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2005-05-20

忍び寄る鳥インフルエンザ (その2) WHOが警告 ベトナムで人への感染拡大 ヒト→ヒトへの感染の可能性を懸念

5/19付けのWHOの鳥インフルエンザ感染者数報告が出た。

Cumulative Number of Confirmed Human Cases of Avian Influenza A/(H5N1) Reported to WHO

http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/country/cases_table_2005_05_19/en/index.html



上記の表によると

期間 2004/12/16-2005/05/13の感染者数と死者数

ベトナム 49/17 タイ 0/0  カンボジア 4/4 総数 53/21

Total 2003/12/26からの感染者数と死者数

  76/37    17/12       4/4    97/53

というわけで
 ベトナムではヒトに感染しやすい鳥インフルエンザウイルスに変異か
 カンボジアでは致死率100%の鳥インフルエンザが発生
だ。感染者数は圧倒的にベトナムが多いのだが、あるいは統計の差かも知れないので、ベトナムが危険というよりも、ベトナム・タイ・カンボジアは、「鳥インフルエンザが人に感染する可能性がある地域」と考えておいた方がイイだろう。このまま行くと
 ヒト→ヒト感染で大流行
になる日も近い。
http://www.who.int/csr/don/2005_05_19/en/index.html


産経はこんな感じ。


鳥インフルエンザ ヒト感染、危険性拡大 東南アジアで続発


 強い毒性をもった鳥インフルエンザ(H5N1型)が、ベトナム、カンボジアなど東南アジアで感染を広げている。このうちベトナム北部では、ウイルスの変異によりヒトに感染しやすくなった可能性が、今月初めの世界保健機関(WHO)の報告書や専門家会議で相次いで指摘された。世界的な感染爆発にただちにつながるわけではないが、危険性は高まっており、WHOは調査と監視の強化を各国の医療・防疫当局に呼びかけている。
 今月3日のWHO報告書によると、ベトナムではこれまでに鳥インフルエンザ発生の波が3度あった。2003年12月から04年8月までに起きた最初と2度目の波では、両方をあわせた致死率が74%と高かったが、第3波にあたる同年12月から05年4月は36%と低下。しかし発生は続いており、現地からの報道によると、今月に入って2人の感染者が出た。
 これは、ウイルスの毒性が弱まったことで致死率が下がった半面、感染の効率はよくなった可能性があるという。
 今月6、7の両日にマニラで開かれたWHO専門家会議での議論のまとめによると、ベトナムでも地域差があり、致死率は北部では34%だったが、南部では83.3%と高かった。その一方で、集団発生は北部で8件と多発したが、南部では2件だった。タイでも昨年、ヒトからヒトへの感染が確認されたが致死率は71%、カンボジアでは100%と、ベトナム北部とは違っていた。
 感染の年齢層も、これまでは17歳から31歳と若者や子供に多かったが、ベトナムでは最近、鳥と接しない1歳未満の乳児が感染するなど、感染のパターンが変わってきているという。
 また、ウイルスに感染していても発症しない「不顕性感染者」も報告され、国立感染症研究所の谷口清州・感染症対策計画室長は「実際の感染者は判明しているより多い可能性がある。今のところ、感染は拡大傾向にないがこれまでと状況が違ってきており、世界流行の恐れがあることを留意したうえで、日本も監視を強めるべきだ」と指摘する。
 一方、大槻公一・鳥取大教授(獣医微生物学)は「インドシナ半島ではすでに2億羽以上のニワトリが感染やその疑いで処分された。現地では鳥インフルエンザウイルスがさまざまな形で定着している。ブタを介してヒトに感染しやすいウイルスに変化した可能性が高い。同半島からのツバメの渡来時期は過ぎたが、日本も警戒する必要がある」と話している。(杉浦美香)


  ■鳥インフルエンザ 毒性の強いH5N1型のヒトへの感染が1997年に香港で起きて以来、タイやベトナムでも発生。感染はその後も波状的に報告されている。日本でも昨年、ヒトへの感染が確認された。今年に入り北朝鮮で鳥インフルエンザによるニワトリの大量死が報告されたが、これは同型より病毒性が弱いウイルスによるとみられている。
【2005/05/20 東京朝刊から】
(05/20 07:18)

インドシナ半島から燕が飛んできてるのか〜。燕なんて罪のない鳥なのに、鳥インフルエンザの宿主だったりする可能性も出てくるのね。


ともあれ、東南アジア方面の旅行・出張の際には、衛生に気をつけるのが肝心だな〜。乾燥を避けて、手洗いとうがい。もし、罹っちゃうとかなりの確率でエライ目に遭うので、アジアンリゾート派もバックパッカー派も気をつけて。

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