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2005-05-07

JR宝塚線脱線事故 吊し上げ記者会見を反省@5/7 産経

一連のボウリング大会報道に始まる、長時間記者会見と、JR西日本吊し上げの光景。
さすがに、反省しているメディアも出てきた。

【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」 「客観報道」へ自戒 荒れるJR西会見場/取材陣にも厳しい目

 「遺族の前で泣いたようなふりをして、心の中でべろ出しとるんやろ」

 「あんたらみんなクビや」

 四日深夜、ボウリング大会が発覚した後のJR西日本幹部の会見。激しい言葉を次々と投げかけられ、この幹部はぐっと唇をかみ締め、目を伏せたまま微動だにしない状態が続いた。
 発言したのは、犠牲者の遺族ら事故に巻き込まれた関係者ではない。会見に出席した一部の記者がぶつけたものだ。
 こうした荒れた会見の様子をニュースやワイドショーで放送したテレビ局には、視聴者から「遺族の代表にでもなったつもりなのか」などとマスコミ批判も寄せられた。
 発生以来、連日開かれている会見は毎回のように混乱している。その原因の一つに、JR西側の対応のまずさがあることは確かだ。
 冒頭の会見にも伏線があった。四日夜、事故電車に乗り合わせた運転士二人が救助活動に参加せず出勤した不祥事についての会見が終わりかけたころ、ある記者がボウリング大会について質問した。JR西幹部は即座にボウリング大会の開催を認め、メモを手に説明を始めた。「なぜ、最初から言わない」。自ら公表しないJR西の隠蔽(いんぺい)体質に、マスコミ側の不信感と怒りが根強くある。
 ただ、会見の場で質問する記者の多くは社名を名乗ることもなく、時に怒声をあげてJR西側の回答をさえぎることも。このため、マスコミ側に寄せられた苦情には「罵倒(ばとう)だけの会見は恥ずかしい限り」「記者の会社名と名前を出すべきだ」といった意見も多かった。
(略)

 遺族や被害者の立場に立った報道は重要だ。しかし、客観性や冷静さを欠いた報道は、今回の事故の本質を見失わせる。そのことを肝に銘じながら、真実を追いかけていきたい。(JR脱線事故取材班)

で。関西弁で追い込みを掛けていた髭の記者が「産経所属じゃないか」という噂があったんだけど、この記事は、その噂に対する「配慮」なのかな〜、とか裏読みをしてしまうわけですな。髭の記者じゃなかったにしても
 がんがん罵倒する、追い込み要員に、フジ・産経の記者がいた
んだろうな、たぶん、というあたりは推測できる。
この記事は恐らくエクスキューズ。記者会見を長い尺でテレビで流す、ということは、地上波ではあまりないので、今後記者会見は、もう少しマイルドに「するつもり」だろう。でも、JR西日本のマスコミ対応って、本当にひどいみたいだから、再度
 紛糾する記者会見
というのは起きうる。ただし、視聴者の反感を買うのは、民放各社の本意ではないので、今後は
 JR西日本をガンガン追求するシーン
は、極力カットされるだろう。スポンサーサイドからも、結構クレームが入ったんだろうと思うよ。NHKが流しちゃったらおしまいだけど、NHKもそこまで煽情的な編集はしないだろう。

記者会見完全放映、というのは、CS朝日ニュースターがやっていたと思う。大体が、政財界の要人の会見だけど。
朝日ニュースター 速報!! 記者会見
http://www.asahi-newstar.com/newstar/sokuhou/main.html

続き。
産経がこんな「反省記事」を出してる理由は、
 フジが制作した地下鉄パニック映画『交渉人 真下正義』が今日から公開
だからかな〜、という裏読みもアリかな。
だって、列車が脱線転覆したのに、予告編はこんなのだもんな。
交渉人 真下正義 予告編
http://www.odoru-legend.com/negotiator/trailer/trailer.php

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