JR宝塚線脱線事故 記者会見場にいる「鉄道記者会」所属の記者と追い込み要員の遊軍記者 (その3) 追い込み要員の遊軍記者、会見場から「消える」
テレビで散々放映された
JR西日本への罵詈雑言
で、視聴者からの批判が強まった。で、マスコミ各社が取った対策は「とりあえず、一部撤収」らしい。
迷走会見止まらず JR西、相次ぐ前言撤回 2005/05/11尼崎JR脱線事故で、JR西日本が十日までに開いた会見は三十回近くに上る。一夜で前言が撤回されたり、終了直後に内容が修正されるなど、会見場は終始“迷走”。何度も中断し、未明になってようやく収拾することも少なくなかった。「社長を出さんかい」。一部記者の罵(ば)声がテレビ放映され、市民からマスコミ批判が噴出、混乱に拍車がかかった。
■お粗末な対応
五月二日、新型の自動列車停止装置(ATS—P)設置について村上恒美安全推進部長は、「新型ATS設置と運行再開は関係ない」と語った。
ところが、北側一雄国交相は「新型の設置が再開の条件。JR西にも伝えている」と発言。村上部長が聞いてなかったことから、確認のため会見を中断。一時間半後、姿を見せた村上部長は「しっかり受け止めたい」と前言を翻した。
その後、昼には国交省から同社幹部に伝わってながら、担当部長には半日、知らされていなかったことが判明。お粗末な対応に報道陣から失笑が漏れた。■広報漏れも発覚
三日、同社は事故車両に乗り合わせていた運転士が乗客を救助せずに出勤したと公表。この際、尼崎電車区の運転士(27)は会社に連絡していなかったとしたが、翌日になって三浦英夫運輸部長らが「実は連絡していた」。深々と頭を下げた。
さらに、神戸支社社員のゴルフコンペなど「十一件の不適切な行為が明らかになった」。再々、頭を下げて会見を終えると、今度は「不適切行為」の広報漏れが発覚。広報担当者らが慌てて発表資料を配って回った。
これには徳岡研三・鉄道本部長も「隠蔽(ぺい)体質と言われても仕方ない」とポロリ。■ずれた感覚
同社の不適切事案は続いた。八日、社員三十九人が事故当日、衆院議員と宴会をしていたと報じられる。井上浩一人事部長が「私的な親睦会。調査するつもりはない」と応じ、会見は紛糾した。
二転三転する回答に、会見は中断と再開を繰り返す。相次ぐ訂正とかたくなな対応に、報道陣の口調も次第に怒気をはらみ始めた。「あんたらどう思っとんのや」。
こうした会見の模様がテレビ報道されると、市民から批判の声が上がった。怒声を上げていた一部の記者は、会見場に姿を見せなくなった。
しかし、こうしたやりとりがなければ、JR側から「事実」が出てこなかった面は否めない。
報道機関勤務の友達に聞いたときは
追い込み要員は「必要悪」
という認識だったが、神戸新聞の上記記事も
こうした会見の模様がテレビ報道されると、市民から批判の声が上がった。怒声を上げていた一部の記者は、会見場に姿を見せなくなった。
しかし、こうしたやりとりがなければ、JR側から「事実」が出てこなかった面は否めない。
と、追い込み要員は必要、という立場だな。
時々、新聞記事で
会見場では怒号が飛び交い
などという描写を見るが、その実例を広く一般市民が目にすることになったのが
「ボウリング大会」記者会見
だったわけである。
JR西日本の広報が
マスコミを舐めていた
というのは、たぶん本当だろう。民営化されたとはいうものの、トップは
旧国鉄の「親方日の丸」感覚の染みついた「国鉄エリート」官僚
なわけで、そうそう
民間という意識がある
わけじゃない。そうしたトップを戴いていると、
役所並の情けない広報体制
になるのは、想像に難くない。
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