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2005-05-14

前ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の列福手続き開始

帰天された直後から、「早く聖人に」という声が高かったヨハネ・パウロ二世。


◎教皇葬儀は史上最大規模に、各国首脳らも参列

 【CJC=東京】4月2日に84歳の生涯を閉じた第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の葬儀ミサが4月8日午前10時から、バチカン市国内のサンピエトロ広場で行われた。広場に入れなかった信徒ら一般市民も含めると約200万人が葬儀に詰めかけたとの報道もある。イタリア内外から葬儀のため約400万人がローマを訪れたと推定されている。
(略)

 教皇の祖国ポーランドからの参列者をはじめとする数千人が教皇を直ちに列聖するよう求め、一部は、ポーランド国旗と「直ちに聖人に」と書かれた横断幕を掲げ、約7分間にわたって「聖人に、聖人に」と叫び続け、ミサが一時中断した。
 ミサは約2時間45分で終了。遺体は歴代教皇が眠るサンピエトロ大聖堂の地下に埋葬された。

古代のキリスト教の聖人はともかくとして、現代において、聖人になるには、まず福者として認定されることが必要だ。女子パウロ会のサイトから、その手続きを引用する。


列聖、列福

●調査開始 ──「神のしもべ(しもめ)」
 しかし、現代はそうではありません。ある方が亡くなり、この人は聖人だった、教会で公に聖人として認めてほしいと思う人や団体は、その願いを教皇庁列聖省に届けます。
 列聖省には、全世界から膨大な申請書が届いているそうですが、列聖省の人々はそれら書類を調べ、列聖の前段階である列福に、その人が値する人であるかどうかを調査します。正式に列福調査を始めると決まった人は、列聖省が「今からこの人の調査を開始します」と宣言した時から「神のしもべ」(女性の場合は、「神のしもめ」)と呼ばれるようになります。

<調査方法>

・第1段階
第1段階の調査の務めは、聖人だと思われる人が主に生活していた所や、亡くなった場所の教区司教にあります。司教は責任をもって、教皇庁列聖省に必要な書類を整えて提出しなければなりません。
 教区司教が提出するものは、神のしもべの細かい生涯の記録、証言などです。これには、その人自身が書いた文章などがあれば、それら全部が調査対象になります。ですから昔に比べて、現代はこの調査はもっともっと大変です。テープなどに録音された音声記録やビデオなどに撮られた映像記録も逐一調べなければなりません。
 その他、神のしもべ(しもめ)が活躍した地方でその人が尊敬されているかどうか、多くの人がその人に取り次ぎを求めて祈ったりしているかどうか、神のしもべ(しもめ)を知っている人が現存しているかどうかなどを調査し、その証言を求めたりします。

・第2段階
列聖省には、全世界から膨大な申請書が届いているそうですが、列聖省の人々はそれらの書類を調べ、列聖の前段階である福者に列するに、その人が値する人であるかどうかを調査します。
 列聖省の調査委員たちは、教区から提出された神のしもべの細かい生涯の記録、証言、全著作、音声記録や映像記録も調査します。当然、書類上の審査だけでなく、神のしもべ(しもめ)が活躍した地方に赴いて調査をするという現地調査も含まれてきます。
 書類上の調査が一段落したところで、神のしもべ(しもめ)の列福への歩みが確実になったと判断されたら、神のしもべ(しもめ)のお墓とご遺体の調査が行われます。
 この調査が終わると、「神のしもべ(しもめ)」から、「尊者(そんじゃ)」の称号をつけて呼ぶことが許されるようになります。

 これらの調査にかかる費用はすべて、依頼者負担が原則になっています。ですから、列福式や列聖式にはお金がかると言われるのはそのためです。

○奇跡について
その他、どうしても欠かせないのは、奇跡です。殉教者の場合は、この奇跡は必要ないのですが、殉教者以外の証聖者の場合はその人の取り次ぎによって引き起こされた「奇跡」がどうしても1つは必要とされています。
 この奇跡は、現代科学でどうしても解明できないもので、これは神様による以外にはないと思われるものしか認められません。ですから、医学的調査やその他種々の調査がそれに伴ってきます。
 奇跡を受けた本人は言うに及ばず、そのことを証言する人たちからの資料が集められ、奇跡が起こった教区の司教の招集した人々からなる調査が行われ、この奇跡が尊者の取り次ぎによって確かに行われたという結論が出されれば、その結果は、教皇庁列聖省に送られます。
 列聖省では、「医学諮問会議」「神学者査問会議」を経て、「枢機卿査問会議」にかけられることになります。

・第3段階
枢機卿査問会議の審議を通った尊者の最終審査は、教皇に委ねられます。
 ここで、教皇が、「列福の教令」にサインをなさった時、「教皇様は、このたび尊者○○を福者になさいました」という知らせが、関係者に伝えられるのです。

●列福式
列福の通知とともに、いつ、どこで列福式が行われるかが発表になります。たいてい、発表から実際の式までは、2、3ヶ月から半年後に行われるのが普通です。準備の期間が必要だからです。


というわけで、えらく手続きが大変。特に

どうしても欠かせないのは、奇跡です。殉教者の場合は、この奇跡は必要ないのですが、殉教者以外の証聖者の場合はその人の取り次ぎによって引き起こされた「奇跡」がどうしても1つは必要とされています。
 この奇跡は、現代科学でどうしても解明できないもので、これは神様による以外にはないと思われるものしか認められません。ですから、医学的調査やその他種々の調査がそれに伴ってきます。

と述べられている「奇跡」の概念は、カトリック教徒じゃないと馴染みがないし、理解しにくいだろう。

かくして、「福者」に列せられると、もう一度審査がある。


●聖人
 福者は聖人になる前の段階ですが、福者から聖人になるためには、さらにもう1つの奇跡が、要求されます。その奇跡の申請については、福者の調査と同様の手順が踏まれます。最終的に教皇が、申請された福者を列聖式によって、聖人の位に挙げるのです。

聖人になるためには、最低でも「二つの奇跡」が必要というわけ。

ヨハネ・パウロ二世が行ったとされる奇跡は、数多く報告されているらしい。


法王、異例の早さで列聖か 生前から多数の奇跡報告

 【ローマ11日共同】信者に絶大な人気があったローマ法王ヨハネ・パウロ二世が異例の早さで聖人に列せられるのではないかという見方が早くもイタリアで強まっている。8日の葬儀でも「(法王を)早く聖人に」と訴える横断幕が多数掲げられた。
 聖人として認められるには、信者らの病気が治癒するなど、故人のおかげで奇跡が起きたという証言が必要。葬儀後のイタリア各紙によると、ヨハネ・パウロ二世の場合、「病気を治してもらった」などの内容の手紙が生前から法王庁列聖省に寄せられていたという。その数の多さからみて、死後も奇跡が報告されるのは間違いないとみられている。
 列聖にはローマ法王庁による厳格な審査が必要で、通常は死後、数十年から数百年かかる。しかし、法王庁のナバロバルス報道官は9日、「すべては新法王が決める」と指摘。“スピード列聖論”を勢いづかせた。
(共同通信) - 4月12日8時49分更新

ヨハネ・パウロ二世の腹心だった現法王ペネディクト16世は、5/13に異例の早さで列福の手続きを開始した。


前ローマ法王へ「福者」手続き 信者に配慮、異例の早さ
2005年05月14日00時40分

 ローマ法王ベネディクト16世は13日、前法王ヨハネ・パウロ2世を「聖人」の前段階である「福者」にするための手続きを始めると発表した。福者の審査を始めるには通常、死後5年以上を経なければいけないが、法王権限で異例のスピード開始が決まった。前法王を「早く聖人に」と望む声が信者の間に高いことなどを考慮したとみられる。
 イタリアのANSA通信などによると、法王がローマであった聖職の会合で「5年を待たず、すぐに手続きを始める」などとラテン語で書かれた手紙を読み上げると、拍手がわいたという。
 殉教者や模範的な信者が列される聖人には厳しい審査や手続きが必要で、数十年から100年以上かかることもある。聖人の前段階にあたる福者に列されるには、冷静な審査を行うために「死後5年以上経なければ開始できない」と定められている。殉教者以外は「奇跡を起こした証明」が求められ、最終的な判断は法王が下す。福者から聖人になるのも、別の奇跡が必須条件だ。
 前法王は列福、列聖に熱心で、26年半の在位中に1338人を福者に、482人を聖人に列した。97年にインドで死去した修道女マザー・テレサの場合は、前法王の強い希望で3年目から審査が始められた。


東欧の民主化を蔭で支えたのが、ヨハネ・パウロ二世だと言われている。
 共産主義を打ち砕いた法王
は、確かにカトリックからすれば、列聖に適っているだろう。

おまけ。
教皇ヨハネ・パウロ二世に埋葬証明書(ロジト)
http://www.cbcj.catholic.jp/pope/rogito.htm

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