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2005-05-30

血液のお医者さん

友達のy.kiku.nさんは、本来血液のお医者さんだ。普段はもっと広い範囲の患者さんを見ている。
きっくん(ぷち)の便所の落書き
http://d.hatena.ne.jp/y-kiku-n/

血液のお医者さんの辛いところは
 助けにくい病気の患者さんがいる
 目に見えて治るという病気じゃない患者さんが少なくない
ということだ。わたしの叔母は血液の病気で、これは治らないし、一生薬を飲み続け、必要だったら輸血などの措置を取るという気長な治療しかない、と聞いている。病院に通っても、良くならないのだから本人は辛い。でも、通院を止めると、もっと辛いことになる。患者も根気がいるが、医者も辛抱強く相手をして治療を続けなくてはいけない。

で、現在地方のある大きな病院で、勤務医をしているy.kiku.n先生のblogには、病棟と外来で繰り広げられる日々が淡々と綴られている。重い病気なのに、それを家族も患者さんも理解できずにいたり、そろそろしんどい時期が迫っているのに、誰もがそれを受け入れられなかったり、という切ない話も出てくる。誰だって、よくない診断をされたら、一度は否定したくなるだろうけれども、もう少し早く病院にやってきていたら、もっと医者がして上げられたことはあるのに、というy.kiku.n先生の思いが所々に溢れている。
もちろん、快癒して退院する患者さんもいる。そんなときは、y.kiku.n先生の文章にも喜びが表れる。

夜間搬送などで、すでに手の施しようのない状態のヒトが、やってくることもある。事故のこともあれば、事件のこともある。y.kiku.n先生の病院では、夜勤の先生がそうした人達の面倒も見る。当然、内科医であるy.kiku.n先生も、そうした人達を見送る。
夜勤明けで、そのまま診療が始まることも少なくない。そんな日に限って、大変な患者さんが転院してきたり、他の先生が休みでたくさんの患者さんを見なくてはいけなかったりする。医者も人間、身体は一つだが、待っている患者さんのために、外来で診察し、合間に病棟を見て回る。容態が安定していればイイが、急変することもある。当然、その間、外来の患者さんは事情を知らないままに待たされて、機嫌が悪くなるのだが、まずは命の係っている方を優先しなくてはならない。人手が多い病院ならいざ知らず、そんな恵まれた病院は、日本にはほとんどないだろう。
そうした臨床の合間に、いろんな勉強もしなくてはいけない。学会もある。コンピュータの面倒も見なくてはイケナイ。もちろん、y.kiku.n先生にはご家族がある。
お医者さんは、大変だ。

わたしの高校は一学年450人で、同学年の内、250人が医者か歯医者になった。ギネスブックものらしい。
いろんな医者や歯医者がいるが、中には北海道の地域医療に貢献している奴が何人かいる。高校の時のことを考えると、何故、こいつが、と思うような奴が、その地域には欠かせない医師になっていたりする。人生、何があるか分からない。

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