図録『飛鳥の奥津城 キトラ カラト マルコ 高松塚。』
なんで「。」で終わるのか謎。これって展覧会の名前なんだぜ〜。誰かモー娘。のファンがいるのか?奈文研。
一冊1000円。カラー図版12ページ、本文47ページ。本文には表・モノクロ図版多数。
執筆担当者は
石のカラト古墳 奈文研 高橋克壽
マルコ山古墳 明日香村教育委員会 西光慎治
その他全部 明日香村教育委員会 相原嘉之
の各氏。巻末に「キトラ古墳・高松塚古墳壁画の保存の歩み」年表と参考文献リストつき。
というわけで、基本的に相原さんの御説拝聴な図録だが、多数の表や図版を効果的に使っていて、これまでの発掘成果が感覚的にわかりやすくて○。終末期古墳の勉強をこれから始めたいヒトにもイイかも。
ま、相原説と自分の考えが違う場合は、
そこはちゃうやろ〜
と、随時突っ込みを入れながら読む、という楽しみ方も出来る。終末期古墳なんて、百家争鳴だからある程度の範囲内ならどう考えようといいワケで、その点、これからの分野と言えなくもない。てか、古代史の考古・文献学融合分野なんて、みんな好き勝手言ってるんだから、ま、楽しみといえば楽しみなんだけど。
で、激しく気になってるのは、巻末の参考文献に
河上邦彦 『後・終末期古墳の研究』
が入ってないのは何故? 河上御大は名前を入れるとまずいのか。橿考研の図録には、奈文研のヒトの文献も入れるんだけど、独立行政法人>県立研究所なのかしら。それとも河上説は使ってないのかなあ。いや、別に深い意味がないのならいいのですけど。
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