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2005-06-11

海を渡る琥珀 北海道・続縄文遺跡の琥珀は樺太産

宝玉は海を渡る。
北海道の続縄文遺跡から出土する琥珀は、多くが樺太産であることがわかった。

北海道の琥珀、大半がサハリン産か 化学分析で判明 2005年06月11日03時02分

 北海道の遺跡で見つかった琥珀(こはく)玉のほとんどがサハリン産とみられることが、北海道大の小笠原正明教授(考古物理化学)らの化学分析で分かった。7月9、10日に札幌市で開かれる日本文化財科学会で発表する。専門家は、「宗谷海峡を挟んだ北方交流史に新たな光をあてる発見」と評価している。
 琥珀は樹脂が化石化したもの。北海道では旧石器時代以降の遺跡から出土する。特に、本州以南の弥生時代に相当する続縄文期(紀元前後〜6、7世紀)の遺跡から、首飾りにしたとみられる平玉が大量に出ている。
 これまで、それらの原産地としては、岩手県久慈市、サハリン南部のスタロドゥブスコエ、北海道内陸部の三笠市などが考えられてきたが、結論は出ていなかった。
 小笠原教授と、北大大学院工学研究科の原奈々絵さん(現・日本原燃勤務)が、琥珀の成分のうち、変成を起こしにくい飽和炭化水素に注目。釧路市や常呂(ところ)町、余市町、苫小牧市など道内13遺跡からの出土品23点と、原産地と目される琥珀の含有成分をガスクロマトグラフィー・質量分析法で比較した。
 その結果、23点中20点がサハリン産と成分比が一致。1点が久慈産、2点は判別不能だった。
 小笠原教授は「琥珀の平玉は1遺跡から1000個単位で見つかっている。サハリンから大量に持ち込まれたと見るのが自然だろう」と話す。
 一方、土器などで見る限り、これまで北海道とサハリンは文化的に緊密な交流はなかったと考えられており、なぜ琥珀だけが、という謎は残る。国学院大学の小林達雄教授は「資源と文化のありようを考えるうえで興味深い」と話している。


久慈産の琥珀は分析した中ではたった一点。現代人の心理的距離から言うと
 樺太>久慈
だけれども、北海道にいた続縄文文化の人達にとっては、樺太の方が近かったようだ。

ま、宝玉類があるから、
 その産地と運ばれた先で文化交流がある
かどうかは謎。宝玉は宝玉、必ずしもそこで文化交流が行われるとは限らない。
貴重で珍奇なものは、万難を排して運ばれる。

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