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2005-06-05

我愛北京天安門(わたしのすきなてんあんもん 文革時の流行歌謡) 中国当局、民主化運動関係者を拘束、再燃を警戒

昨日は89年の天安門事件から16周年。天安門事件は

 中国の歴史の教科書上では「ない」ことになっている

ので、亡霊を追い払うのに中国当局は必死だ。ともかく、臭い物には蓋、うるさい人間は拘束、海外のメディアは黙っていろと、弾圧している。


香港で天安門事件追悼集会

香港中心部の公園で開かれた集会には、主催者側の発表で、およそ4万5000人が集まりました。参加者たちは、ロウソクを手に事件の犠牲者に祈りをささげるとともに、「歴史をきちんと振り返り、天安門事件について再評価せよ」と訴え、民主化要求を武力で鎮圧したことを正しい措置だったとする中国政府に、事件の再評価を求めました。香港では天安門事件から16年が過ぎた今も、事件の際に民主派の学生に理解を示したために失脚し、今年1月に死去した趙紫陽元総書記の名誉回復や事件の再評価を求める声が根強く残っています。集会を主催した民主派団体のスポークスマンは「中国政府が日本政府に過去の歴史の反省を求める一方で、自国の歴史について反省しようとしないのはおかしい。中国政府は天安門事件について謝罪すべきだ」と話していました。

06/05 07:19



反省? 中国当局がするわけないじゃん。


中国が外国メディアに圧力「機密提供」関係者次々拘束

 【北京=末続哲也】中国で、外国メディア関係者が、海外に機密を提供したとして罪に問われるケースが相次いでいる。当局の管理が及びにくい外国メディアに圧力をかけるとともに、国内メディアの引き締めを図る思惑がありそうだ。

 中国外務省の孔泉報道局長は2日の定例会見で、米ニューヨーク・タイムズ紙の北京駐在中国人スタッフ、趙岩氏が5月20日に、「海外に国家機密を提供した罪と詐欺罪」で送検されたと確認した。孔局長は、趙氏の罪の具体的内容は明らかにせず、代わりに、「記者は法規を守らなければならない」と強調した。

 趙氏は2004年9月、上海で当局に拘束された。同紙が江沢民・中央軍事委員会主席(当時)辞任をスクープしたことに絡む措置との見方や、農村の官僚の腐敗ぶりについて中国誌に執筆していたこととの関連が取りざたされている。

 5月31日には、孔局長が、シンガポール紙記者・程翔氏(55)を「スパイ容疑」で取り調べていることを確認した。香港紙によると、当局が押収した程氏のパソコンから、胡錦濤・中国国家主席の非公開演説が見つかり、情報提供者とされた中国社会科学院の研究者・陸建華氏(45)も、当局に拘束されているという。

(2005年6月4日22時33分 読売新聞)


元『文匯報』記者の程翔氏に情報提供したのは45歳の研究者か。
年齢から行くと文革世代。大学入試が中止されていた時期に、子ども時代から高校時代を送った人物だ。文革が終わり、78年に大学入試が再開された時、ちょうど受験年齢だった筈。現在社会科学院にいる、ということは、89年の天安門事件はなんとかくぐり抜けて、研究者として過ごしていたに違いない。この年代の人たちは、文革で良好な教育機会が奪われていたが、それでも超人的な努力で、隠れて勉強していたりする。勉強することが悪だった時期に、学ぶ熱意を忘れなかった人たちなのだ。
この年代の研究者は、89年の天安門事件に何らかの形で参加した人が多く、そうした人の中には、今はどこかに消えてしまった人たちがたくさんいる。あるいは、中国国内では研究活動を続けにくいので、日本など海外に渡って、中国学を研究している人もいる。
陸建華氏は、社会科学院で研究を続けていたのだから、国家的には安全な人物と目されていたはずだ。

言論弾圧は前からあるのだが、海外メディアに力を及ぼすのは、よほど影響を恐れているのだろう。インターネットでは、「国内LAN」計画を推し進め、国家に登録していないサイトは今月末で閉鎖されるかもしれない。チベットでは暴動が起きた、というニュースが流れたとたん、中国国内から「チベット」関係のサイトへはアクセスが不能になりつつある。

香港で開かれた天安門事件の追悼集会では、程翔氏釈放を求める署名が集められた。



天安門事件から16年 4万5000人が追悼集会 香港

4日、大勢の市民が参加して香港で行われた天安門事件の追悼集会(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/050605/kok004-1.jpg

 1989年の天安門事件から丸16年の4日、香港島のビクトリア公園で犠牲者に対する恒例の追悼集会が開かれた。主催した「香港市民愛国民主運動支援連合会」によると、約4万5000人が参加。
 集会では犠牲者の遺族や海外民主活動家による民主化要求のメッセージを披露。参加者は「中国指導部は何を恐れているのか」と訴え、天安門事件や、1月に死去した趙紫陽・元中国共産党総書記の再評価を要求。ろうそくを手に犠牲者の冥福を祈った。
 妻とともに参加した小学校教諭の男性(56)は「事件の再評価は当面期待できないが、こうした集会を開催できる香港で、市民が声を上げ続けることが重要」と話した。
 一方、香港記者協会は同日、天安門事件当時に中国系香港紙幹部でありながら中国政府の対応を批判、現在はシンガポール紙記者の程翔氏が具体的理由の不明なまま当局にスパイ容疑で拘束された事件をめぐり、会場付近で釈放を求める署名活動を行った。
(共同)

(06/05 01:57)


反日暴動が明らかにしたのは
 なにかきっかけさえあれば、人民は不満を爆発させ、怒りは当局に向きかねない
ということだった。中国は危ういバランスの上に成り立っている。

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◎資本主義と共産主義をその場その場で使い分けをするが、矛盾や歪みが大きくなって「マグマ」として噴出したのが民主化運動であった。しかし、この運動も共産党内部の権力闘争に利用され、1989年6月4日の「天安門広場」で悲劇は起こった。中国共産党の内包するその独善性と権力保持にかける保守性は、民衆にとって「悪」そのものである。それだからこそ、世界の人々が周知の事柄(たとえばこの天安門事件)でも自国民がまったく知らないらしい。そういう隠蔽工作を平然と行う機関が中国共産党なのです。 サンケイ・ウェブより引用 ... [続きを読む]

受信: 2005-06-06 14:59

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