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2005-07-29

中国四川省で家畜を解体した農民が次々死亡 (その4) 在重慶日本領事館も注意を喚起

四川省など西南地方を管轄する在重慶日本領事館は、7/27付けで四川省資陽市などで発生しているブタ連鎖球菌感染症について、注意を呼びかけた。


四川省資陽市等で発生した原因不明の病気について
平成17年7月27日
在重慶日本国総領事館

1.新聞報道等によれば、四川省の資陽市及び内江市において、6月24日より7月23日正午までの間に、58人が原因不明の病気にかかり、その内、17人が死亡したとされており、25日、四川省衛生庁は、当館からの照会に対して、その事実を確認しました。

2.26日付の重慶日報は次のように報道しています。衛生部新聞弁公室及び農業部弁公室新聞処が25日、共同発表したところによれば、6月下旬以来、四川省資陽市で、高熱、頭痛等を伴う全身中毒症状、重症の場合、毒性ショック、脳膜炎を主な症状とする急性の病気が相継いで発生した。関係専門家は、現場における流行病学調査及び実験室での検査の結果、この病気は豚連鎖球菌が引き起こした人-豚連鎖球菌感染であると、ほぼ断定した。

3.衛生部及び農業部のメディアへの説明によれば、人が豚連鎖球菌に感染する直接的な原因は、病死した豚の処理・加工である。発病者は、分散しており、現在までに人から人への感染は発見されていない。当該病気の潜伏期間は、数時間から数日間で、平均は2〜3日間である。病人の多くは、症状の進行が急激かつ重症であり、約50%が中毒性ショック総合症を起こしている。

4.衛生部の発表によれば、7月26日正午現在、病人数は117人(その内41人が疑似患者)で、24人が死亡した。治療を受けて退院した者は5名で、入院者の内、21人が危篤となっている。発病者は、資陽市及び内江市の4区県の40郷鎮、75村に及んでいる。

5.予防措置については、マカオ衛生当局が当該病気に関して、四川省に渡航するマカオ市民に対して次のような注意を呼びかけていますので、参考にしては如何と思います。また、屠殺場や市場の肉売り場には近づかない、食用肉は信用のある店で購入する等の注意も必要と考えます。
(1)野外での衛生に注意する。
(2)傷口が泥や河川の水に触れないようにする。
(3)病気にかかったり死んだ動物及びその排泄物に接触しない。


日本では原則として
 病気の家畜は食べない
である。(食品衛生法第九条)
 

今回のブタ連鎖球菌による感染症は、「貧しさが生んだ悲劇」だという。


四川奇病:「貧しさ」が感染拡大まねく
2005/07/28(木) 20:29:22更新

  四川(しせん)省・資陽(しよう)市を中心とした地域で、吐き気や高熱などを症状とする「奇病」でこれまでに27人が死亡した問題で、中国メディアの現地取材から浮かび上がってきたのは「貧しさゆえの感染」という悲しい現実だ。
(略)

  中国メディアは羅さんのような事例を何人も紹介している。今回、病気に感染した人の多くは、貧しくて死んだブタの肉しか食べられなかった人や、貧しさのために(現金収入を無にすることに耐えられず)死んだブタまで出荷してしまった人たちだった。
  現地の行政当局は「死んだブタは出荷しないように」「衛生当局の合格を得たブタしか食べないように」などと呼びかけている。
  しかし、「高価な正規品」を食べられない貧しい人たちもたくさんいる。「食の安全」を推し進める行く手には、「貧富の格差」という壁も横たわっている。(編集担当:菅原大輔)


斃死豚が、平気で食肉処理されている中国の状況は恐ろしい。今回は、そこから連鎖球菌感染症が拡がった。
極端なまでに拡大した貧富の格差が、「四川奇病」を生んだわけで、今後も似たような事件は起こるだろう。

そもそも、中国の農民は教育水準が低い。国家がそう誘導しているとしか思えない節がある。
農民の中には、まともに文字の読めない層が含まれる。いくら政府が指導しても、文字が読めない、あるいは少し難しい話になると理解できない層がいるのでは、通達しても意味がない。こうした人たちには、貧しく学費がなくて中学に進めなかった人たちもいるし、文革時に青少年期を過ごし、教育の機会を奪われた人たちもいる。居住する地域が貧しすぎて、学校がない人たちもいる。
その彼らが最貧層を形成している。
無知が無知を増大し、貧しい人はより貧しくなる。
それが現在の「社会主義国家・中国」の一つの姿である。教育の機会均等なくして近代国家は存立し得ないと思うのだが、隣の大国では、今も経済的理由で中学以上に進むことのできない少年少女がいる。日本円にして、年間一万円前後の学費が払えないために、中学進学をあきらめる優秀な子ども達がいる。僻遠の地であり、その地域が貧しいために、そもそも小中学校そのものがない地域がある。
広い中国では、大学へ進学し、海外留学して成功を収める超エリート層がいる反面、文字が満足に読めない農民も再生産されている。教育を受けなかった親は、子どもに教育の必要を感じないからだ。
阿Qは今も中国にいるのだ。

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