NHKはスクランブル化すべきか
「みなさまの受信料」で持っていたNHKだが、ここへ来て受信料支払い拒否が急増。
そもそも受信料支払いの根拠となる法律が、あまりにも時代に合わなすぎるというあたりから、問題は発している。
で、当然
地上デジタルになったらNHKはスクランブル化したらどうだ?
という意見も出てくるわけだ。
NHK受信料で制度見直し提言へ 規制改革会議 2005年06月30日06時09分政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は7月末にまとめる中間報告に、NHKを念頭に置いた「公共放送のあり方(受信料制度の見直し)」を盛り込む方向で検討に入った。総合テレビなどの地上波放送で、受信料を支払った世帯にだけ見せる「スクランブル化」の実現に向けた議論を深める考え。NHKは放送の公共性を保つ観点からスクランブル化に否定的な立場を貫いており、議論を呼びそうだ。
中間報告に向けて作成された素案によると、テレビ受信機の設置と同時に受信契約義務が生じる現在の放送法の規定(32条)を問題視。受信料を支払っている人と不払いの人などとの間で公平性を保つためには、スクランブル化の導入に向けた検討を本格化させるべきだとしている。
規制改革会議は、05年度の重点検討課題の中で、「通信と放送の融合」について「既存の業態や制度などにとらわれることなく、規制の見直し等を行う」としていた。今後、焦点をNHKに限定し、一連の不払い問題などが顕在化した受信料制度の見直しを正面から取り上げる方針だ。
NHKの受信契約数は04年度末で前年度比28万件減の3662万件と初めて前年度割れし、受信料も74万件余りに達した不払い・保留の影響で同1.1%減の6410億円だった。
公共放送と言いつつ、
時の政権とべったりな報道姿勢
が問題になっているNHK。どこが
公正中立か
と、左右どちらの立場の人からも突っ込まれている。結局は
電波を握る一大放送局の極端な肥大化
が利権の巣窟となってるわけで
国会議員は子女係累を入局させる
は、
出世した職員も子女を入局させる
は、
大企業も子女係累を入局させる
は、実際
コネ入局
が後を絶たない。採用人数が多いから陰に隠れているだけで、毎年
公共放送にコネで入局する職員の数
というのは、結構な数いる、と囁かれている。
公正中立な公共放送でコネ入局
って、どう考えてもおかしな話なのだが、みんなおいしい思いをしてるから突っ込まないのだ。他のマスコミのエライ人の子女もコネ入局しているから、報道するわけがない。
ま、職員採用に当たっても、こんな程度の倫理観でやってるわけだから、後は推して知るべしだ。
で、
スクランブル化にNHKは猛反対
してるんだけど、これは時の趨勢で、2011年にはやらざるを得ないだろうな。そもそも、2011年に
地上デジタル化で、テレビ買い換え需要がある
と業界は思ってたわけだけど、
チャンネルの選べる時代
が更に進んでいるだろう将来、
わざわざ地上波を選ぶかどうかは未知数
だ。既存の地上波がつまらなくなっているので、だったら、
ニュースは別なところから仕入れる
という選択もアリだろう。
じゃ、災害報道は?という問題だけど、電波送出にはお金がかかるので
その時だけNHKがノンスクランブルにするにしても、その送出費用は?
というのが一番のネックになる。もし、NHKが今のままCMを流さないつもりなら、それこそ
災害対策税
とでもして、国民から強制徴収するくらいしかないだろうな。でも、こうした財源は、絶対に腐敗の温床になるから、どのみちNHKは
再生するはずもなく、どんどん国にすり寄る放送局になっていく道
を歩むだろう。NHKのいう
視聴者のみなさま
は、恐らく
自民党支持基盤とかなりかぶる
わけで、それ以外の「視聴者のみなさま」はNHKを見なくてもイイだろうし、いっそのこと
Nスペなどはペイパービューにしてくれ
と思ってる視聴者もいるかもしれない。
Nスペがあるから受信料を払ってる
のではなく、
Nスペには受信料を払う
という形にする方が実態には合ってるんじゃない? たぶん受信料収入は大幅な欠損になるだろうけど、これまでの
ともかく拡大し続けるNHK
って、年金をじゃぶじゃぶ無駄遣いし続けてた役人達と一緒で
入ってくるから使ってやる!
という態度だったとしか思えないんだよね。
質の高い放送
が、
単なる受信料の無駄遣いに支えられていた
ということは、間違いない。
これから少子化が進み、受信料収入は減ることはあっても、増えることはない。だったら
小さい放送局へ体質転換していく
のが、NHKの取るべき道だろう。でも、経営判断がめちゃくちゃ遅くて、しかも
的確な判断が下せた試しのないNHK
なので、
最悪の部分だけ残して生き延びる
という、情けない結末になりそうだ。
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