NHKスペシャルの「余得」 NHK元職員が指摘する裏金の作り方
NHKスペシャルといえば、NHKの看板番組である。
Nスペがあるから、受信料を払う、という人がいる位、信頼されている番組だ。
PD(NHK方言 民放だったらディレクター)は、Nスペをつくった、というと、芸能番組部でない限り、経歴に箔がつく。(芸能畑では寧ろ邪魔な経歴らしい)
地方がNスペをつくるとなると、AKでたくさんのエライおじさん・おばさん達を前にプレゼンしなくてはならない。CPと担当PDは上京して、いかにその企画が素晴らしいかを説明する。で、それが通れば、Nスペの制作にはいる。
一本の予算は、昨今は厳しいらしいが、1000万とも2000万とも言われる。
ところが、そのNスペが
制作PDの懐を潤す打ち出の小槌だった
というのだ。
経歴の勲章になり、かつ一回のボーナス相当のお小遣いもゲットできる魔法の番組
とNHKの元職員が指摘している。西村晃氏の「世の中ご意見番」より。
NHK不要論22ビール券詐取でクビ? なら全職員該当するじゃないですか!!
NHKは、取材謝礼にするはずのビール券350万円を着服していた職員を懲戒免職にしたと発表した。
馬鹿馬鹿しい、ならば全職員クビじゃないか。西武渋谷店で商品券を買って領収書をもらい、その商品券でビール券を買い、さらに金券交換屋に持っていくなんてNHKの常識ではないか。
NHKスペシャル一本作れば、ボーナス一回分以上の協力謝礼は詐取できると上司が部下に教えているじゃないか。裏金作って技術さんや車両さんの機嫌をとらなきゃ一人前ではない、というディレクターの常識を幹部が知らないとは言わせない。
経営企画室の仕事は受信料値上げと予算承認のための自民党郵政族の接待だから、政治部の旧田中角栄系列の担当記者があたり、その接待費用は 受信料ではないか。 しかもその頂点に海老沢勝二がいたから局内は『エビジョンイル』と絶対権力者扱いしていたのではなかったか。
ビール券350万男を人身御供にするな、NHK職員全員がスネにキズもつ身のはずだ。
なるほどね。
ここで具体的に「西武渋谷店」と名が上がっているのが注目される。近いから西武なのか、それとも指定されて西武なのか。
もし、この調子で商品券を購入しているとすると、対NHKの年商って結構な話になる。西武とNHK本体との関係には、何か突っ込まれると困る話が出てくるんじゃないの?
西村氏のエントリーでPDが技術さんなどをロケで接待する「内々接待」について指摘しているのは以下。
NHK不要論8
http://akira-nishimura.cocolog-nifty.com/issue9/2005/06/nhk_7ef9.html
一部引用。
ところがNHKはそうは行かない。
何しろ若いディレクターよりはるかにベテランの同じ職員のスタッフたちである。
もちろん全員出張費をもらってきているのだから、夜の会食費は割り勘にすればいいのだが、現実はそうはならない。カメラマンなどは定年まで現業が多いからベテランぞろい。しかも気難しい職人気質。それに対してクルーを率いるディレクターはベテランになるとデスク勤務が多いから外に出るのは若手中心だ。
仕事を円滑に進めるためてっとりばやいのが『内々接待』ということになり、これは常識化している。そして、その経費を捻出する才覚こそディレクターの力量とスタッフから期待されている。
架空謝礼の伝票作り、カラ出張、商品券・ビール券等を取材協力謝礼で外部の人に渡したことにして、実は金券交換屋にもって行く・・・。
代々受け継いだテクニックを先輩から教わることで後輩は鍛えられてゆく。
番組経費を持つのはディレクターだから、技術スタッフやアナウンサーは、それにたかるという構造が染み付いている。
NHKの取引銀行「第一勧銀(現在はみずほ)」についても記述がある。なんせ「みなし公務員」だからね。一勧というか、「第一銀行」との取引習慣があった訳。
京大に入学すると、デフォルトで百万遍の一勧(現・みずほ)に口座を作るのだが、NHKに入ってもその口座を使う、という話は以前知り合いに聞いたことがあるな。渋谷の放送センターにあるATMは一勧だったそうな。
第一勧銀についてのエントリは以下。
NHK不要論1
http://akira-nishimura.cocolog-nifty.com/issue9/2005/06/nhk_022e.html
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