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2005-07-02

百万遍琢磨 リニューアルプレオープン

毎年恒例の鱧宴会。東京から二人参加、関西からは四人。春は花見、夏は鱧、秋は松茸、冬は鴨、と好きな事を言って、毎回お願いしている。

百万遍琢磨は、ちょうどリニューアル中。

 京都市左京区百万遍西北角 吹上第一ビル1F

 TEL 075-781-3486

行くと、外に花が飾られていたが

 まだプレオープン、ぼちぼち開けていく

そうだ。今のところ

 予約のお客さん中心

で営業。新しくなったから、まだ勝手が違ってるので、慣れるまではすこしずつ、ということだろう。確かにビックリするくらい変わった。

今回の改装で、一階・二階は全部椅子席に。大将いわく、

 年取ったらすわってられへん

という理由らしい。三階はどうしたのか、聞き漏らした。一階はカウンターの後ろに椅子席が二卓できていた。

 こんなに広かったの?

とみんな驚く。

わたしたちは改装前からお願いしてた関係で、プレオープンの口切り客ということになったけれども、まだ試運転中。今度は

 東大路に面したところはガラス張りになって、外から中が見える作り

に改装したので、途中何組ものひとたちが

 お昼お願いできますか?

とやってくる。

 花の間から食事してるん見えたら、おいしそうに見えるんやろな〜

とは大将の弁。

今年は鱧がとれないらしい。雨が降らないからかな? 京都では鮎もまだ天然物があがってこないという話。というわけで、今のところ、京都で鮎が出てきても、地の天然物ではないそうだ。
本日のお料理は、八寸、お造り(鱧の湯引きに梅肉、朝日鮃、鮪トロなど)、冷たい吸い物(鱧)、鱧の源平焼き、炊き合わせ(冬瓜・鱧の子の寄せものなど)、白和え、鱧しゃぶ、酢の物(生の蟹、車海老、蛇腹胡瓜、もずく、鶏冠海苔など)、鴨饅頭、油物(鮟鱇など)、茄子鰊、叩き牛蒡、空豆とおじゃこの御飯、赤だし、香の物、デザート三種でお腹一杯。

今日は中央市場に
 カメノテ
が入ってた、というので、茹でたのを見せてくれる。フジツボに近い甲殻類だ。味見もさせて貰う。中は大しておいしい、というわけではないが、生臭くもない。
 なんにつかおかな?
 おみおつけか、酢の物と違う?
などと話す。殻を剥くのが大変な食材だ。中身はほんのちょっとだし。

入り口近くに、
 おくどさん
が出来ていて、御飯がおいしい。入り口には
 琢磨開店当時の木の看板
がかかっている。大将が自分でほりあげたものだ。今回は
 店内の神棚のおあかし
も大将が自作したとのこと。
 仏壇屋で聞いたら、一対2万2000円やて。あほくさいから自分で作った
器用です。一階のお手洗いも
 ボウルは自分で焼いたんやけど、釉薬ががたがたになってしもたから、黒い玉石入れた。銅の蛇口も自分で曲げて蝋付けした。
とのこと。

帰りに隣の「木の花」でお祝いの花を注文するが
 まだお花がたくさんあって置く場所がない
そうなので、適当に時期を見計らって届けて貰うことにする。ま、「木の花」は琢磨の店子だし、あんじょう頼みます。

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