日本でも中国産鰻からマラカイトグリーン検出@8/4
やっぱり、というか大量輸入時期のピークを過ぎて情報が出るのは何故、というか。
昨日、
日本に輸入された中国産鰻からマラカイトグリーンが検出
された。韓国でも7/26に検出されたし、その前に散々言ってきたことなので、
何を今更寝ぼけたことを!
である。で、これまでは
モニター検査(つまり、適当に気が向いたら検査)
だったのだけど、今後は
全輸入届け出に対して検査
するんだって。厚労省、遅すぎ。もう、
丑の日前後に大量の中国産鰻が日本人の胃袋に入った後
じゃん。一回の摂取量は健康に関わらないとは言うが、
毒物を摂取
していることには変わりない。てか、
マラカイトグリーンが実際に検出されるまで、モニター検査で凌いで頬被り
というのは、
国民の健康は、何らかの被害があるか、たまたま違反が見つかるまで放置
ってことか。
バレなきゃ、なにしてもイイ輸入食品
という構図は今後も変わりそうにない。
で、厚労省のアナウンス。
平成17年8月4日
食品安全部監視安全課
南監視安全課長
担当:鶏内、柳沼(内線2447)
桑崎輸入食品安全対策室長
担当:田中、松本(内線2474)
中国産養殖鰻のマラカイトグリーン検出について輸入時のモニタリング検査において、中国産養殖鰻加工品から、我が国では食品中に含有してはならないと定められている合成抗菌剤マラカイトグリーン※が検出されたことから、本日以降輸入される中国産養殖鰻及びその加工品の全輸入届出について、マラカイトグリーンの検査を実施することとしましたのでお知らせします。
また、これまでに輸入された中国産養殖鰻についても、諸外国において検出事例が報告されていることなどから、念のため、在庫品の監視を行うよう各都道府県等に依頼したところです。
なお、当該品の輸入時の検査については、登録検査機関の受託体制が整い次第、検査命令とする予定です。※ 緑色の合成色素で、繊維等の染色、観賞魚の水カビ病の治療などに使用されているが、養殖水産動物への使用は禁止されている
<参考1>
中国産鰻の違反事例
1 品名:冷凍食品蒲焼き鰻(養殖)
輸入者:株式会社神戸
製造者:RUIJIN HONGDU AQUATIC FOOD CO.,LTD.
届出数量及び重量:1,950C/T、19,500Kg
検査結果:マラカイトグリーン 0.044ppm検出(基準:含有してはならない)
届出先:大阪検疫所
違反確定日:平成17年8月4日
措置状況:調査中2 品名:冷凍食品蒲焼き鰻(養殖)
輸入者:スリースターインターナショナル株式会社
製造者:PUTIAN XINGHE FOOD INDUSTRY CO.,LTD.
届出数量及び重量:131C/T、1,572Kg
検査結果:マラカイトグリーン 0.006ppm検出(基準:含有してはならない)
届出先:神戸検疫所
違反確定日:平成17年8月4日
措置状況:全量保管中<参考2>
中国産鰻の輸入実績
(平成17年1月1日〜8月3日:速報値)
品目 届出件数(件) 届出重量(t) マラカイトグリーン検出事例
活鰻 2,550 9,289 0
鰻蒲焼き、白焼き 2,912 26,261 2
(以下略)
上に説明があるが
金魚が病気になった時に入れる緑の薬の一部がマラカイトグリーン
である。
で、厚労省のQ&A。
平成17年8月4日
食品安全部監視安全課
南監視安全課長
担当:鶏内、柳沼(内線2447)
桑崎輸入食品安全対策室長
担当:田中、松本(内線2474)
中国産養殖鰻のマラカイトグリーン検出について標記について、厚生労働省のホームページに掲載した情報(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0804-2.html)を整理し、Q&Aとしてまとめましたのでご参照ください。
中国産養殖鰻のマラカイトグリーン検出について
Q.1 中国産養殖鰻から合成抗菌剤が検出された事例について、詳しく知りたいのですが。
A.1 海外において中国産スッポンなどから合成抗菌剤マラカイトグリーンが検出されているとの情報を入手したため、本年7月から、中国産鰻などのマラカイトグリーンの残留について、輸入時のモニタリング検査の強化を行ってきたところですが、今回、マラカイトグリーンが残留している中国産養殖鰻加工品が発見されました。
中国産鰻のマラカイトグリーンの検査については、7月以降、約70件の検査を実施し、2件の検出事例がありました。Q.2 マラカイトグリーンが検出された鰻を食べても健康に影響はないですか。
A.2 今回、中国産鰻から検出されたマラカイトグリーンの濃度は、微量(0.044ppm、0.006ppm)であるため、通常の鰻の摂取量であれば健康への影響はないと考えられます。Q.3 マラカイトグリーンとはどのような物質ですか。
A.3 マラカイトグリーンは、緑色の合成色素で、我が国では合成抗菌剤として観賞魚の水カビ病の治療などに使用されていますが、養殖水産動物への使用は禁止されています。
また、食品衛生法上の規制としては、食肉、食鳥卵及び魚介類は、別途基準がある場合を除き、合成抗菌剤を含有してはならないと定められていますので、マラカイトグリーンが検出された食品は、流通、販売等することはできません。Q.4 これまでに輸入された中国産養殖鰻からはマラカイトグリーンは検出されないのですか。
A.4 諸外国においても中国産鰻からのマラカイトグリーン検出事例が報告されていることなどから、念のため、国内の在庫品の調査等を行うよう各都道府県等に依頼したところです。Q.5 厚生労働省では中国から輸入される養殖鰻について、今後どのような対応をとりますか。
A.5 8月4日以降、中国産養殖鰻及びその加工品の全輸入届出について、輸入時にマラカイトグリーンの検査を実施することとしました。この検査に合格しなければ輸入・流通は認められません。
A4で
国内在庫品の調査を依頼した
とあるけど、そんなもん
冷凍品をさっさと解凍して売ってしまえばこっちのもの
と思ってるモラルの低い業者もいるわけで、どの程度効果があるか謎。だいたい
在庫の中国産冷凍鰻蒲焼きからマラカイトグリーン検出
なんて報道されれば
中国産鰻買い控え
に消費者が動くのは目に見えている。てことは、
検査はあまりしないだろうし、しても結果は報道されにくい
と思われる。たぶん、中国産鰻を扱っている業界から、圧力が掛かるだろうしね〜。スーパーとか外食産業の安い鰻料理は、中国産冷凍鰻蒲焼きや中国産冷凍鰻白焼きがないと困るからな。
結局
安い鰻・鰻の入った料理・食品は食べない
というくらいしか、手はないな。
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