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2005-08-15

福岡発ホノルル行きの日航系機火を噴く (その3) 破損したタービンは2001年の改善通報で指摘された箇所か

福岡上空でエンジンから火を噴き、破片をばらまいたJALウェイズのDC-10 JA8545。使用していたエンジンに構造的欠陥があったのではないのか。


金属片落下、01年にも同じ部品損傷 耐久性に問題か
2005年08月14日22時21分

機体から損傷したエンジンが取り外された=14日午前7時50分、福岡市博多区の福岡空港で
http://www.asahi.com/national/update/0814/image/SEB200508140004.jpg

 福岡空港から離陸したJALウェイズ機のエンジンから多数の金属片が落下した事故で、損傷したエンジン内の部品が、01年6月に名古屋で起きた同様の事故の際にも壊れていたことがわかった。名古屋の事故では、この部品が燃焼ガスで侵食、摩耗されて壊れたとする調査結果をエンジン製造会社が出している。専門家は「エンジンの部品の耐久性に問題があるのではないか」と指摘している。
 名古屋の事故では、名古屋空港発バンコク行きの日航機が離陸直後にエンジントラブルを起こし、空港周辺に金属片が落下した。エンジンは、今回と同じ米国のプラット・アンド・ホイットニー社製のJT9D型だった。
 同社の調査で、タービンの羽根状の動翼(ブレード)が、高温・高圧の燃焼ガスが当たり続けて侵食、摩耗されたため壊れたのが原因と特定された。エンジンから噴出されるガスには、化学物質の微粒子が含まれており、高温・高圧の条件下でタービンのブレードに当たると化学反応を起こし、もろくなるケースがあるという。
 今回、トラブルを起こしたエンジンも同じ場所が壊れていた。日航によると、名古屋の事故後、当時所有していた同型のエンジン約100基の精密な点検を実施。その後も定期的に点検をしている。今回の事故で壊れたタービンのブレードは、04年12月に検査し、異常はなかったという。
 九州大学大学院の後藤昇弘教授(航空工学)は「名古屋の事例と併せると、エンジンの耐久性に設計ミスがあったのではないか。侵食がメーカーの想定値を上回って壊れたことが考えられる」と指摘する。
 一方、日航が今回のエンジンを調査したところ、国土交通省が6月に交換を指示した部品には傷などの異常がなかったことがわかった。「エア・シール」と呼ばれる気流を調整する部品で、今回壊れたタービンのブレードよりも前方に取り付けられている。


2001年の事故とは、これだ。

事例詳細(事例No,20010627ji)

 2001年6月27日午前11時6分頃、名古屋発タイ・バンコク行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)737便DC-10-40(JA8531)が、名古屋空港を離陸上昇中に右主翼の第3エンジンに異常が発生し、エンジン内部の部品の小石大の破片数百個が空港の北西約800mの住宅密集地に落下した。同機は同エンジンを停止して燃料を投機した後、11時48分に同空港に緊急着陸した。
 この事故で運航乗務員3名、客室乗務員10名、乗客187名、計200名は無事であったが、地上にいた男性1名が破片に触って軽い火傷を負ったほか、付近の住宅の屋根や車に被害が出た。
 着陸後に機体を点検したところ、エンジン内のタービン(圧縮機)の15段の羽根のうち後ろの4段が集中して損傷しており、地上に落下したのは羽根の破片であった。メーカーによる調査の結果、エンジン内の高圧タービンの2段目のブレード(羽根)先端に穴が開いたことで、金属疲労が進み、102枚のブレード全てが破損したことが原因だったことが分かった。


数百個の破片を市街地にばらまいて、触った男性が火傷を負い、周辺の家や車に被害が出た点は、今回の事故と全く一緒だ。この機体JA8531はJALに最も早い時期に導入されたDC-10だそうだが、今回破片をばらまいたJA8545は一番新しい機体という。ちなみにJA8531は2004年にJALからは退役、アイルランドに売却されたという。

2001年の改善通報はこれかな。


国土交通省航空局 開示 耐空性改善通報 全件
(略)
4070A-2001(H13.12.17)6p.

 プラット・アンド・ホイットニー式JT9D-59A、-70A、-7Q、-7Q3型:
 第6段低圧タービンのインナー・エアシールの破損により、発動機外へ破片が飛散する不具合防止。
(以下略)

同型エンジンには、他にも改善通報が出ている。


4161A-2001(H13.11.30)5p.

 プラット・アンド・ホイットニー式JT9D-59A、-70A、-7Q、-7Q3型:
 デイフューザー・ケースの破損および発動機の外部におよぶ損傷が発生し、機体の損傷を引き起こす不具合防止。


どうもプラット・アンド・ホイットニーのエンジンは、同社のエンジンは2000年以降だけでも何回も、「金属疲労による破損」を指摘されている。基本設計に問題があるのかしら。

TCD番号 5084B- -2002
種類 発動機
発行日 06/04 発効日06/04
準拠AD 米国FAA AD 2002-08-11
適用型式 プラット・アンド・ホイットニー式JT9D-3A、-7、-7A、-7H、-7AH、-7F、-7J、-20、-20J、-59A、-
70A、-7Q、-7Q3、-7R4D、-7R4D1、-7R4E、-7R4E1、-7R4E4、-7R4G2及び-7R4H1型発動機を装備した航空機
概要 限界使用時間(Life Limit)が定められた発動機回転部品が損傷することにより、発動機外に破片が飛散し機体を損傷する不具合防止


TCD番号 5994 - -2002
種類 発動機
発行日 06/10 発効日 06/27
準拠AD 米国FAA AD 2002-10-07
適用型式 プラット・アンド・ホイットニー式JT9D-59A、-70A、-7Q及び-7Q3型発動機を装備した航空機
概要 第2段高圧タービン・エアシールのナイフ・エッジ上に亀裂が発生する不具合により発動機外に破片が飛散し航空機に損傷を与えることを防止
参照SB等 プラット・アンド・ホイットニー・サービス・ブレティンJT9D 6409 

高速でぶんぶん回ってるエンジンだから、ちょっとしたことが原因で破損するのは想像に難くないが、JAL側の点検は十分だったのか。

JALの整備不良は今年に入ってますます増えている。
顧客の安全は当然ながら、乗員たちも不安を抱えながらフライトしている。
 特集 重要課題 JALの整備は今
http://www.jalcrew.jp/jca/anzen/jal-maint-index.htm

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