管理者の責任が問われる「船内探索犬」熱中症死
犬は汗をかかない。
こう連日暑いと、犬も辛い。健康管理には気を配ってやらなくてはならない。
犬の熱中症予防サイト
http://www5d.biglobe.ne.jp/~nyk/nettyusyo.html
ところが、徳島で船内探索犬として訓練を重ねていたジャーマンシェパードの「カール」が、熱中症で死んだ。犬小屋でぐったりしているところを見つかったが、助からなかった。明らかに管理者のミスだ。
船内探知犬カール急死 小松島海保、一線で3年間活躍頑張ったね、カール−。全国初の船内探知犬として、二〇〇二年に小松島海上保安部に導入されたジャーマンシェパードの雄「カール」が四歳二カ月の若さで七月下旬に急死した。連日の猛暑による熱中症だった。カールは徳島県などに入港する船内で麻薬や銃器など密輸品の臭いをかぎ当てる役目を果たし、犬に向かないといわれてきた船内探知の方法を大きく変えた。訓練した石井町高川原の会社員、吉岡仁志さん(58)は「苦しい訓練によく耐えてくれた。カールの死は無駄にしない」と悲しみをこらえている。
カールは一歳二カ月でデビューした後、徳島小松島港や神戸港に寄港する外国貨物船などに計十四回乗り込み、探知活動に当たった。県外からの出動要請に対応するため、ヘリや飛行機に乗り込む訓練も行った。
こげ茶色のがっしりした体格だが、気性はおとなしく、密輸品の臭いに気付くと「伏せ」のポーズを取る。これまでの探知活動で十数回、伏せのポーズを取ったが、いずれも密輸品は持ち去られた後で、惜しくも発見に至らなかった。
カールが登場するまで、油や塗料の臭いがきつくボイラー熱などで暑い船内の探知は、犬に向かないと言われてきた。しかし、実際の船内探知訓練では自慢の鼻で麻薬の臭いの付いた袋を素早く見つけるなど、能力の高さを発揮した。
毎日の訓練は厳しかった。狭い通路や急な階段が続く船内で普段の能力を発揮するため、近くの公園で石垣や滑り台を登る訓練を数十回も繰り返した。吉岡さんは「本当に大変だっただろう」とねぎらう。
吉岡さんが犬小屋の中でぐったりしているカールに気付いたのは七月二十六日午前九時ごろ。前日まで八日間、最高気温が三〇度を超える日が続いていた。吉岡さんが声を掛けながらぬれタオルで体をふいたが、約三時間後に息を引き取った。
「カールは犬の能力の高さを教えてくれた」。吉岡さんは今、カールに続く船内探知犬としてゴリ(雄、十一カ月)、ジュン(雌、七カ月)の二匹を訓練している。【写真説明】船内を調べる生前のカールと吉岡さん=2002年12月24日、小松島市内の金磯港旧岸壁
http://www.topics.or.jp/gazou/News/n2005080903.jpg
犬を訓練して、仕事をさせるのはいいが、ただ使役するだけでなく、犬の健康管理もしっかりしてもらいたい。こうした仕事をする犬は、訓練も大変だし、すべての犬に適性があるわけでもない。
ジャーマンシェパードは、夏の暑さにも湿気にも弱い犬種だ。
ジャーマン・シェパード
http://woman.excite.co.jp/life/pet/pet_catalog/01/0003/0082/
そのあたりの注意が不足していたとしか思えない。
これでは動物虐待ではないか。
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