太っ腹な沖縄そば屋「与那原家」
沖縄料理が好きだ。
沖縄そばが好きだ。
沖縄に行ったのは、宗教学会があった時だが、その時以来だ。
わしたショップを見つけると、つい寄ってしまい、
アンダーギーミックス
ちんびんミックス
中身汁
などに手を伸ばす。
食卓にはコーレーグース
は欠かさない。
最近、山田邦和先生経由で、
与那原家
http://www.okinawasoba.jp/index.php?catid=14&blogid=1
という沖縄そば屋を知った。早速注文すると、もの凄い太っ腹なお店であった。
まず量が凄い。
内地の物産展などで売られている
沖縄そばセットやソーキそばセット
というのは、内地人の貧弱な胃袋に合わせた量になっているのだが、与那原家のは
直球勝負、沖縄基準の量
なのである。どのくらい多いかというと
一人前を二つに分けると、少食なヒトならちょうどの量
である。これが一食分、内地基準で1.5人前くらいの麺と丹念に取られたすばらしいスープに具材付きで
沖縄そば(かまぼこ・ラフテー・豚モモ肉つき) 550円
ソーキそば(そーき・昆布) 690円
という破格の値段なのだ。どちらも大量の紅ショウガが付いてくる。
ともかくも
スープが絶品
で、
こってりもあっさりもどちらもおいしい
のである。これまで持っていた沖縄そばの観念を覆す味だ。嫌みのない、すっきりした味である。豚の臭みも一切ない。
宗教学会に参加したとき、那覇の料亭で、波上宮の宮司さんに
中身汁
をご馳走になったが、あの淡泊なようで滋味深いしみじみとした味わいに似ていた。
沖縄そばの具は、ラフテーはちゃんと厚切りだし、かまぼこも沖縄標準サイズで、よく内地で目にする
薄っぺらいラフテーと「なると」並の小ささの蒲鉾
とは一線を画している。ラフテーは、ちゃんと皮付きだ。
凄いのはソーキそばで、スープを
こってりorあっさり
の二種類から選べて、なおかつ
ゴロゴロと大きなソーキが一人前で4-5個は入ってる
という超弩級のソーキそばである。内地基準で言えば超弩級だが、沖縄基準なら
まあ、ちょっと多いくらいか?普通か?
な量だ。
ソーキやラフテーのお味はというと、
豚の臭みを感じさせない、昆布出汁が豚の赤身や脂肪に渾然一体となった
もので、非常に洗練されている。一緒に入っている
昆布巻き
がこれまたすばらしい味なのだ。
スープと言い、ソーキやラフテーと言い、
豚肉の扱いを心得て、丹念な下処理と、的確な調理
を施した物だろう。でなければ、あの暑い沖縄で
まったく臭みを感じないソーキ・ラフテー・豚骨スープ
が仕上がるはずがない。
で、この値段なのだ。
あまりにも太っ腹で、送料がかかろうとも次も注文してしまうだろう。送料のお断りのところに
沖縄そば 1食 720g
そーきそば 1食 1220g
テビチそば 1食 1520g
*重量を計算するときは、箱の重さも入れてください(+500g)
と書かれており、初めて注文するときに度肝を抜かれたのだが、ウソではなかった。ソーキだけで500gくらいはあるんじゃないかな。軟骨ソーキと普通のソーキと両方が入っている。
この太っ腹さは
和歌山 井出商店のラーメン
にも通じる物がある。井出商店の具つきラーメンは、時々近鉄和歌山が楽天で売りに出すけれども、これも
一食525円でチャーシュー・葱・メンマ・蒲鉾つき スープはプラスチックの瓶入り
で送られてくる。
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