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2005-08-22

中国人取調室見聞録 取り調べに立ち会った通訳の見た中国人犯罪者

中国からの団体訪日観光ビザが、中国全土に適用されるようになったのは7/25のことだった。


25日から中国人団体訪日観光ビザ、全土へ拡大
2005/07/04(月) 10:06:17更新

  中国国家観光局の邵〓偉・局長は2日、日本の北側一雄国土交通相と会談。今月25日から、中国人団体観光客への査証(ビザ)発給地域を今月25日から中国全土へと恒久的に拡大することで合意した。ただし、中国はこの件をあまり大きく取り上げていない。3日付で北京新浪網が伝えた。(〓は王偏に其)
  北側国土交通相は同日、呉儀・副首相とも会談。「中国と日本は『一衣帯水』の隣国であり、日本にとって最も重要な友人だ」などと述べ、両国の相互理解と友好交流を深めるために、観光を通じての交流拡大に注力するとの考えを示した。
  それに対して、呉・副首相も、「両国各界の友人らが、友好事業に関心を持ち、両国人民の友好に役立つことを積極的にしてほしい」「中国は日本とともに、両国関係の健全な発展に向けた積極的な努力をする用意がある」などと述べた。
  なお、株式会社サーチナが05年2月4日から3月1日までに、現地会社の上海サーチナなどを通じて、中国全土の自社モニターを利用して実施したインターネット調査によると、ここ1年で観光目的で海外渡航をした人のうち、海外旅行をした国や地域を聞いたところ、最も多かったのは「香港・マカオ」で48%程度。日本は16%程度足らずで、日本への観光人気が依然、低いことが示された形となった。(編集担当:田村まどか)


この話は二通りに読まなくてはいけない。
 1. 金持ちで、本当に日本に観光に来る中国人
 2. 貧乏で、不法滞在を目的に「観光ビザ」で入国する中国人
後者は犯罪予備軍で、当然、今後日本の各地で問題が起きるだろう。これまでは、観光ビザ以外の方法で、
 日本を荒稼ぎの場とする犯罪者集団
が入国してきたのだが、堂々と観光ビザが取れるのだから、必要な手続きは大分減ったことになる。

日本で犯罪に手を染めた中国人について、
 取り調べに立ち会った通訳
という立場で、見つめている人がいる。以下はその記録だ。
 中国人取調室見聞録
http://www5a.biglobe.ne.jp/~ailiao/yomimono/torisirabe/torisirabe_m.htm
ここから一つだけ、引用する。


隠れ蛇頭

 心ならずも、密入国に手を貸してしまった失敗と、危うく手を貸すところだった私の経験を,後書きに替えてご紹介したい。
 蛇頭という言葉の響きと、新聞報道で見るコンテナー密航者の悲惨さから、私は彼らが刺青をして青竜刀を背負った集団をイメージしていた。
 「イメージしていた」と言うと、今は正しく知っているみたいだが、実は今もなにも知らない。
しかし蛇頭が「不正な手段で出入国を斡旋し、手数料をとるのを生業としている人達の総称」と定義するなら、あの人も蛇頭と言えるのかなという人達が身近にいる。
 彼らが蛇頭の定義に一つ当てはまらないのは、それを生業としていないことである。行政の責任者であったり、その外郭団体の長であったり、教育者だったり、みなしかるべき地位と生業を持っている人達である。
 役割分担から、仮に蛇頭を勧誘蛇頭、引率蛇頭、受入蛇頭と分類して呼ぶならば、彼らは勧誘蛇頭に属する。
 勧誘蛇頭の主な任務は勧誘と、勧誘した人間を無事出国出来るまでの手続きである。
 その手続きに関係する全ての行政機関が、蛇頭に汚染されている。

 いま中国で一番大きな問題の一つは腐敗だ。
 新聞をランダムに開いて、そのページに腐敗の報道が載っているかいないかの賭けをするなら、私は必ず載っている方で賭ける。
 少なくとも、勧誘蛇頭は背広を着た普通の人間だ。
 引率蛇頭は国際マフィア、受入蛇頭は現地のヤクザが関係していると言われる。また国際マフィアはその全般に関係しているとも言われる。

 密航者の実数は分からないが、仮に1万人とすれば、

 300万円×10000=300億円

 相当に大きなマーケットである。
 かなり小さく見積もったから、実態は数倍だろう。

 折りしも国会の予算委員会で、中国人犯罪の激増が問題になり、中国からの密入国者の総数に関する質問に対し入国管理局の局長が、あくまでも推計だがと前置きして「約3万人」と答えていた。
 腐敗は中国だけでない。受入側即ち日本にも、相当な地位と情報を持った人の協力があったと睨まれている事例があると言う。

 以前「ゴッドファーザー」というマフィアの親分の伝記で読んだことがある。
 まず、狙った獲物にさりげなく小さな親切で貸しを作る。
 ある日これもさりげなく、その人にとっては簡単なこと、小さな頼みごとをする。
 多くの人は、協力しているという罪の意識が無く協力する。
 ちょっとした親切を受け、それに対するお返し、あるいはちょっとした具合の悪いことをかばってくれたお返しと思って。それが彼らにより仕組まれたことと知らずに。

 新聞で、こんな地位の人が何故こんな馬鹿なことを、という報道を見るたびにこれを思い出す。
 黒い社会の人間から何らかの「親切」を受け、その借りを返さない者が、つまり小さな協力を拒んだ者が、報復と他の協力者への見せしめに、陥れられた可能性が高い。

 失敗例

 当時私は食品見本市への出展者を探していた。中国まで直接行き、ある省のこの方面の責任者に会いお願いしたところ、早速管内に連絡し関係者を召集して呉れた。
 その中に彼はいた。H市商工関係責任者の名刺を持っていた。
 彼が協力を申し出てくれたのである。彼の名は仮にYとしょう。地方の小都市の展覧会に出展してくれるところは無く、私は焦っていた。
 彼の申し出を喜んで受けた。だから彼が別の省だが友人が居る。追加出来るかと言ったとき、更に喜んで引受けた。

 結論から言おう。
 彼が紹介した3人(男一人、女二人)内2人(男一人女一人)に逃げられた。
 彼らが持って来たのはボストンバックに一つの商品、という身軽ないでたち。とても展覧会の出品とは言えない。この軽装を見て、私は逃亡を警戒すべきだったかもしれない。

私が準備した会場は3コマあった。幸い別の会社から日本人の友人が3人、少し格好がつく商品を持って来てくれた。私は彼らの出展費用も負担していたのである。それと当市で貿易会社をしている友人(残留孤児)が、賛助出品して呉れて助かる。

 逃げた2人は、中国の列車で金を盗まれ所持金が乏しいと言う。
片道切符で特攻出撃をして来たのを、まだ私は気がつかない。親切にも5万円を貸す。
 幕張で国際見本市があり、それの見学も日程に入っていたので、私は東京まで案内した。そしてガイドを世話して(ガイド費用は私が前払い)帰った。あくる日私の携帯に残りの一人から電話があり、2人が行方不明と言う。
 宿賃は前払いしている。

 別れるとき「明日親類が来るから」と言って、貸した5万円は返して呉れた。私が中国に帰ってからでもいい、私はどうせ近く中国へ行くから。と言うのにも無理やり返す。
 その時は不可解だったが、今思うに、逃げた後私に詐欺として捜査願いを出されるのを恐れたのだ。宿賃を払っているのも同じ考えだ。

 もう一つ今思えば、行きの新幹線で関ヶ原の雪を見て故郷を思い出し涙ぐんだのも奇怪だった。彼女には一才の生まれたばかりの子供がいる。
「母親は、たった数日離れても、子供のことを忘れられないのだ。」と、その時は思ったが、実は最初から逃げるつもりだったのだ。

更に今思えば、彼らの会社に電話をしたとき通話停止になっていた。そのとき私は気がつくべきだが、私にも食品見本市を成功させたい弱みがある。
「雪で電話線が故障していた。」と、いうのをそのまま受け入れた。

入国管理局,警察,外務省に届ける。
 入管は今現在不法滞在になっていないので、なにも出来ないと言う。
 警察は、(家出人捜索願い)として受け付けて呉れるが「あまり期待しないで下さい。」と正直に言われる。
 外務省は,「不法滞在が確定した段階でまた連絡して下さい。」とのことだった。

結局滞在期間の3ヶ月過ぎても,現れなかった。

 現地の総領事館にも電話して詫びを言う。
 「少し心配していました。」と,担当官が言う。しかし彼は,時間の切迫した私のお願いに,最大の協力をしてくれた人だ。感謝こそする恨みは言えない。

 この話しには後日談がある。YがH市で一席設けて呉れたとき,S女史が同席していた。彼女もH市文化○○という凄い肩書きの名刺を持っている。
 私が中国に貿易のパートナーを探しているのを知っているから、色々自然食品とか石材とか商品見本を送って呉れる。
 しかし私はあの事故以後、多くの人に迷惑をかけ、すっかり信用を落としてなにをやっても上手くいかない。貿易どころではない。
 先々月中国へ行ったときだった。研修生のことで相談があるから、是非H市へ来て呉れとS女史が宿舎まで車を回してくる。
 行った先は、H市の労働局。
 局長が市の幹部を集めて宴席を設けてくれる。Yは来ていない。S女史が言う。
「あれはYが仕組んだことだ。彼の懐には相当入った。」と。
しかしS女史の名刺のFAX番号は何故かYと同じ。私には皆同じ穴の狢としか思えない。
列席のお歴々を前にして、
 「私はあなた達を蛇頭でないかと疑っていまいした。どうも失礼しました。」とブラックユーモアを飛ばす。

 その晩は彼らの用意してくれたホテルで一泊。
あくる日、労働局の現場職業安定所を見学する。
 「私が、研修生でお手伝いできるとしても精々数人、この状況の改善には焼け石に水です。」
 「その方向だけでいいのです。彼らに希望が湧きます。」
 私が研修制度の理念と実態について述べ、
「中間に搾取が入るのは困ります。」と、釘をさす。
「当然です。しかし必要経費は手数料として貰います。」
ここの法律は労働局長、彼自身である。手数料は彼が決める。

 以前S女史に、「もし貴女が本当に日本と貿易をしたいのなら、日本に自分で貿易会社を作ることを勧める。費用は約500万円要る。そのお手伝いはしてもいい。」と言ったことがある。今回はその話しもする。労働局が研修生派遣の基地としてその費用をだしてもいいと言う。

 いまや研修生制度は、発展途上国へ技術研修という理念から離れて、完全に口入業になっている。
このような形で、研修生派遣を営利事業とするのは、幾つかの法律に触れるはずだ。貿易会社を作り、そこの社員が派遣研修生の支援業務を労働局から受託して、アルバイトとして行うことは出来るかもしれない。
 しかし受入蛇頭の隠れ蓑にならないか。不用意に蛇頭の手先を務め、また犯罪の天才と毎日接していると、次はどの手で騙すつもりだと眉に唾をつけたくなる。
しかし健全に運営されたら、これぞ日中友好である。
H市が私に「H市境外職業介紹中心高級顧問」という如何わしい、名刺を作って呉れた。この名刺を使って蛇頭の世界で幅が利かすか、日中友好に生かすか。もう一度だけ騙されてみよう。

以下騙され未遂の話し

例1

ある日日中友好協会役員の方から、
「中国の大学の先生を日本に招きたいというのだが、話しを聞いてあげて下さい。」と、ある人を紹介する電話があった。
○○化学会社社長の名刺を頂く。
「私の会社で建設業関係の薬品を開発しました。XX大学の教授と共同開発したものです。近く県でも使って貰うようになっています。
中国の大学で発表したところ、好評で何人か日本に見学に来たいというのですが、日中友好協会で招聘して貰えますか。なお費用は、私達が喫茶店でこの話しをしていたとき、横で聞いていた中国の人が非常にいい話ですから、自分が費用は負担しようと言っています。」
「私は招聘の実務は何件か経験があります。必要な書類はこれです。」と、見本と領事館から貰った招聘保証書書き方の手引きを渡す。
「私は事務処理のお手伝いはしますが、受入保証人はあなたがなって下さい。」
日中友好協会が保証人になる件はお断りした。
その後こちらから連絡しても、何の返事も無い。

例2

3年前、中国で暮らしていたときの話し。
ある日、断り難い人から、
 「あなたを知っている女の人が以前日本語を勉強し、また勉強したいというのですが、教えてあげてくれますか?」と、頼みを受ける。
 「一度どうぞ宿舎に呼んで下さい」と引受けた。
 彼女苺を一籠下げて、一人でやって来た。
 数日前、公園で写真を撮ってあげた男の子の母親だと言う。なんでも離婚して、親子二人だと言う。30才前後の美人。
 それはいい。彼女日本語は全然話せない。

その数日後、今度は別の人を彼が連れて来た。日本に仕事に行きたいのだが、世話してくれないかと言う。
私は断った。この助平爺、幸いまだ小さな親切を受け入れていなかった。
危ない!敵は私を色仕掛けに弱いと見たようだ。狙いは正確!

ゴッドファーザーの虎口を,間一髪逃れる。

嗚呼!遥かなり,日中友好の道。


留学生を預かっていると、いろいろな問題が起こる。一番よくあるのは
 親族呼び寄せの保証人になってくれ
という話だ。担任している学生が、なにか特別なお土産を持って、教員の部屋に訪れる場合は、そういう話が少なくない。特に、9月以降にやってくる。
要するに、華僑の海外移住スキームの留学生版で、
 1. 一人が留学生として日本に行く
 2. 家族を呼び寄せる(配偶者であることが多い)
 3. 家族が恐らく日本で仕事をする
 4. 家族のする仕事が合法か非合法かは、その家族の能力・学歴・地縁・血縁・コネ等のファクターによって変わる
という流れに、教員を巻き込もうとするわけだ。わたしのいた学校では
 原則として個人の保証人にはならない
という取り決めがあるから大丈夫だが、最近私費留学生を受け入れるようになった学校は、恐らくこうした対処について、経験が浅いので、今後いろいろな問題が起きるだろう。

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