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2005-09-26

他人の顔 アメリカで顔面移植計画

事故などで顔面を損傷した場合、元の顔に戻るのは難しい。医者の判断は
 生命維持に支障ない程度に戻れば治った
なのだが、患者は
 手術すれば元に戻る
と思っている。この差を埋めることは不可能に近い。

じゃ、
 他人の顔をそっくり移植するのはどうか?
という試みが近く実施されそうだ、というアメリカのお話。

遺体からの顔面移植手術、近く実施か(上) AP通信

 これから数週間のうちに、男性5人と女性7人がひそかにクリーブランド・クリニック(オハイオ州クリーブランド)を訪れ、世界のどこでも行なわれたことがない大がかりな手術を受けるための面接に臨むことになっている。

 彼らは面接で、笑顔を見せたり、眉を上げたり、目を閉じたり、口を開けたりする。そして、マリア・シーミオノウ博士が彼らの頬骨や唇、鼻を調べる。シーミオノウ博士は彼らに、いちばんの望みは何か、そして最も恐れているのはどういう事態かを尋ねる。

 そして、シーミオノウ博士はこう質問するだろう。「別人のような見た目になるのはいやですか?」

 シーミオノウ博士が誰を選んだとしても、その人は究極のアイデンティティー(同一性)の危機に耐えねばならないからだ。

 シーミオノウ博士は顔面移植を計画している。
(略)
 患者候補に説明される同意書の内容は次のようなものだ。

 まず患者の顔面を取り除き、組織のタイプ、年齢、性別、肌の色が一致する遺体から提供された顔を移植する。手術は8時間から10時間の予定で、10日から14日の入院を要する。

 合併症として感染が起こり、移植された新しい顔が黒く変色する可能性もある。その場合は2度目の顔面移植を行なうか、皮膚移植によって顔を再構成する。拒絶反応を防ぐための薬を生涯にわたって服用しなければならず、薬の影響で腎障害やガンのリスクが高まる。

 患者は移植手術の後で、後悔や失望、悲しみを感じたり、提供者への罪悪感に悩んだりするかもしれない。病院側では患者の身元が外部に漏れないよう努力するが、マスコミに嗅ぎつけられてしまう可能性は高い。

 1人目の患者に関しては病院側が費用を負担するが、2人目以降の費用については決まっていない。

 顔面の提供者の遺族に説明するための別の書類には、顔面移植を受けた患者が愛する故人と同じような顔になるわけではないと書かれている。顔つきは骨や筋肉によって作られるため、移植して別人の皮膚を骨や筋肉にかぶせても、患者の顔はむしろ損傷を受ける前の姿に近くなるはずだという。

 冗談を言うときにまばたきする癖や、ほめられると赤面する癖など、表情を構成する細かい要素はすべて、脳や人格と結びついているもので、皮膚に埋め込まれているわけではない。
(以下略)


機能を失った自分の顔から、機能の甦った別人の顔へと、移植することは可能なのだろうか。そして、顔を提供した遺族は、愛する家族の顔を移植された他人をどう見るのだろうか?
まるで小説の中の話が、現実になってきているのが、21世紀の医療なのか。

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