研究室別置の壁を突破しろ 奈良女子大図書館の怪
奈良女の図書館に本を見に行かなくてはいけなくなった。奈良女の図書館というと
シーサーのような二人のおばさん司書
が名物だったのだが、最近は異動したらしい。この司書の悪評は高く、ともかく
本を貸してくれない
ので、何人もの奈良女子大生が卒論・修論期に泣いたという伝説がある。数年前にご本人達を図書館関係の会合で見かけたことがあるが、確かに
仕事で遭遇したくない公務員オーラ
が漂っていた。
県立図書館が閉館中で、一番近い図書館が奈良女の図書館というのは、とっても不幸だ。何が不幸といって
蔵書数が少なくて、必要な本は研究室別置になっている
のがイヤなのだ。普通二セットとか二部以上置いてある本が
一セットか一部しかなくて、しかも研究室別置
という、頭のイタイ図書館なのである。ていうかこれって
すでに図書館の体裁を成してない
んですが。
明日は、
比較歴史と古代文化の蔵書
を攻めてくることになる。てか、この二つって、使う図書は共通してるのにさあ、何だって別々に置いてあるわけ? しかも10進じゃない研究室配架だって話だし。なんか
女子大ってだけで時代に逆行してるのに、肝心の図書システムが世間と隔絶している
のは、
奈良女の研究機関・高等教育機関かつ開かれた大学として意義やモチベーションが著しく低い
ってことにならないのか。どうする、奈良女。
わたしが文科官僚なら、真っ先に図書館を改善させるが。
しかしなあ、明日見に行く本なんだけど、普通は
図書館に置いてあって、別置にしない性格の資料
なんだよね。
『文物』『考古』などは古代文化別置
『東洋の科学と技術』は比較歴史別置
雑誌や論文集を別置にする、って神経が謎。てか、『文物』『考古』って、よく使う基礎的文献でしょうに。一々、研究室まで
『文物』の1984年4期を見たいんですが
って行くのか?凄いよな〜。
奈良女と対照的なのが
地域のみなさまに開かれている奈良大学の図書館
だ。ここは、ほぼ誰でも利用できる上に、
貴重書を除いて、すべて開架
というシステムだ。大変わかりやすい。わたしがコピー閲覧するのは、大抵B1かB2という、学内の人もあんまり利用しない階の蔵書なんだけど、さくさく借りられて、二階で1000円のコピーカードを買って、自分でコピーして帰ってくる。家から遠いのが難点だ。
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