陰陽道で使った占い「六壬式」に挑戦
参考書になるのは
厳敦傑「式盤綜述」(和訳は『東洋の科学と技術ー藪内清先生頌寿記念論文集』 藪内清先生頌寿記念論文集出版委員会編 京都 : 同朋舎出版 , 1982.11所収)
と
小坂真二『安倍晴明撰『占事略決』と陰陽道』 汲古書院 2004.11
の二つ。厳敦傑論文は、非常に簡略に書かれていてわかりにくいので、小坂氏の論文と合わせて、頭をひねっている。上の二冊とも高価な書物なので、図書館で調べるのが吉。地元や学校の図書館に所蔵されてなくても
相互貸借
というシステムがあるから、読んでみたいヒトは司書に相談を。
「六壬式」の占い方は、簡単に言えば
地盤と天盤を紙に描いて、必要なデータを放り込んでいく
だけなのだが、最初、天盤の書き方が分からず、難儀した。実際の式盤は、天盤をくるくる動かすのだけれども、厳敦傑氏のつくった簡潔な様式があるので、それで天盤を描いて、地盤と合わせる。さらに、
天盤に位置を確定した十二神将を書き入れて完成
だ。
小坂氏の本には
安倍晴明の著述した『占事略決』全文
が載ってるので、分からなくなったら、それをひっくり返せば、なんとか意味が通じる。もっとも『占事略決』は、漢文で書かれてるので、ある程度専門知識が必要である。ま、大学の中文・中哲・東洋史の三回生以上だったら、それほど苦労しないかも。『占事略決』の本文には、返り点が打ってあるから、読めないことはないだろうが、それに付随する注釈部分は、白文で書いてあるので、返り点が自分で打てないヒトはちょっと辛いだろうな。『占事略決』は簡潔に書かれてるので、注釈を読まないと、全貌がわかりにくい。あとは、陰陽五行説に関する基礎知識も必要なので、大学教養程度だと、骨が折れるだろう。
ま〜、計算式そのものはそれほど複雑ではないので、誰かプログラム組んでくれないかな〜。
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