打掃道路的人民
中国の道ばたでは、決まって、斜めに長い箒で、道ばたを掃いている人がいる。制服を着た日本で言う道路公団の人もいれば、一般市民もいる。
驚くのは、高速道路にもこの「打掃道路的人民」がいるのだ。みんなオレンジ色の道路公団の制服を着て、高速道路を竹箒で掃いている。どこから来てるのか謎だが、自転車が置いてあったりする。料金所の近所ならともかく、どっちに行っても料金所からは遠そうな場所でも、道路掃除職員が、道を掃いている。
これで思い出すのが、『日本霊異記』の次の話だ。
重斤取人物又写法花経以現得善悪報縁 第廿二
他田舎人蝦夷者、信濃国小県郡跡目里人也。多富財宝、銭稲出挙。蝦夷奉写法花経二遍、毎遍設会、講読既了。後復思議、猶不足心、更敬繕写。唯未供養。宝亀四年癸丑夏四月下旬、蝦夷忽率而死。妻子量言、「丙年之人、故不焼失」点地作□冢土、殯以置之。死経七日、而甦告言、「使有四人。告副将往。広野、次有卒坂。登於坂上、観有大観。於是峙視前路、多有数人、以箒掃路言、『奉写法花経之人、従此路往、故我等掃浄』。即至待礼。
たくさんの人達が、箒で道を掃く。皇帝の行列が通るときも同じことをしていた中国人。もう三千年くらい、こうやって箒で道を掃いているはずだ。
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