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2005-10-24

中国の人身売買

中国では人身売買が跡を絶たない。貧しさの余り、子どもを売る親がいる。子どもを攫い、売買する組織がある。
たとえば、赤ん坊をe-Bayに出した例が最近もあった。


2005年10月20日 9:33am PT 中国『イーベイ』に赤ん坊「出品」
ワイアード・ニュース・レポート

 中国の上海警察は現在、『イーベイ』の中国サイトに掲示された「赤ん坊」のオークションについて捜査している。

 この「出品」は掲示後すぐに削除されたが、関連情報が捜査当局に提出された。

 複数のメディアが報じたところでは、男の子には2万8000元(約40万円)、女の子には1万3000元(約18万円)の即決価格が付けられていたという。この値段の差には、男の子が好まれるという中国の昔からの傾向が反映されている。出品ページは、生後100日以内の赤ん坊を届けることを保証していた。

 このページには、「われわれの目的は、子供を授からない中国国内のたくさんの夫婦に朗報を届けることだ」と書かれていたと、上海の『新聞晨報』紙は報じている。同紙は読者からの情報でこのオークションのことを知ったという。

 上海警察の広報担当者は、この件に関する情報は得ていないと述べたが、この件を地区の署が処理していると示唆した。だがイーベイ・サイトのオフィスがある上海の黄浦区の警察には、このような事件の届出はなかった。

 中国の法律では、幼児を販売した者に対して最高で死刑、買った者や仲介した者にも、それよりは軽い刑を宣告することができる。だが、このような販売のオファーだけで犯罪となるのかどうかについては定められていない。


一人っ子(独生子女)政策で、少数民族でなければ子どもは一人と決められている。一方で、不妊に悩む家庭もある。「異姓養子」は中国では異例のことだが、それでも子どもの欲しい人達はいるのだろう。

ところで、今回中国へ行って、人身売買されたと思われる少女を見かけた。場所は西安。鐘楼付近の道ばたで、ローティーンとおぼしい二人の少女が物乞いをしていた。二人とも足が変形している。おそらく、纏足のような施術や、足かせなどによる虐待を受けたらしく、たぶん自力で長い距離を歩くのは難しいのだろう。顔立ちの整った少女で、姉妹には見えない。曲がった脛を見えるように足を組んで、地べたに座り、空き缶を置いて、物乞いをしていた。少し離れたところに、目つきの鋭い、身なりの悪い男がおり、これがたぶん親方だろう。
三月には、その向かいの広場に、やはり物乞いの少女がいた。こちらはもっと幼く、10歳になったかならないかくらい。怯えた様子で花を売りつける。恐らく、ロリコン向けに売春もさせられてるだろうと思う。
鐘楼の先の夜市には、"money!"と口々に叫んで、観光客にねだる一団の少年達もいた。だいたい10歳前後だ。
経済発展を謳い、「神舟6号」の成功で科学技術の勝利を喧伝する中国には、こうした子ども達がいる。

陝西歴史博物館前では、琺瑯引きの飯盒を突きつけて物乞いをする男性がいた。大人の物乞いもその数は減らない。

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