忍び寄る鳥インフルエンザ Xデーは今年か?来年か? 厚労省は国内の死者を10万人以上と推計
現在は、鳥の病気であるH5N1型の高病原性鳥インフルエンザがもし人から人へ感染するタイプになったら?
ここ二年ほど、その危険性が喧伝されてるんだけど、日本のマスコミの食いつきも悪いし、日本政府の取組も遅れている。でもね〜、
ご近所の中国ではずっと高病原性鳥インフルエンザが流行
してるんですぜ。
新型インフルエンザが新型である所以は、
人が初めて感染するタイプ
なわけで、
当然、人間は誰も抗体を持ってないから、ワクチンなどない
のである。結局は
体力をつけ、外出から帰ったらうがい・手洗いで感染を防ぐ
しかないのだ。今回、新型インフルエンザが流行したら
弱いものからやられる
のは間違いない。高齢者・子どもを始めとして、体力のない人から斃れていく。
10/28に厚労省は
新型インフルエンザが発生したら、日本の死者は10万人規模
との推計を発表した。
国内死者10万人超推計 厚労省、新型インフルエンザで対策本部世界的に新型インフルエンザ発生への危機感が強まる中、厚生労働省は二十八日、予防や治療、発生動向の把握など総合的な健康危機対策に取り組む推進本部(本部長=尾辻秀久厚労相)を設置した。同日午後、最初の本部会議を開催。十一月中に発生時の感染拡大防止や医療措置の具体策を示した「新型インフルエンザ対策行動計画」をまとめる。
高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1の感染地域はこれまでアジアにとどまっていたが、ロシアやトルコなど欧州へ拡大。タイでは今年初めて鳥から人への感染で死者が出た。
世界保健機関(WHO)は、鳥インフルエンザが人から人へ感染する新型インフルエンザに突然変異し大流行を始めると、世界で七千四百万人から二百万人が死亡すると警告。厚労省も国内の死者を十万六千九百三十人と推計する。
今月二十四、二十五日にはカナダで三十カ国の保健担当相会合が開かれ、国際協力のもとで対策を進めることで一致。厚労省も全省態勢の推進本部を発足させ、対策に乗り出すことにした。
厚労省がまとめた行動計画概要では、国内の発生状況を六段階に分けた上で、計画と連携▽サーベイランス(監視)▽予防と封じ込め▽医療▽情報提供−五分野について対応を提示。
今後、計画の具体化作業に着手し、それぞれの段階ごとに抗ウイルス剤の備蓄量や投与時期、指定医療機関の選定などを詰めていく。また都道府県に対しても対策本部の設置と行動計画の策定を求める。
(産経新聞) - 10月28日15時51分更新
去年の試算では
これまでのインフルエンザの患者数などのデータから、米疾病対策センターが作った試算モデルに、日本の年代別人口構成などをあてはめた。その結果、日本の人口の4分の1に当たる約3200万人が感染すると推計した。
さらに、医療機関を受診する患者数は約1686万人で、入院するほど重症になる患者は約43万人だった。死亡者は約10万7000人とはじかれたが、流行の大きさによっては約6万9000〜約16万7000人に及ぶ可能性もあるとしている。 (07/31 12:32) 朝日新聞
と上下幅をつけてるんだけどな〜。最多で16万7000人の方は、今回出てきてないんだけど、何故?
で、中国発の怪しいニュース。
病死鶏食べ死亡 中国、鳥インフルエンザ発生地27日付香港各紙によると、家禽(かきん)類の鳥インフルエンザ(H5N1型)が確認された中国湖南省湾塘村で、家で鶏を飼っていた少女(12)が発熱などの症状を訴え、15日に死亡した。少女の弟(10)も同様の症状で隔離治療を受けている。
当局が人への鳥インフルエンザ感染を確認すれば、中国本土では初のケースとなるが、中国系紙、文匯報は「少女の死因とは無関係」とする当局者の話を伝えた。別の地元紙によると、当局や病院は少女の家族に死因を明らかにしていないという。
報道によると、少女の家で飼っていた複数の鶏が今月中旬に突然死んだため、家族で調理して食べた。少女と弟はその直後に症状を訴え、13日に入院した。
湾塘村では22日、鶏など600羽以上がH5N1型に感染したことが確認され、香港政府が発表していた。(共同)(10/27 15:12)
これまで「鶏肉を食べて感染した例」はないので、大騒ぎになり、中国当局が否定した。
【中国】鳥インフルエンザで国務院「湖南の女児は陰性」国務院新聞弁公室(報道事務室)は28日、日本時間の16時から、国内の鳥インフルエンザ感染などに関する記者会見を開催。農業部獣医局の賈幼陵・局長が現在までの感染確認件数などについて報告を行った。
また、鳥類の感染が確認された湖南省の湘潭県射埠鎮湾塘村で、死んだニワトリの肉を食べた女児がせきや発熱、肺炎などの症状を起こし、6日後の18日に死亡したケースについては、「検査の結果、陰性だった」と発表された。(編集担当:恩田有紀・如月隼人)(サーチナ・中国情報局) - 10月28日17時51分更新
で、当然ながら、誰もこの当局の発表を鵜呑みにはしていない。
上海では生きたアヒルなどの売買が禁止された。
生きたアヒルなど売買禁止 上海、鳥インフルエンザで【上海28日共同】中国安徽省などで高病原性の鳥インフルエンザ(H5N1型)の家禽(かきん)類への感染が確認されたことを受け、上海市は28日から、生きたアヒルやハト、ウズラの市場での売買を禁止した。上海各紙が同日報じた。
生きた鶏については市が指定した3カ所の卸売市場と461の専売店での販売は認めるが、検疫証明の常備などを義務づけ、違反した場合は違法所得の没収という罰則を設けた。
上海市では今年、鳥インフルエンザ感染は発生していないが、昨年1月に同市南匯区で発生したため、現在も販売店の指定のほか(1)家禽と豚の混合飼育場の閉鎖(2)すべての家禽へのワクチン接種義務付け(3)他地域からの動物搬入の24時間監視と防疫検査−など厳格な感染防止措置を取っている。
(共同通信) - 10月28日20時0分更新
まさに、新型インフルエンザの大流行は焦眉の急で、いつ始まってもおかしくない。
日本のこの危機感のなさに危機感を覚えてるんだけど。
日本でインフルエンザ治療薬「タミフル」を扱っている中外製薬のアナウンスでは
今期は1500万人分(5日投与で1200万人分)を確保する
といってるんだけど、大丈夫かな。
2005年6月9日 抗インフルエンザウイルス剤『リン酸オセルタミビル』2005−2006年シーズンの供給計画について 中外製薬
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=XV4E2QVGJPF2YCSSUIHCFEQ?documentId=doc_5093&lang=ja
タミフルの特許を持つロシュ社は、世界的な新型インフルエンザ大流行に備えて、四社にライセンス供与、大量生産に着手している。フジサンケイビジネスiより。
ロシュが鳥インフルエンザ早期治療対策 抗ウイルス剤、4社にライセンス提供へ
2005/10/24
【ワシントン=気仙英郎】欧州にまで広がった鳥インフルエンザの早期治療対策のため、スイス製薬大手ロシュが、同社が特許を持つ抗ウイルス剤「タミフル」の製造を海外の製薬会社にライセンス提供する方向で動き出した。鳥インフルエンザのワクチンは、発生から開発まで時間がかかる。その間の初期の治療として抗ウイルス剤は有効とされ、各国ともタミフルの在庫確保を急いでいる。◆封じ込めに重点
ロシュの幹部と対策を協議したチャールズ・シューマー米上院議員は今月20日の記者会見で、同社が「タミフル」の製造を米バール・ファーマスーティカルズ、米マイラン・ラボラトリーズ、イスラエルのテバ・ファーマシューティカル、インドのランバクシー・ラボラトリーズの4社にライセンス提供する方針を示した、という。
鳥インフルエンザ(bird flu)はアジアから渡り鳥を媒介してトルコとルーマニアでも発生、世界的に広がる兆候が出始めた。専門家の間では、「鳥インフルエンザの流行は時間の問題」とされ、世界保健機関(WHO)も各国に早急に対策をとるよう求めている。
(以下略)
で、上記記事によると、アメリカは
◆4500億円計上さらに、感染拡大を最小限に抑える対策としてタミフルの2000万人分の在庫確保を早急に目指す方針だ。ワクチンについては、国立衛生研究所(NIH)と製薬会社が共同で開発を急いでいる。米上院が先月末、ワクチン開発と抗ウイルス剤の備蓄に総額39億ドル(約4500億円)を支出する予算法案を可決。下院でも同様の法案が審議中だ。
と、
新型インフルエンザ対策に4500億円拠出
だそうだが、日本ではどうなってるの? 緊急予算は組んであるのか? 今組まないと、話にならないんだけど。
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