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2005-11-21

耐震強度偽造マンション (その12) 強度不足のマンションは計16棟に 国交省発表

読売が昨日
 自重で自壊の恐れ
とトバしてくれた御陰で、国交省は慌てて再計算結果を公表してくれた。国交省の中の人も大変ですな。
で、再計算してみたら
 更に強度不足のマンションが増えて16棟に
という、恐ろしい結果に。読売より。


マンション耐震強度不足、計16棟に…国交省が再計算

 首都圏のマンションなど計21棟の耐震強度が偽装されていた問題で、国土交通省は21日午前、21棟全棟について耐震強度の再計算結果を公表完成済み14棟のうち13棟、工事中・未着工7棟のうち3棟について強度不足と診断、合わせて21棟中16棟が震度5強の地震で倒壊の恐れもあることを明らかにした。
 未着工など4棟については検証が終わっていない。大部分が住民退去取り壊しなどが必至の状況で、取り壊しや住民退去にかかる費用負担は巨額になり、住民などから行政の支援を求める声が高まりそうだ。
 同省では、耐震強度に関する再計算で、必要な強度が50%未満で建て替えや大規模な補修が必要と判断。完成済み建物のうち、26%と最も悪かった東京都中央区のホテル「京王プレッソイン茅場町」のほか、28%の神奈川県藤沢市のマンション「グランドステージ藤沢」など13棟が26〜56%の耐震強度しか満たしておらず、「震度5強の地震で倒壊の恐れがある」と判定された。
 また、13件以外で、56%だった横浜市鶴見区の「グランドステージ弁天橋」についても大地震が起きれば、破損が大きく、補修が必要とした。
 工事中の物件のうち、千葉県船橋市の「グランドステージ船橋海神」など建設中の3棟も、基準の4割弱の強度しかなく、いずれも解体・撤去が必要となる見通しだ。
 この問題は、2003年2月から05年10月にかけて建築確認を受けた東京、千葉、神奈川のマンションやホテル計21棟の耐震強度に関する構造計算を行う際、地震などで建物にかかる外力の数値を約半分とした結果、柱や梁(はり)の細い、鉄筋の少ない建物ができていた。14棟はすでに完成・入居済み(マンションは13棟471戸)で、7件が工事中または未着工だった。
 同省ではこれまで、耐震強度の再計算が終わっていた5棟のうち、千葉県船橋市の賃貸マンション「湊町中央ビル」と川崎市の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」が、必要な強度の3〜7割しか満たしていないことを実名公表。このほかに、船橋市の工事中のマンション3棟と、福岡市の不動産会社「シノケン」が開発、分譲した2棟の計7棟について「倒壊の恐れ」が明らかになっていた。

(2005年11月21日12時36分 読売新聞)


残り4棟は、まだ計算が終わってないから、更に増える可能性アリ、ってことね。

で、マンション名は、日テレが報道した。

“耐震性”書類偽造 13棟が震度5強で倒壊の恐れ〜国交省(動画あり) <11/21 13:57>

 千葉県の姉歯建築設計事務所が耐震性などを決める書類を偽造していた問題で、国交省による調査の結果、すでに完成しているマンションなど14棟のうち、13棟が震度5強で倒壊の恐れのあることが21日、わかった。
 国交省ではこれまで、建設を終えて入居している13棟のマンションと1棟のホテルについて耐震性などの調査を進めてきた。その結果、14棟のうち13棟が、法律で決められた震度6強の地震で必要とされる耐震性の2割から約半分の強さしかなく、「震度5強の地震で倒壊する可能性がある」という。

 残り1棟についても、震度5強で倒壊の恐れはないものの、震度6強の地震が起きると倒壊する可能性があるという。

 国交省は「13棟は危険な状態で、建て替えも視野に入れた耐震補強が必要」として、地元の自治体を通じ、住民への公営住宅の提供を要請することにしている。また、姉歯建築設計事務所を含めた設計7社については、今月中にも刑事告発する方針。
 国交省が21日に明らかにした、震度5強で倒壊の恐れがある物件は以下の通り。(名称は建築確認時のもので、現在は変わっているものあり。所在地、名称、建築主の順)

【千葉・船橋市】湊町中央ビル〔(株)サン中央ホーム〕、船橋市本町3丁目ビル〔(株)サン中央ホーム〕
【東京・稲城市】グランドステージ稲城〔(株)ヒューザー〕
【東京・中央区】グランドステージ八丁堀〔(株)ヒューザー〕、京王プレッソイン茅場町〔京王電鉄(株)〕
【東京・港区】芝浦2丁目マンション〔(株)シノケン東京支店〕、芝大門2丁目マンション〔(株)シノケン東京支店〕
【東京・新宿区】西早稲田3丁目マンション〔(株)シノケン東京支店〕
【東京・墨田区】グランドステージ東向島〔(株)ヒューザー〕
【東京・江東区】グランドステージ住吉〔(株)ヒューザ[〕
【川崎市】グランドステージ川崎大師〔(株)ヒューザー〕
【横浜市】グランドステージ弁天橋〔(株)ヒューザー〕
【神奈川・藤沢市】グランドステージ藤沢〔(株)ヒューザー〕

 震度6強で倒壊の恐れのある物件は以下の通り。

【東京・渋谷区】初台2丁目マンション〔(株)シノケン東京支店〕

続き。強度についての判定は以下に詳しい。日経アーキテクチュアweb版より。


耐震強度偽装、全建物名を公表、13棟で「震度5強で倒壊の恐れ」

 耐震強度が偽装されていた問題で国土交通省は11月21日、完成済みの14棟についての建物名と検証結果を公表した。マンション12棟とホテル1棟について、震度5強の地震で倒壊する恐れがあることがわかった。
 検証結果は「Qu/Qun」の値で示された。Quが震度6強程度の地震に対する建物の強度、Qunは建築基準法が求める強度を示す。建基法を満たすには、この値が1以上でなくてはならない。  検証の結果、14棟中、0.5以下の建物が12棟見つかった。国交省によると、0.5以下では震度5強の地震で倒壊する恐れがあるという。また、0.56が1棟あったが、これも0.5以下と「ほぼ同等で誤差の範囲」(国交省)という。これらの13棟と比べて階数の少ない、地下2階・地上3階のマンションは0.78だった。
(以下略)

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