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2005-11-09

NHK記者、放火未遂容疑で逮捕(その4) 笠松記者の先輩記者 その一人のパパは毎日新聞編集委員で 「それでも私は受信料を払う」という記事を執筆?

今年の二月、NHKの受信料不払いについて、こんな記事が毎日新聞に出た。

記者の目:NHK受信料、それでも私は払う=津武欣也(生活家庭部)

 ◇損得勘定のみの風潮怖い−−大切な「心の堰」保って
 地方放送局で働くA君。きょうも視聴者の怒りの声に頭を下げているのでしょうか。一連のNHK不祥事への批判と、それを機にした受信料不払いの大きな波を前に「兵糧攻めからは何も生まれない。正常な器官までをダメにするのでは」と苦悩するあなたの姿が目に浮かびます。
 残念ながら、私の周りでも「この際、払うのをやめにした」という声を多く耳にします。花形番組の担当プロデューサーによる制作費の着服や、政治への弱さを暴露した番組改変疑惑など、公共放送としての信頼を裏切る行為は許せない−−が、その理由です。年間2万数千円(衛星カラー契約)の受信料を払っている私たちを怒らせるには十分なスキャンダルではないでしょうか。発覚後の対応のまずさも手伝って、会長辞任騒ぎに発展したのもやむを得なかったと思います。
 それにしても50万とも予測される不払い件数の増加には、ある種の不気味さを感じてなりません。かつてあった不払い運動とは、何かにじみ出るにおいが異なるのです。もう40年も前でしょうか。私の学生時代に体験した不払い運動にはNHKの報道姿勢への注文はもちろん、「大きなもの、権威的なるもの」への意識的な抵抗があったように思います。それが、今回は「この際、たたいてやれ、困らせてやれ」といった大きなもの、強いものへのねじれた嫉妬(しっと)心と、「払わなくて済むなら、その方が得だ」といった現代社会の「病んだ心」を感じてならないのですが、独り善がりの思い込みでしょうか。
 私たちにとって「何が大切か」「何が必要か」と考えるのでなく、「損か、得か」を最優先させる思考。そんな風潮を、とても危険で怖いものに感じます。それだけに「兵糧攻めは何も生まない」というA君の懸念に私もうなずけます。不払いによる兵糧攻めの度が過ぎれば、それこそ政治権力の思うツボでしょう。公正・中立な公共放送であってほしいと望むなら、私たち受信契約者もまた、その負担を担う手を放してはならないのです。不払いの動きの広がりに、あなたでなくとも危機感が募ります。
 3800万世帯という受信契約者の多くは、一連の不祥事に腹を立てながらもそんな危機感を抱いて「それでも私は受信料を払う」と我慢しているところではないでしょうか。私もその一人。組織内の良心への支援と、新聞や民放との「切磋琢磨(せっさたくま)」への期待を込めての受信料支払いなのです。
 当然、注文はあります。組織として、目は視聴者に向けること。目の向く先が政治家や官僚であってはならないのはジャーナリストとしては当然のことですよね。そして報道現場は「安全な、より安全な、どこからも文句のこない報道」といった消極的姿勢から一歩も二歩も抜け出すこと。制作現場もまた視聴率に支配されない良質の番組作りを目指すことです。
 というのも先日、私の同僚の40代の記者から気になることを耳にしたからです。「NHKの報道記者は日常的に圧力を感じると嘆いていた」と聞いたのです。記者はデスクから、デスクは部長から、部長は−−と続くのですが、現場はどう抵抗しているのでしょうか。その圧力の中には上司の意向をそんたくしてというサラリーマン社会にありがちな過度の自己規制もあるのではないでしょうか。
 危機は私たち活字メディアにも充満しています。最近、目立つのが企業など取材対象先からの「記事掲載前にチェックさせてもらえますか」。それに応じるのがミスをなくし、クレームから逃れる最も手軽な方法なのでしょうが、それに応じてはならないのです。「こんな程度なら」と心の堰(せき)を一つ開ければ、次もその次もとなるでしょう。その慣れが怖いのです。相手を説得し、納得させ、理解してもらう。しんどい作業ですが、その手は決して抜いてはならないのです。
 A君。この心構えをいつまでも持ち続けてください。ミスやクレームを怖がるばかりに「検閲もどき」の声や動きに応じれば、自らの首を差し出すようなものです。減点主義に染まらず、上ばかりを向いて仕事する“ヒラメ人間”にはなってほしくないのです。
 そして、最後にもう一つ。私の思い過ごしなのでしょうか。「皆様のNHK」という言葉が視聴者にこびを売るようで何とも気になります。自分(NHK職員)の意思はどこに存在するのか。「私たちのNHK」。そう言い切って恥じない公共放送の担い手になってほしい。メディアに働く先輩として、そう願っています。
……………………………………………………………………
ご意見、ご感想は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp
毎日新聞 2005年2月4日 東京朝刊


毎日新聞は、三大新聞の中では、NHK批判の急先鋒という感があるのだが、なぜかNHK擁護の立場で書かれたこの記事が掲載されて、当時大変奇異に感じた。
実は上記記事にある「A君」がNHK大津局に勤務している記者で、記事を書いた津武欣也毎日新聞編集委員の息子だという噂がある。

放火未遂容疑で逮捕された笠松記者は「先輩や上司からいじめられた」と愚痴をこぼしていた。産経新聞より。


平成17(2005)年11月7日[月] 仕事つらい 飛び降りたくなる NHK記者連続放火
(略)
 その後、大津放送局に配属され、滋賀県警担当となった当初も、現場や警察署などを熱心に回るフットワークの軽い記者として周囲からはみられていた。
 しかし、徐々にコンビを組む先輩記者から厳しく詰問される姿が目立つようになった。
 大勢の他社の記者がいる記者クラブ内で、取材不足や取材力の低さを指摘され、直立不動のまま涙を流す姿も目撃されている。涙ぐみながら警察署への再取材を行い、取材相手から心配されることも。
 事件前には、突然ひげを生やしたり、記者クラブ内のいすをけるなどの奇行も目立つようになっていたという。

津武欣也毎日新聞編集委員の息子は笠松記者の先輩記者の一人だったらしいのだが、もし、それが本当だったら、果たして、上記記事を書いた津武編集委員は、自分の息子の後輩が「先輩に叱責された」と供述しているこの事件をどう論評するのか。非常に注目している。

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