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2005-11-11

NHK記者、放火未遂容疑で逮捕(その8) 滋賀版を持つ中日新聞、笠松記者を「語る」

笠松記者同様、滋賀県警記者クラブに所属していた他社の記者たちは、なんとも嫌な気分だろうな。
で、同じ県警記者クラブの記者からソースを得て書かれた記事が、11/9付けの中日新聞のものだ。
てか、
 三月の飲み会の話
から、始めますかねえ。
突っ込みどころは赤字で。

ストレスの暴走 NHK記者放火未遂事件

 相次ぐ不祥事からの立ち直りにあえぐNHKに警察担当記者が放火するという信じられないような事件がまたしても巻き起こった。その原因には職場のストレスなどがあったというが、放火にまでつながったのはなぜか。記者はどうして道に迷ったのか。同僚記者の証言などから探ってみると。 (大村歩、市川隆太)

 今年三月の滋賀県警記者クラブで、県警幹部の退官を祝う送別会。完ぺきな振り付けで踊りながら、人気ロックバンド「氣志團(きしだん)」のヒット曲「One Night Carnival」を歌う若い記者の姿があった。
 「突然始めたんでびっくりしたけど、場はものすごく盛り上がった」と、同席したある記者は振り返る。
 大阪府岸和田市の自宅付近での放火未遂事件で五日逮捕されたNHK記者笠松裕史容疑者(24)は、昨年春に大津支局に配属され、滋賀県警記者クラブに所属。事件、事故を取材していた。
 この年に同県警記者クラブに配属された記者たちは、笠松容疑者含め全国紙とブロック紙、通信社の記者七人全員が新人。朝早くから夜遅くまで、警察署や県警クラブで顔をつきあわせていくうち自然と飲みに出かけたりマージャンをしたりして、所属を超えた友人関係になった。
 笠松容疑者はカラオケ好きで、酒も弱いほうではなかった。酔って携帯電話に保存した彼女の写真を見せびらかす、無邪気な若者だった。

■『記者が皆通る道』…挫折

 しかし記者クラブは「抜いた抜かれた」にしのぎを削る戦場。かつて汚職事件でスクープを放った経験のある先輩から「何でおまえそれを聞いてこねえんだよ!」などと取材不足やミスを厳しくしかられることはたびたび。各社新人記者を知るある警察官は「笠松が一番大変そうだな」と心配していたという。
 一方で、笠松容疑者は「また(先輩に)呼び出されたよ」「もうやめたい」としきりにこぼすようになった。
 四月、笠松容疑者が犯行を認めたとされる大津市内の連続放火が始まったころは、兵庫県尼崎市のJR脱線事故に取材に行っていないのに「しばらく尼崎に(応援取材に)行ってきてすげー疲れた」と話したこともあった。

■ガツガツとは特ダネ狙わず

 「スクープを取りたいから火を付けたという動機が報道されていたが、それはないと思う。そういうガツガツした特ダネ記者志向ではなかった」と同じクラブの記者は振り返る。
 昨年暮れ、新潟県中越地震取材に応援に駆り出された際は「現場でなぜか分からないが自然に涙が流れた。災害現場の取材がしたい」と熱く語ることもあったという。
 笠松容疑者の当時の様子を報道で知った大津市内の被害住民らは今、複雑な感情に陥っている。
 放火が相次いだ一帯は、JR東海道線大津駅に近く、狭い路地に古い住宅が密集する住宅地。五月に自宅のすだれや電話線に放火された女性(75)は言う。「もう日がたったから言えるけど、あの人はかわいそうやね。周りの人が手を差し伸べてやれば、こんなことで一生を棒に振ることはなかったのに」
 さらにこう続けた。「放火されたこと自体はものすごくむかつくわ。仕事がきついいうても、根性の問題やという言い方もある。しかし、自分もあれぐらいの年の孫がいる。どこか重なるんですわ。孫は私に何でも言ってくれるけど、あの人には相談に乗り、解決してくれる人はおらんかったんやろな」
ストレスなら誰にでもある。放火犯は、たびたび「むしゃくしゃしていたから」という供述をするが、笠松容疑者が“放火”という殺人にも匹敵する重罪を起こすに至る心の闇はどうやって起きたのか。
 「犯罪心理学入門」などの著書がある福島章上智大名誉教授は二つの要因を推測する。
 「さまざまなストレスから心の病があり、抑制がきかなくなった可能性はないのか。放火事件には、ボランタリーファイアマンというものもある」と説明する。ボランタリーファイアマンとは、消火活動に大活躍して周囲に認められたいという願望から、消防士が自ら放火してしまうことを意味する。福島氏は「心の病とボランタリーファイアマンは併存し得る」と指摘する。

■複数の誘因がそろい犯行に

 一方、「図解犯罪心理分析マニュアル」の共著があるフリーライター古村龍也さんは「一般論ですが」と前置きしたうえで「持続的なストレスが放火事件を起こす第一の前提といわれているが、それだけでは実行に至らない。なんらかの直接的なきっかけに誘引されることが第二の前提。第三の前提は、誰かからしかられることなどによる感情が渦巻いていること。三つがそろって放火を行うのではないか」。
 NHKは「個人の問題」であると強調しているが、疑問視する声もある。
 上智大学の田島泰彦教授(憲法、メディア法)は「組織の問題ではない方が、NHKは批判を浴びにくいかもしれないが、まだ逮捕直後なのに、個人の問題と言い切っていいのか。言い過ぎではないか。個人の問題なら、なぜ、橋本元一会長が役員報酬の一部を返上するのか」と指摘したうえで「NHKの現場から、管理主義による閉塞(へいそく)感や、作りたい番組を作れる自由な雰囲気がない、という声が届いている。事件についてオープンな議論をすべきだ」と訴える。
 社会部記者歴が長かったジャーナリストの大谷昭宏さんは「記者は警察官同様、最初に被害者に接するだけに、被害者のトラウマ(心的外傷)を日常的に目にしている。その記者が加害者になってしまうとは…。残念だし、ショックだ」と複雑な心境を明かしこう疑問を投げかける。
 「NHKでは、何のために事件を取材するのかという根本的な教育が行われているのだろうか。記者を野球の打者にたとえた場合、ボールの打ち方ばかり教えて、なぜグラウンドに立つのかを教えていなかったということは、ないのだろうか」
 かつて笠松容疑者と同じ記者クラブで机を並べた記者は「笠松記者は故郷の話になると『自分は岸和田のだんじり祭のために生きている。そのためなら死ねる』と勇壮なことを言う半面、先輩にきついことを言われると涙ぐんだりしていた。精神的に弱いのかなとも思った」とする一方、「考えてみると、先輩やデスクに怒られて泣くやつはいるし、宴会で騒ぐやつはもっといる。結局、よくいる記者の範ちゅうに入っていて特殊ってことはないと思う」と振り返る。
 関西地方のNHKベテラン警察担当記者の事件を見る目はもっと複雑だ。

■不備しっ責は教育に必要

 「笠松記者が放火にまで走った一番の原因は、付き合っていた女性と別れてしまったことと聞いている。確かに先輩は厳しかったかもしれないが、新人記者が夜昼なく呼び出されて事件現場に行くのは当たり前だし、取材に不備があればしかられるのは教育上必要。記者が皆通る道でしょう」との見方を示しながらこうため息をついた。
 「最近は、少し怒るだけで自信をなくし出てこなくなってしまう新人記者も多い。笠松記者ほどじゃなくても暴走を警戒することもある。夜中に火事現場に出すのにも妙に気を使うようになってきてしまっていることは確かだね」


県警幹部の送別会で氣志團かい、笠松記者。まあ、
 記者クラブって何?
というのが、わかるステキなエピソードですね。

で、注目すべきは、最後の方に出てくる
 関西地方のNHKベテラン警察担当記者の発言
だ。この記事が掲載されたのは11/9なのに
 夜中に火事現場に出すのにも妙に気を使うようになってきてしまっていることは確か
ってどういうこと? あんた、
 笠松記者は一連の放火に関与していた
と思ってたんじゃないの? てか、
 NHK内では「笠松記者が連続放火犯というのは暗黙の了解だった」
って言ってるのと同じように聞こえるんですが。
 今回の容疑者逮捕を半年遅らせた元凶はNHKと滋賀県警
じゃないか、という疑惑がどんどん膨らむわけですけれども。

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