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2005-11-28

耐震強度偽造マンション (その47) イーホームズ、検査機関指定を取り消される方向へ

「民で出来るものは民で」という規制緩和に沿って設立された
 民間検査会社イーホームズ
だが、今回の事件を機に
 検査機関指定を取り消される
という。ってことは、会社の基盤がなくなっちゃうわけだから、解散して、別会社を立ち上げ、ってことになるのかな?
読売より。


偽装見逃す、イーホームズの検査機関指定取り消しへ

 マンションなどの耐震強度偽装問題で、国土交通省は、構造計算書の偽造を見落とした民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区、藤田東吾社長)の指定を取り消す方針を固めた。
 先に実施した立ち入り検査の分析を待って処分手続きに入るが、ずさんな審査による26棟もの偽装見落としが判明しており、厳しい処分は避けられないと判断した。確認検査機関の指定取り消しは初めて。
 国交省の調べによると、耐震強度の偽装が判明したり、その疑いが浮上したりしているマンションやホテルのうち、イーホームズは2003年2月以降、1都3県で計26棟の建築確認を実施している。
 いずれも姉歯秀次・1級建築士(48)が、地震の際に建物にかかる外力の数値を小さくして計算するなど、構造計算書を偽造していたが、イーホームズはそれをことごとく見落としていたほか、併せて請け負っていた中間、完了検査でも、鉄筋の不足などには気付かなかった。
 国交省ではさらに、イーホームズに対する立ち入り検査で、同社が建築確認をした年間約2000件の構造計算審査書類の中から、姉歯建築士が関与していない98件を抽出して検査したが、9割に当たる89件で、計算過程をほとんどチェックしていなかったことがわかった。
 同省は、立ち入り検査の分析がまとまり次第、イーホームズに処分を通告し、弁明書の提出を受けて最終的な処分を決定する。
 イーホームズは99年に設立され、01年に国交相の確認検査機関指定を受けた。11月現在、都内や神奈川、大阪、宮城に8支店があり、確認検査員は29人いる。

(2005年11月28日3時0分 読売新聞)


え〜、ってことは
 検査機関とは名ばかりだった
って話で、
 書類が来たら、右から左に処理しておしまい
だったのが
 検査会社
な訳?

もっとも、
 民間だからダメ、という見方はおかしい
という話がある。公的な機関の検査も
 ほぼザルだった
のが続々と判明していて
 なんのための検査だったのか不明
な事態に。書類めくって、ハンコ押すだけで
 多額の検査料が入る
んだったら、誰でもやるって。

たとえばこんな反論。日経アーキテクチュアから。

「民間だから偽造見破れず」とする見方に反論も(構造計算書偽造特集12)

 姉歯建築設計事務所による耐震強度の偽装問題で、強度が不十分な建物の建築確認と検査を担当したのは民間の確認検査機関だった。このことから、「確認・検査の民間開放が、今回のような事態を引き起こす遠因になったのではないか」とする見方も出てきている。
 これに対し、西日本のある民間確認検査機関代表のAさんは、「問題の本質は、確認時に構造計算書を本当に構造のわかる人が審査したかどうかだ。特定行政庁に構造の審査能力を持つ職員が必ずいるという保証はない。建築主事や確認検査員の資格を持っていれば、どんな申請図書でも審査できるというものでもない」と反論する。
 この民間機関では構造設計の実務の経験者を補助員として、確認検査員を補佐させているという。「構造設計の実務経験がある人なら、非常識な構造はいちいち計算しなくてもわかるものだ」(Aさん)
 建築実務者は民間機関を評価する理由として、確認済証を出す速さや申請図書に対する修正要求の少なさを挙げることが多い。「今回の事件を機に、民間機関は補助員を含むスタッフの充実度でも評価されるようになるべきだ」とAさんは話している。

(安藤 剛/日経ホームビルダー編集)

2005/11/24


要するに
 名前だけあっても、中身が伴わない制度
ってことなので、これは早急に改革しないとね、なんだが
 すぐに人材をかき集められるのか?
という疑問が 。
 意匠設計はできても、構造設計はできない
って建築士が多すぎるっていうかたぶん
 9割の建築士は意匠設計
ではないのか? 構造力学に強い意匠設計の人って、わたしは知らないぞ。たいていは
 意匠の引いた図面を、基準に合うように書き直す
んじゃないの。

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