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2005-12-18

耐震強度偽造マンション (その88) blogと掲示板がメディアを動かした イーホームズのサイトに「さるさる日記 きっこの日記/きっこのブログ」がリンクされる

凄いことになってきた。
今回、耐震強度偽造問題の闇をえぐり出していたのは
 2ちゃんねるを始めとする掲示板
 「きっこの日記」を始めとするblog
だった。既存メディアは及び腰だったが、何歩も先に行っていた。

で、なんと
 イーホームズのサイト

 きっこの日記・きっこのblogがリンク
される事態に。


トピックス

偽装事件について多く寄せられるご質問への回答(事件の原因、偽造の実態、有効な再発防止対策、事件解明に資する情報提供、自己責任等)

ご関係者の皆様
今般生じた、耐震偽装事件の最初の公表者として、弊社に対し様々なご質問が寄せられております。弊社は、事件の全容解明によって、危険な建築物を早期に特定し住民の方等の安全確保を図り、有効な再発防止対策が実現することが今一番大切なことだと考えています。年の瀬を迎えて、被害に遭われた方には大変なご負担が生じていることは、建築行政に関わる一員として深く申し訳なく思っております。そうした方からのご質問を含めて率直な回答を致します。

1.事件の本質と、偽装物件拡大の原因について
この事件は、偽造を行い行わせた人間の心の問題と、偽造が行われてしまった構造計算プログラムの改ざんというシステム的な問題が本質だと思います。偽造を行う者がいなく、偽造が行われないシステムであれば、今回の偽造事件は生じなかったのです。

次に、偽造が拡大した原因は、日本ERI社が、1年半前に、偽造(=耐震性能がない構造設計)された確認物件を取り消しによって処分をすることなく、計画変更確認という、嘘を嘘によって隠すが如く、偽造を制度上隠蔽してしまったことです。この日本ERI社の不法行為に関しては、国土交通省による徹底的な調査と処分を行って頂くことを既に要請しております。

結論として、偽造を行う人がいなく、偽造されるシステムがなく、たとえ偽造されても発見した者が公表を行えば、この偽装事件は生じず、これほどまでに拡大することはなかったのです。

2.審査ミスはあったのか?
今回の事件が生じたシステムの不備は、確認検査制度ではなく、大臣認定の構造計算プログラムの認定評価制度における不備です。従って、審査ミスという問題ではないと考えます。大臣認定の構造計算プログラムにおける不備(=改ざんできるシステム)について、国土交通省とこの認定評価を行った財団法人日本建築センターは改ざんが可能であることを公表しました(12/8,12/13)。
http://www.asahi.com/national/update/1213/TKY200512120264.html?ref=rss

確認検査業務は、法の適合性を、建築基準適合判定資格者の経験と知識によって審査判定します。

重要なことは、審査の前提となる建築計画の申請図書は、国家資格である一級建築士等の設計士が品質と基準法等との適合性を満たし作成しなければならないとされております。これは、施工を行う建設業者においても品質を満たした施工を行うことについて同様の目的が与えられています。本来、建築基準法は、建築士法、建設業法と連動して、有効に機能しているはずだと私は考えています。

3.偽造は再計算で完全に把握は出来ないのか?偽造には簡単なパターンと巧妙なパターンがあるのか?
構造計算プログラムの再計算は、定量的なデータと、定性的なデータでかつシステム上表面に出てこない仮定条件(例えば、地震時にどの壁から崩壊するのか、etc.)が存在します。前者は、入力値が申請値と一致しさえすれば復元は可能です。しかし、後者の定性的なデータである仮定条件は、設計自体を行った者にしか復元は出来ないのです。

故に、再計算を行うことは、申請者の設計データと整合することは不可能に近く、今回の事件の再発防止対策になるということは言えないと思います。弊社はより有効な再発防止対策を開発することが、技術力が結集する民間指定機関としての責務だと考えています(5を参照)。

今回の偽造パターンの多くに見られる特徴は、応力と断面算定値の不整合です。しかし、この不整合以外にも荷重値等の様々な変数が独立して任意に変えられているので、11月中旬に国土交通省にて行った、偽造の復元過程の調査においても、結果として、復元は出来ませんでした。

弊社は、第一公表者の立場で、この偽造がどのように行われたのかについて、プログラム結果の改ざん可能という予備情報がなかった為、数パターンのプログラム結果の紙ベースでの差し替えが行われたのではないかと推測しました。しかし、プログラムの計算結果自体が改ざんできることが判明したので、この推測は正しくなかったわけです。

よって、今回生じている偽造パターンには、簡単なものと巧妙なものとの分類はなく、全てが巧妙な偽造となっております。

弊社に対して申請されてものだけが簡単に分かるものであるという報道は間違いです。

4.民間と行政との審査能力の違い
今回の事件で、弊社を始め、民間確認検査機関において発覚した偽造物件が徒にクローズアップされて、民間機関の有効性を問う声が多いです。しかし、この偽装事件は、そもそも行政においてもずっと見過ごされ発覚しなかったのです。結果的に、見過ごされたと言われるのなら、行政も民間も同様な結果です。見過ごされたと言われることに対しては、大変申し訳なく思います。

民間と行政における確認検査業務上の審査能力に差はありません。

民間の確認検査機関には、民間で設計業務や施工業務に精通した技術者が存在しますから、行政出身の経験と知識に加えてより高度な審査/評価が可能となります。一例が、性能評価やデューデリジェンス等の業務であり、これらの評価業務は特定行政庁では行えません。

確かに、法が定める確認検査業務において、この耐震偽装事件を防ぐことは出来ませでした。しかし、電算プログラムが発足して30年の中で始めて生じたこの事件を契機に、確認検査業務における審査項目を改善し、同時に、原因となった電算プログラム結果が改ざんされないシステム開発によって、この事件は二度と生じない再発防止対策が必ず実現できるはずです(5参照)。

5.有効な再発防止対策
結論は、偽造されない構造計算プログラムの申請システムを開発し、このシステムが認定されることです。重ねて言及しますが、この事件は、プログラムの結果が改ざんされなければ生じなかったのです。

弊社は、この事件を第一に公表し、この事件の本質解明を国土交通省と共に調査進めてきた経緯を踏まえ、この新たなシステムの開発を既に進めております。二度とこのような事件が生じないような、電子申請の審査システムを開発し、出来るだけ早期に、公表を行います。

6.弊社での申請物件に偽造が多いと言われる理由
弊社の審査が甘いから、偽造物件が多いという理由では断じてないと考えております。

弊社は、他の行政や機関に較べ、人命の安全確保を最優先し、どの審査機関よりも積極的に危険な建築物の調査を進めております。調査検索において、構造設計事務所を直接検索することは出来ません。よって、調査対象は、複数棟で偽造物件が生じている、ヒューザー社、木村建設、関連設計事務所/施工業者、平成設計、シノケン社等の検索調査と共に関連事業者が関与しているという情報提供により物件調査を進めています。姉歯設計事務所を直接的に検索することは出来ませんので、こうした関連事業者の物件を積極的に検索しているのです。弊社が公表する物件数が多い理由は、この理由が一番大きいと考えております。

従って、偽造に関与しない事業者が供給している建築物は安全と判断できますので、一般の住民の方においては不安が高まらないことを切にお願い申し上げます。

尚、千葉県または国土交通省によって、姉歯設計事務所が関与した約200件に上るという物件についての情報は、弊社に対して一切提供されていません。弊社は前述した通り、自社において調査を進めています。よって、特定行政庁や指定機関においても、弊社と同様に積極的な調査を進めるべきだと思います。情報提供されるか否かに関わらず、調査に躊躇することなく、まだ発見されていない危険な物件を早期に特定し人命の安全確保を優先するべきだと思います。

7.性善説と性悪説の議論について
弊社は、この事件が、現段階で想定できるシステム上の不備を早期に改善することが再発を防ぐ最短の方法だと思います。

例えば、監査法人の不祥事や、弁護士の不祥事、または医療ミスなどが生じた場合、性善説や性悪説の議論または制度改正の議論にすぐに発展するのでしょうか?誰が犯罪を行ったのかを解明し、システム上の不備があるのなら、その問題点を解明し改善することが人間の知恵だと思います。

今回の事件は、一部の報道や政治家の方の発言など、大変に不自然な展開がなされているように思います。民間開放の流れを逆行するかのように、認定プログラム上の問題を、確認検査制度上の問題にすり替えた議論が先行しました。この議論は、この事件の問題の所在を解明し改善に繋がる議論に至らないと思います。

この問題は、結論として、認定プログラムが改ざんされない申請システムの開発と、確認検査業務上の審査項目の見直しで、再発は防止できるはずだと思います。

ところで、今回の事件の背景を解き明かす上で、重要な情報提供がされている「きっこのブログ」、「きっこの日記」というネット情報をお伝えします。このネット情報には、弊社が関知しない重要情報が存在し、一部弊社に対しても辛辣な表現も御座いますが、また文言はフランクであったり事件に関係のないブログ内容もありますが重要な情報であると判断します。下記にURLを添付致します。
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/

http://www3.diary.ne.jp/user/338790/

8.自己責任について
弊社は、この事件の責任逃れや言い訳をする考えは一切ありません。事件の全容を公開するために、制度上の位置づけや、制度の中身を明らかにして伝えることが必要だと思うだけです。

弊社は、民間だからこそ、自己責任によって確認検査業務を行っていると自負しています。今回の事件に対して、弊社が仮に法的な処分を受けるならその制裁は全面的に受ける覚悟であることは重ねて明言致します。
イーホームズ株式会社
代表取締役 藤田東吾

きっこの日記の方が更新が早いので、まだ読んでない方はご一読を。 ちゃんと、イーホームズの藤田東吾社長がきっこ氏にメールして、リンクの許可を得た、という話は以下に。  きっこの日記 12/18 http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051218

なんか政争くさいな、耐震強度偽造問題。ウッチーまでで切るつもりだったようだけど、ここまで来ると、そうはいかないだろうなあ。大体
 責任者であるはずの国交相の辞任問題
に話が行かないのって、どう考えてもおかしいでしょう。

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» 真面目な話・そのイチ [いさみの徒然日記]
ということで、ネットサーフィンの続き。マンション耐震偽造問題のやつ。商業マスコミにはできない追求の仕方ですね。http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/12/88blog_3a25.htmlこの調子でどんどん真相を明らかにしてもらいたいものです。 [続きを読む]

受信: 2005-12-19 11:30

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