伊勢丹のおせち騒動記
今年のおせちは
伊勢丹のオンラインショッピングで京都嵐山・錦味の二段重
を頼んだ。12/31に配送というので、待っていたら、3時過ぎにクロネコヤマトが持ってきた。
わたしの仕事は年末まで終わらないことが多く、去年も12/28の午後四時過ぎまで仕事、かつ家は12/28までリフォームに掛かっていて、台所がまともに使えない。たまに頼む京都の店は、今年はおせちをやってないそうなので、カード会員になっている伊勢丹で頼んだ。伊勢丹なら、滅多なことはないだろう。
錦味は、2002年だったかに一度、横浜そごうで頼んだことがある。この時は、配送ではなく
12/31に店頭で受け渡し
だった。その経験があったので
配送
という話に、ちょっと不安がよぎりはしたが、まさか間違いはないだろう、と思っていた。
来てみると、ダイワハウスに頼んだリフォームは、当初の話と食い違い、内装が終わったのが28日、その午後に荷物を運び込んだという有様で、いうなれば
12/28に引っ越しした状態
だった。これでは、大晦日におせちを取りにでかけるなんてことはできない。荷物の整理と掃除にくたびれ果てている最中で年を越し、新年を迎え、今日も後片付けに追われている。
ところで、この手のおせちは
賞味期限は1/1
である。元日一日だけは保てばいい訳なのだが、
そごうで店頭受け渡しの時は、朝京都で詰めたものを昼過ぎに渡す
という段取りだった。ところが、
配送
となると、
いつ詰められたものが、12/31に配送されるのか
確かめようがない。
元日におせちの箱を開けると、まだお重の上の保冷剤が半分以上凍ったままだった。
雑煮を祝い、箸を付けていく内に、母が
これは酸っぱいような気がするんだけど
と言い始めた。献立にある
湯葉巻高野
である。わたしも一つ口にしたが、たしかに酸っぱい。これはおかしいので、残りは箸を付けずに別にして、冷蔵庫にしまった。その区画には他に
慈姑と蒟蒻の煮物
が入っていた。蒟蒻もなんとなく
ぴりっとした味
がするのだが、もしかしたら、唐辛子を使っているのかも知れず、それは確認できなかった。
翌日、お重の中を見ると、
残っている蒟蒻と慈姑が汗をかいている
のだ。いくら元日が賞味期限でも、火の通った煮物が、一日で腐敗するのはおかしい。以前、同じ錦味の煮物を購ったときは、1/3までなんともなかった。やはり、湯葉巻高野が疑わしい。
早速、伊勢丹新宿店に電話をした。しばらく待たされたが、おせちの担当責任者という女性が出てきて、
お正月早々に不快な思いをなさったことでしょう。もうしわけございません。
ということで、
すぐに店の者を伺わせてもよろしいですか。
と対応が素早い。待つこと一時間半で、
食料の営業担当マネージャー
という男性が、小雨の中を傘もささずに虎屋の袋を下げてやってきた。
事情を説明し、
寒いところで保管していたこと
元日に配送の箱をあけたときには、保冷剤がまだ半分以上凍っていたこと
開けてすぐ箸を付けたら、味が変わっていたこと
今日見たら、同じ区画にあった他の煮物が汗をかいていること
をつげ、湯葉巻高野と蒟蒻・慈姑の煮物を持ち帰って貰った。伊勢丹の検査室で検査をするということだ。結果がどう出るのか、他の客から同様の訴えがあったのか。それはわからないけれども、
高野豆腐の煮物
は、そうでなくても足の早い食べ物である。想像するに、切って盛り込むときに、なにか不都合があったのではないか。大量の食品を詰めていく途中で、包丁やまな板、盛り込む箸や盛り込む作業をする人の手などに、何か問題があったのではないか、と思う。伊勢丹のマネージャー氏が帰り、湯葉巻高野の載っていた皿を洗ったら、ぬめぬめしていた。冷蔵庫の中で、また腐敗が進んだのだろうと思う。ブドウ球菌が出るのか、何が出るのか知らないけれども、通販のおせちには、こうした落とし穴がある。今回は、信用のおける老舗デパートから買ったので、対応が早かったけれども、場合によっては、有耶無耶になることもあるのではないか。
幸い、母もわたしもお腹は壊さなかった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント