忍び寄る鳥インフルエンザ 北朝鮮・平壌で流行 人にも感染
金正日の急な中国旅行で
鳥インフルエンザじゃねえだろな〜
などと、家人と冗談を言ってたら、マジだったようで。
産経より。
平壌で昨年12月、鳥インフルエンザ流行 人感染も 金総書記 訪中時、支援要請か北朝鮮の平壌市内で昨年十二月、鳥インフルエンザが流行し、人にも感染していたことが二十四日、分かった。政府筋が明らかにした。農村部でも昨年九月ごろから発生していたとみられており、深刻な事態に陥っている可能性がある。金正日総書記は抑制・防止策の徹底を指示し、先に極秘で中国を訪問した際、支援と協力を求めたとの見方が強い。
平壌市内では昨年末、万景台区域八骨洞▽大城区域龍南山周辺▽光復街の計三カ所で、ニワトリなどが鳥インフルエンザに感染。軍などが出動し、ニワトリの処分や消毒に追われたという。
この時期に少なくとも女性一人が感染し、平壌市内の赤十字病院に入院した。トリから人への感染とみられ、ウイルス変異による人から人への感染は確認されていないという。感染者がどの程度にのぼっているかは不明だ。
こうした事態を受け、金総書記は今月、自らの名前で朝鮮労働党、政府の関係各機関に、鳥インフルエンザの抑制・防止の徹底を指示した。首都平壌での発生を深刻に受け止めているとみられる。
金総書記は十日から九日間にわたり、極秘に訪中した際、北京市内の幹部用病院「人民解放軍三〇一病院」で検査を受けたとの情報もあり、鳥インフルエンザの感染検査だった可能性も指摘されている。北京での胡錦濤国家主席との会談では、鳥インフルエンザ対策が議題に取り上げられたとされ、中国側に支援と協力を求めたとみられる。北京では十七日から、鳥インフルエンザ対策を協議する国際会議が開かれ、計十九億ドルの資金確保などを決定してもいる。
北朝鮮国内では、農村部などで昨年秋ごろから鳥インフルエンザが発生していたとみられている。公安当局によると、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の在日本朝鮮人科学技術協会(科協)幹部が昨年九月、鳥インフルエンザに効果のある抗ウイルス薬「タミフル」を、アタッシェケース十個分、北朝鮮に持ち込んだという。
(以下略)
しかし、よりによって
鳥インフルエンザ流行を隠蔽していると疑われてる中国を頼るしかない
わけで、こりゃ日本に飛び火する可能性は高い。しかも
食糧難の北朝鮮で、首都とはいえ、鶏を処分
という、信じられないことが起きた。もし、農村部でごろごろ人が死んでてもカウントしてないんではないか、と疑ってしまうのだが。
まあ、普段から、
不老長寿のための秘薬を服用
している、という噂の金正日が北京で健康診断といえば
鳥インフルエンザか相当やばい病気
くらいしか思いつかないわけで、まさかHIV感染等なら中国に援助を求めるはずもなく、ま、そもそも怪しい話柄ではあったのだ。金正日は相当なビビリだから、お膝元の平壌で鳥インフルエンザが発生、と聞いて震え上がったのだろう。しかも、悪名高き情報伝達システム、発生初期の段階では隠蔽に次ぐ隠蔽が行われただろうと推察されるので、北朝鮮の鳥インフルエンザ流行は、シャレにならない状況かもしれない。だって
ご近所の中国遼寧省では、鳥インフルエンザで感染者が出ている
んだもん。
遼寧省における人への鳥インフルエンザの感染について(在瀋陽日本国総領事館)
平成18年1月10日更新WHOによれば、鳥インフルエンザの人への感染のリスクは高まっていると見られています。また、人から人への感染については、完全には否定できないとの見方です。
万が一、鳥インフルエンザの発生地域において家禽と接触した場合も含め、日常生活においては、下記Ⅱの注意事項が参考となります。
また、鳥インフルエンザは鳥の“渡り”の習性もあって、世界各国の感染状況と連動しているため、広い視野で事態の推移に注意する必要があります。
以下、当館が遼寧省衛生庁に照会したとしている部分以外の記述は、新聞報道等を通してこれまでに入手した情報に基づいています。なお、現在、当館は遼寧省内における鳥インフルエンザの発生状況、防疫態勢等について、より正確な情報を入手すべく、遼寧省人民政府に対し、韓国、北朝鮮、ロシア、米国各総領事の連署による口上書を発送し、説明会の開催を求めています。
なお、現在までの情報に大きな間違いが無いとすれば、今回の中国で発生した鳥インフルエンザウイルスの人への感染は8例目となっており、現状は下記Ⅲで述べている5段階のうち第1段階と位置づけられます。Ⅰ.鳥インフルエンザの発生・被害・感染・防疫措置
鳥インフルエンザはいつ、どこで発生したのか。
遼寧省においては、10月26日、錦州市黒山県八道壕鎮台村、11月6日、阜新市阜新蒙古族自治県大阪鎮朝陽寺村、錦州市南駅新区大嶺村及び同市北寧市(錦州市管轄の県級の市)で発生したとされている。
〈参考〉
中国国内では今年既に、青海省(5月)、新彊自治区(6月)、チベット自治区(8月)、内蒙古自治区、湖南省、安徽省(10月)、湖北省、山西省、寧夏自治区、雲南省(11月)、四川省(1月)において、鳥インフルエンザの発生が確認されている。
また、2003年12月の発生以来、ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシアで、さらに2005年1月以降、モンゴル、カザフスタン、ロシア、トルコ、ルーマニアにおいても発生が確認されている。
どのような被害があったのか(防疫のために処分した家禽数を除く)。
10月26日、錦州市黒山県八道壕鎮台村において家禽8,940羽が死亡。(農業部発表)
11月6日、阜新市阜新蒙古族自治県大阪鎮朝陽寺村及び錦州市南駅新区大嶺村においてニワトリ1,100羽が死亡。また、同日錦州市北寧市(錦州市管轄の県級の市)においてニワトリ300羽が死亡。(農業部発表)人への感染の現状について知りたい。
12月8日、遼寧省衛生庁は、同省錦州市黒山県において鳥インフルエンザウイルスに1人が感染した旨発表。(同人の体調は既に回復し、退院したとの由。)なお、遼寧省衛生庁によると、同人は、11月6日に同県において発生した重症肺炎患者と同一人物とのことである。
中国における今回の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の人への感染は、遼寧省での感染例を含め、11月16日の湖南省及び安徽省、23日の安徽省、12月6日の広西壮族自治区、15日の江西省、30日の福建省、1月10日の8例。 (湖南省1人、安徽省2人(両名とも死亡)、広西壮族自治区1人、遼寧省1人、江西省1人、福建省1人(死亡)、湖北省1人)
(以下略)
例によって、中国側の言い分は
大本営発表
だから、行間を読まねばならない。
ちなみに、現在中国では
10人目の感染者が四川省に出た
ところ。CNNより。
中国で10人目の鳥インフルエンザ感染者
2006.01.24
Web posted at: 16:51 JST- CNN/AP北京──中国の新華社は衛生省による23日の報告として、四川省・成都で国内10人目の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと伝えた。
感染者は「曹」の姓を持つ29歳女性。成都市内の病院に収容されたが、病状は深刻とされる。
女性は12日に高熱や肺炎の症状を示し、17日の検査結果で、病原性の高いH5N1型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出た。
女性の居住地域で家きん類が鳥インフルエンザに感染していたかは不明。中国当局は女性と接触があった人々を観察下に置いているが、今のところ何も異常は見られないという。
鳥インフルエンザの死者は2003年以来、アジア地域とトルコで少なくとも79人に上っており、中国ではこれまでに6人が死亡した。
鳥は飛ぶからなあ。
朝鮮半島は大丈夫か。そして対岸の日本は?
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