新子焼を食べたい
鶏肉が好きだ。今でも丸ごと一羽くらいなら何とか食べられるだろうと思う。それくらい好きだ。
関西は、鶏肉がおいしいので嬉しい。京都には丹波地鶏、今住んでいる奈良には大和肉鶏といういい地鶏がある。残念なのは、関西の焼き鳥屋に
新子焼
がないらしいことだ。
新子焼は
若鶏を半羽、炭火でじっくり焼いた料理
である。北海道や東北の焼き鳥屋にはあるメニューで、焼き上がるまで時間が掛かるため、たいてい、店に入ってすぐに注文しておき、他の焼き物を食べながら、新子が焼き上がるのを待つ。締めの新子は量が多いので、お腹の具合を調節しつつ、串を頼むのだ。
今もあるのか知らないけれど、家で行くのはススキノの「おやじ」という炭火焼き鳥の店だった。ここは、入ったとたん煙だらけになる店だけれども、どの焼き鳥もおいしかった。中でも一番は新子焼だった。
新子焼は、折り詰めにしてお土産にできるので、よく父が買ってきてくれた。神棚にあげて拝んでから頂く。炭焼きで、ところどころ焦げ目のついている鶏にかぶりつく。あっという間に、半羽ぺろりと平らげる。
北海道の鶏料理というと、
ザンギ
も懐かしい。たぶん
炸鶏
の北方官話音が訛ったのだろうと思う。鶏の唐揚げなのだが、ちょっと独特の衣だ。たいていの町場のラーメン屋にはあったんだけど、最近は「ラーメン道」みたいな鬱陶しいものが流行ってるから、ザンギのないラーメン屋も多いんだろうなあ。
そういえば、小樽では
なると
http://naruto-wakadori.ftw.jp/index.html
という店の
「なるとの若鶏」=若鶏を半羽揚げたもの
が名物らしい。クリスマスのチキンは、ケンタッキーフライドチキンじゃなくて、「なるとの若鶏」なのだと聞く。地方発送もしてくれるみたいだから、いっぺん頼んでみるかな〜。一番いいのは、小樽まで行くことなんだけど、小樽へ行ったら鶏よりも魚を食べちゃうだろうからなあ。
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