トリノ五輪 スノーボードクロス男女
今回から五輪競技に加えられた
スノーボードクロス
だが、めっぽう面白い。
雪上の格闘技
って感じ。走力だけでも勝てない。駆け引きだけでもダメ。半分は
持って生まれた運の力
という恐るべき博打競技だ。つまり
ゴールにさえ無事に到達できる力があれば、誰にでもチャンスがある
わけで、下馬評通りにレースが運ばないのだ。
男子では、日本の千村が健闘、16位に食い込み、女子では19歳の藤森由香が15位でクォーターファイナルへ。最下位で滑っていたら、前二人が転倒、棚ぼたのセミファイナル進出。セミファイナルではさすがに負けたが、8位以上を確定、スモールファイナルと呼ばれる5位〜8位決定戦では、一人がスタートせず、三人全員が転倒。巻き込まれた後にコース復帰するのに、旗門不通過と判定されたためのDNQにはなったものの7位を獲得した。もったいなかったね〜。旗門さえクリアしてれば、6位の選手もDNQだったから一つ順位が上がったのだが。
攻めて行って前方の選手にボードを引っかけ、それが元になって前二人が転倒、で、攻めに入っていた藤森はコースを内側に取ったために自分ももらい転倒という経過に見えた。このあたりを冷静にコース取りできるようになると、もっと強くなるだろう。
ビッグファイナルと呼ばれる決勝は、一人が独走、一人転倒、また一人転倒と、このままアメリカのリンゼイ・ジャコベリスがぶっちぎりでウィニングランか、と思った時に悲劇が起こった。観客サービスで、エアを入れたのが原因で転倒、ゴール前のストレートでまさかのコースアウト。そこへ遅れてやってきていたスイスのターニャ・フリーデンがトップで滑り込むという劇的な逆転。やっぱり五輪には神様がいるよ。
特に凄かったのは、9-12位決定戦。実力派三人が前でバトルを展開しすぎて、三人とも転倒。ついて行けずに、ゆっくり滑っていたブラジルのイザベル・クラルクリベイロがまさかのトップ。このメンバーで南半球の選手がトップを取るなんて、とみなが驚いていた。
走力的には、藤森はまだまだだけど、今回の7位で、世界ランキングも上がるだろうし、大きな大会に出る機会も増えるだろう。まだ若いのだから、どんどん経験を積んで、上を目指して欲しい。
折しも、3/17-3/19にワールドカップ富良野大会が開かれる。スノーボードクロスは3/17開催予定。是非、テレビ放映して貰いたいモノだ。北海道内なら、たぶんやるだろうけど、内地はどうかなあ。
スノーボードワールドカップ富良野大会
http://www.snowboard-worldcup.com/
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