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2006-04-18

NHKがトヨタから理事を迎える意向

果たして
 放送の中立性
は守られるのか?
何かと問題だらけのNHKが
 トヨタから理事を迎える意向
だそうだ。噂はあったけど、本当になるとは。

朝日より。


NHK理事、トヨタから 副社長か専務級で調整
2006年04月18日07時20分

 トヨタ自動車は17日、同社役員をNHKの理事に送り出す方針を固めた。NHKから要請を受けたもので、民間企業出身の理事は初めて。トヨタ流手法を改革に生かしたいと求める組織に幹部を送り出すのは、奥田碩会長(73)が積極的に進めてきた路線。トヨタは奥田会長が取締役に退き、張富士夫副会長(69)が会長に就く人事も固めたが、新体制でも継続されそうだ。

 NHK理事は経営委員会の同意を得てNHK会長が任命するもので、理事会は民間企業の取締役会に相当する。現在の理事8人はNHKの生え抜き職員が務めている。

 トヨタのノウハウを経営改革に取り入れたいNHK側が、トヨタ幹部に打診。トヨタは「求められれば断る理由はない」(幹部)とし、副社長か専務級の役員1人を退任させ、NHK理事に専任させる方向で調整中で、来月にも正式な人選をNHKに伝える方針だ。

 トヨタの役員クラスからは最近、中部国際空港会社社長、日本郵政公社副総裁、首都高速道路会社会長などに就いている。張会長—渡辺捷昭社長の新体制が6月下旬に発足するが、張氏も同月以降、ソニー社外取締役を兼務することが固まっている。


問題は
 トヨタ絡みの不祥事が起きた場合、NHKがこれまでのようなスタンスで報道・番組制作が出来るのか
ということだ。その場合は、まず理事に退任して貰わないとイケナイだろう。しかし、
 日本で一番名の通った放送局の理事の椅子
を、そう簡単に明け渡すかな?
また、
 NHKの使用車両はトヨタから理事を迎えた場合、トヨタ縛りになるなどの制限が掛からないのか
というのも気に掛かる。それと
 トヨタ社員のスポーツ選手を必要以上にNHKが持ち上げるような報道姿勢が生まれないのか
というのが疑問だ。安藤美姫とか、谷亮子とかね。

「特殊法人 日本放送協会」は、考える以上に官僚的だ。「放送官僚」たちが
 放送の素人である理事の顔色を伺って、くだらない番組制作をする
というのは、これまでのNHKのやり方から見ても、ないとは思えないのだ。
しかし、トヨタはおいしいな〜。
 みなさまの受信料の使い道
に、民間企業の立場から、あれこれ指図できそうだからな。
で、
 御用組合「日放労」
はどう出る?今のところ、日放労のサイトには、先日の大下元CPカラ出張についての見解しか載ってないけど。
 日放労のサイト
http://nipporo.com/index.html
トヨタの経営指南が日放労に及ばないわけはないので、見物ですな。

場合によっては、これが
 NHKの「民放化」の第一歩
になるかもしれない。もし、NHKがトヨタから理事を迎えることで、放送内容に
 トヨタに有利な傾向
を含んだ場合、国会から
 民営化しろ
という圧力が掛かるだろう。竹中大臣にとっては
 イイ口実
をNHK自らが招きかねないわけで、今後は
 NHKがトヨタ色に染まるか否か
が焦点になる。そりゃ、世界一の放送事業体の理事になるんだから、トヨタはNHKの使い道をあれこれ考えているだろう。絶対に
 公共放送の中立性
は守れないだろう、とわたしは危惧する。

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