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2006-05-24

女子カーリング 小野寺・林が一線を退かなければならない日本の現状

チーム青森は、これから強くなるチームだった。
出身地の常呂町では雇用がなく、青森に移って、カーリングを続けた小野寺と林。四年間、アルバイトをして遠征費を貯め、月給12万円という薄給かつ非常勤職員という不安定な身分のまま、競技を続けた。これ以上、彼女たちに同じ生活を強いるのは酷である。
河北新報より。


小野寺・林 一線退く カーリング「チーム青森」

トリノ冬季五輪の英国戦で、ストーンを見ながら作戦を練るカーリング女子日本代表の小野寺歩(左)と林弓枝=2月
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2006/20060524001jb.jpg

 トリノ冬季五輪で7位と健闘し、人気を集めたカーリング女子「チーム青森」のスキップ(主将)小野寺歩(27)と林弓枝(28)が競技の一線を退くことを表明した。経験が武器となる競技で2人の離脱は4年後のバンクーバー五輪に痛手で、継続的強化の難しさが浮き彫りになった。

 「トリノで満足したので、また4年間頑張る気にはなれない」。17日の記者会見で、小野寺は引退を否定しながらも当面休養すると明らかにした。2度目の出場だった2人は準決勝進出こそ逃したが、強豪カナダなどを破った充実感を得た。

 日本代表のミキ・コーチは「このメンバーでバンクーバーに行きたい。もっと強くなる」と続行を望んでいた。戦術や氷の状態を読む力が勝負を分ける「氷上のチェス」で、小野寺らはまだ脂が乗っている。

 しかし、カーリング施設は北海道や長野県などの一部に限られ、環境は十分といえない。2人も前回五輪後に競技を続けるために常呂町(現北見市)から青森市に移った。結婚などで環境が変わると、さらに続行は難しくなる。

 小野寺は「カーリングは生涯スポーツ。母親になっても戻れる。機会があれば復帰したい」と、将来の再起に意欲も見せた。海外では、結婚して子育てをしながら活躍するケースも目立つ。小野寺が一線に戻れるような環境が整えば、日本のカーリングに厚みが増すだろう。
2006年05月23日火曜日


二度の五輪出場、そしてトリノ五輪での強豪とのつばぜり合い、こうした経験を積んだこれからの選手が、環境、主に経済的理由のために競技生活を中断しなくてはならないのだ。もし、二人が、そこそこの年収を競技によって得られるならば、こうした「引退宣言」は出なかったに違いない。

マイナースポーツの常とはいえ、実に惜しい。カーリングは経験が物を言うスポーツだからだ。次々と新しいヒーロー・ヒロインが五輪ごとに生まれる他の競技とは違い、長い競技生活が可能なカーリングだからこそ、国の支援が望まれる。小野寺と林に代わる技能を持った選手はいるかも知れないが、経験を積んだ選手は他にはいないのだ。

トリノ五輪でなぜ日本中があんなにカーリングに熱中したのか。

その理由を考えると、この小野寺・林の

 第一線からの引退宣言

は、日本のスポーツ施策の貧困の表れである。北国はいまだに不景気だ。そうしたところにこそ、

 スポーツ振興

の手はさしのべられるべきだ。

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» これからのカーリング。 [もち肌BOYはうわのそら(通常盤)]
天漢日常さんのとこの女子カーリング 小野寺・林が一線を退かなければならない日本の現状というエントリについてつらつらつらー。 確かにオリンピックをみたカンジだとおばちゃんやおじちゃんのプレイヤーけっこういたなー。 小野寺と林にまだできることはあったはずだし、あるはず。 で、思うのは、悲しいかな彼女たちには「自分の好きなスポーツをやりながら収入を得る」というある種・幸福なモデルがなかったのかなー、って。 例えば、サーフィンでもスケートボードでもスノーボードでも、トリップをする→DVD... [続きを読む]

受信: 2006-05-25 23:40

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