盗作疑惑 芸術選奨受賞画家の行方(その13) 「開運! なんでも鑑定団」出演永井氏の永井画廊、サイトから和田義彦氏関連の記述を削除
つい昨日までだが
テレ東の「開運! なんでも鑑定団」の鑑定士永井龍之介氏
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kanteishi/nagai.html
の画廊
永井画廊
http://nagai-garou.com/
では、和田義彦氏の作品を強力にプッシュしていた。キャッシュを拾っておく。
いま最もホットな作家たち永井龍之介氏メッセージ
和田氏は、天性に加え、長年の絵画修養のうえに築き上げられた卓越したデッサン力、ヨーロッパルネサンス以来の数々の名画の模写、修復を通して獲得した素晴らしい構成、造形、表現力、そして豊かな感性を通して、詩的でドラマチックでロマン溢れる作品を描き続けています。当代屈指の画家です。
歴代実力者が受賞している安田火災(現在損保ジャパン)東郷青児大賞や洋画、日本画、現代美術の垣根をはずし、グレードの高い絵画全般のなかから選出される「両洋の眼展」河北倫明賞を受賞されるなど、近年美術界での評価も急上昇です。本年は、三重県立美術館、渋谷区立松涛美術館、茨城県つくば美術館の公立三館で個展開催中です。現役洋画家が同一年に公立三会場で個展を開催されることは稀有であり、画期的な出来事です。いま最も話題の画家として本コーナー第一回目にご紹介をさせて頂きます。また、10月には永井画廊にて和田義彦デッサン・挿絵展を予定しておりますので、是非お越し下さい。
略歴
1940 三重県に生まれる
1959 愛知県立旭丘高等学校卒業
東京芸術大学油画科入学
1965 東京芸術大学大学院油画科修了
国画会初出品、以後毎年出品(1972〜1977イタリア留学中を除く)
1972 イタリア政府給費留学生として渡伊。ローマ美術学校、ローマ国立中央修復学校にて修復技術及び古典技法を学ぶ
スペイン・プラド美術館、イタリア・ビーリア美術館にて研究模写を行う
(ベラスケス、ルーベンス、リベラ等)
1977 イタリアより帰国
1979,81,82 明日への具象展出品(日本橋高島屋)
1993 パリ国立美術大学、キャロン教室に招待される
2000 両洋の眼展出品(三越本店他)、以後毎年出品
2002 第25回安田火災東郷青児美術館大賞を受賞
2005 両洋の眼—新美術主義の画家たち展(日本橋三越他)河北倫明賞受賞
和田義彦展開催(三重県立美術館、渋谷区立松涛美術館、茨城県つくば美
術館)
個展・グループ展多数開催
森村誠一著作装丁、表紙絵、挿画
現在、 国画会会員、日本大学総合科学研究所教授、武蔵野美術大学講師
今年1月には、和田義彦氏を含む三人の画家の絵を展示販売していた。これもキャッシュを拾っておく。
タイトル 「臥龍之會」馬越陽子・豊島弘尚・和田義彦 3人展開催日 2006年1月13日(金) − 2006年1月27日(金)11:00〜19:00 日休
会期・会場2 永井画廊コメント
弊廊創業35周年、南青山移転10周年、鑑定団出演10周年を記念して、馬越陽子先生、豊島弘尚先生、和田義彦先生、当代実力画家3人及び私の名もとり「臥龍之會」を企画しました。当会のキーワードは“東西文化の超克”。
(略)
和田先生は、イタリア留学で油絵研究、名画修復、模写を通して、油絵を極め、人間の生命の躍動、魂の叫びを描いています。現在新たに墨に挑戦中。由緒ある神官に生まれたルーツをふまえ、未来からの問いかけに現在東西の画材を極めることで答えようとしています。普遍的な人間実存の表現を前に祈るばかりです。
(略)
※ 「臥龍」とは、優れた能力を持ちながら世間に知られていない人物。在野の傑物。諸葛孔明の例え。 (日本国語大辞典〔小学館〕より)和田義彦
『机上静物』 F10 油彩 945,000円
『龍の居る机上静物』 P50 油彩 1,890,000円
『バー』 F30 油彩 1,470,000円
『窓』 F6 テンペラ 525,000円
『森の中へ』 27×24 デッサン 189,000円
まあ、「臥龍」というと聞こえがいいが、早い話
今はそこそこですけど、これから有名になって絵の値段が高騰する「有望株」ですよ! お利口なお買い物ですよ
と投機目的の絵画購入者を煽ってるのと一緒だ。骨董屋の
これは化けまっせ
という耳打ちと品位という点ではあまり変わらない。
長年にわたる「盗作」を見抜けなかったのは
「開運! なんでも鑑定団」鑑定士 永井龍之介氏
も同様で、
「鑑定団」のレギュラーを下ろされないように、さっさと削除した
のか、と勘ぐってしまう。まさかね〜。
で、去年、今年と和田義彦氏の絵を積極的に売ってたんだけど、今回の一件で、顧客から文句言われたりしてませんか、永井画廊。テレビで得た名声は、失うのも早いですよ。
その点、大手の日動画廊は、まだ、和田義彦氏の名前を取り扱い作家から削除してはいない。
日動画廊 取り扱い作家
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