盗作疑惑 芸術選奨受賞画家の行方(その22) スーギ氏からのファックスを翻訳してみました 和田義彦氏の最初の翻訳は自分に都合のいい「超訳」という結論に
今回の件で一貫して、和田義彦氏を擁護してるのは作家の森村誠一だが、公式サイトに
スーギ氏からのファックス原文
を載せている。
和田義彦氏盗作疑惑について
http://www.morimuraseiichi.com/opinion/op_20060603.html
このイタリア語で書かれたファックスについて、疑問の声が上がった。【絵画盗作疑惑】和田氏の賞取り消しも 絵画酷似問題で文科相スレッドより。
485 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:05:38 ID:3I/fTEk90
森村サイトに載ってる「スギ氏からのFAX」ていうの見たけど、どう見てもこれおかしいよ。
和訳は「和田義彦へ」ってなってるけど、原文には宛先がない。
仮に和田宛だったとしたら、文中の「僕は和田義彦のことを追憶している」なんて不自然。
当然「君のことを〜」と書くよね。これ、誰に向かって、なんのためにわざわざ書いているのか
変な手紙だ。何か脅迫されて無理矢理書いたような感じ。
作家として、森村さんはそこらへん、何も感じないのでしょうか?491 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:14:50 ID:JjXpxVHI0
>>485
スギ氏本人がそんなの送ってないって言ってるから誰が書いたのかさえ疑わしい。
一番重要なのは最後の署名が手書きじゃないってことだね。http://www.morimuraseiichi.com/opinion/op_20060603.html
493 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:16:54 ID:aGz5LFVp0
>>485
激しく同意。いちいち本人宛の手紙にフルネームを入れるのは不自然。
文中はtu(君)で表現するよね。それにしてもあの日本語訳は
意訳しすぎじゃない?494 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:18:20 ID:JjXpxVHI0
>>493
イタリア語できるならだいたいでいいから訳してみてよ495 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:21:50 ID:aGz5LFVp0
>>494
チョト待ってて。Aspetta un po'.497 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:23:08 ID:3I/fTEk90
>>493あと、スギ氏がご自分のサイトで発表している声明では、「義彦」をIoshihiko と
イタリア風の綴りで書いてるのに、この森村サイトのFAXではYoshihikoになってる。
原文で「Wada」と、書いているのも、かってに「君」なんて和訳されているし。
ひじょ〜にあやしいFAXだと思うんだけど。森村さん、そこらへんいかがですか?
という経緯で、昨夜、493=495さんが問題のファックスを翻訳した。
502 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:37:17 ID:aGz5LFVp0
私は「和田モシャ彦(フルネーム!)」が最初はチェゼーナ、そしてローマの
スタジオで私と仕事をしていた時間をしばしば思い出す。
真の友情と文化的経験の交換が生まれ、そしてそれは、年老いたイタリア人
画家にも日本人の若い画家にも互いの仕事を充実させる機会を与えた。
このため、私たちの友情ーーもうかれこれ40年も続いているがーーは、
私たちの作品について意見を交換し、比較するための貴重なものである。
「ワダ」とのこの関係は、お互いに人生がくれた贈り物であると考える。おスギ
老画家なら、もう少しかっこいいイタ語を書きそうだが・・・。
乱雑な訳で失礼。503 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:38:12 ID:JjXpxVHI0
>>502
どうもありがとん506 :502:2006/06/03(土) 23:43:38 ID:aGz5LFVp0
連投ゴメソ
最後のほうの「貴重なもの」は「貴重な基準」の
ほうがいいのかなあ。riferimentoの訳語だけど
「基準」ってしっくりこないんだけどなあ。508 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:57:41 ID:AwPUWFyF0
>>506
「参照点」って感じでは?
referenceと同じような意味だよね。
つまり
共同制作
なんて言葉は一切出てこないのだ。で、この翻訳によって、このファックスの性質は
和田義彦展への宣伝用メッセージ
だということが明らかになった。
509 :名無しさん@6周年:2006/06/03(土) 23:58:59 ID:6nhAqdqo0
>>485
仮に捏造ではないとすれば、おそらく「個展を開くんで祝電のFAXチョーダイ」とモシャ彦が
しつこいのでスギ氏の秘書かなんかが適当に書いたんでは。虚飾ばかりで空疎な文章で
親しい間柄なら、具体的にあの作品はどうとか、この前来たときは〜とか書くと思う。で、FAXの下のほうに番号らしきものが書いてあるところをさして「スギ氏のFAX(番号)」
というようなことが書いてあって、スギ氏のFAX機から発信されたものだからホンモノと
主張しているようだが、FAXああいうのはFAX機の設定で実際の電話回線とは別の電話番号を
設定できるのでなんの証拠にもならない。さらに40年来のつきあいならFAXが登場する以前は手紙のやりとりしていただろうで、
そういうのが残っていない、証拠として提示できないのはおかしいってことになる。516 :名無しさん@6周年:2006/06/04(日) 00:50:00 ID:/yY7eevy0
>>510
いえいえ、こちらこそ。
私にはすぐ全文訳出なんて芸当はできませんで。お見事&乙でした。>>511
ネットで拾ったテレビのキャプ画像を見ると、このファックスはタイプで打ち直したものじゃないのかな。
もう一枚スギ氏の手書きのファックスがあるように(二枚を)並べてある。差出人の刻印とかがあるのはこの手書きのほう。
転記する際に書き直した、とかいう言い訳が出てきそうな予感。
それにしても、2ちゃんねるは人材が豊富ですね。英仏独のみならず、イタリア語もすぐに訳出。493さん、508さん、ありがとうございました。
今朝の産経が別のヒトの翻訳を掲載、やはり
これまで公表されていたのは「超訳」だった
という結論に。
産経より。
盗作疑惑、伊画家書簡を不自然翻訳 「共同制作」強調か盗作の疑いが出ている洋画家、和田義彦氏(66)の回顧展で掲示されたイタリア人画家、アルベルト・スギ氏(77)からの書簡の日本語訳の一部が原文の意訳を超えた不自然な文章になっていることが3日、関係者の指摘で分かった。翻訳は和田氏自身で行い、「このすべての同時体験に近い仕事が私たちの現在の基盤になった」などと「共同制作」を示唆する翻訳だったが、原文からは読み取れない表現だった。
共同制作を和田氏は「あった」、スギ氏は「なかった」と主張している。盗作の認定には共同制作の有無が重要な争点になるとみられ、判定は5日の芸術選奨選考審査会で審議される。問題の書簡はスギ氏が和田氏にファクスで送った昨年11月23日付のもの。和田氏は昨年4月から12月にかけ三重、東京、茨城で回顧展を実施。これが芸術選奨受賞の理由となった。一連の回顧展の中で和田氏は、11月26日から始まった茨城での展覧会で、この書簡を、自身による訳文と並べて掲示した。
この直前の11月15日、和田氏の作品がスギ氏の盗作でないかとする問い合わせが茨城の会場に寄せられていた。この後、和田氏がスギ氏に依頼して2人の親密な関係などを書いてもらったのが、問題の書簡だった。
学習院大講師の押場靖志氏(イタリア語)が書簡原文を確認したところ、和田氏の翻訳で「友情を超えて、互いに絵画観について意見交換しながら、いくつかの絵画をうんだ」とあった部分は、「真の友情と文化的経験の交流が生まれ、互いの仕事を豊かにする機会が与えられた」が適切と認められた。
また「このすべての同時体験に近い仕事が私たちの現在の基盤になったのだ」(和田氏訳)の部分は、押場氏の訳では「私たちの友情は、互いの仕事を対照し、作品についての意見を交換するための参照点(基準点)となっている」。基盤の主語が和田氏の訳では「同時体験に近い仕事」となっているが、押場氏は「『友情』が主語のはず」と指摘。「すべての」は原文になく、共同制作のニュアンスを強調するために意訳された可能性もある。押場氏は「ある程度の意訳は許容できるだろうが、一部の訳し方は不自然。自分の思いを投影して都合のいいように訳しているように見える」と指摘した。
【2006/06/04 東京朝刊から】(06/04 08:49)
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