盗作疑惑 芸術選奨受賞画家の行方 (その30) 三重県立美術館、「和田義彦展」について館長名で謝罪文掲載
盗作認定により、「芸術選奨文部科学大臣」が取り消された和田義彦氏の受賞理由となった展覧会
ドラマとポエジーの画家 和田義彦展
を開催した、和田氏の故郷三重県の三重県立美術館が、6/5付けで、謝罪文を公式サイトに発表した。
お詫び
三重県立美術館では、平成17年(2005年)4月9日(土)から6月12日(日)まで、「ドラマとポエジーの画家・和田義彦展」を開催いたしました。
和田義彦氏は三重県の出身で、東京芸術大学大学院修了後から国画会展に作品を発表するほか、個展開催や各種展覧会にも出品して注目を集め、平成14年(2002年)4月に第25回安田火災東郷青児美術館大賞を受賞するなど洋画界で高い評価を得ていました。
こうしたことから、当館では和田氏の画業を紹介することに意義があると判断して、読売新聞社との共催により本展覧会を開催したものです。
和田氏は、本年3月にこれまでの画業と本展覧会の内容が評価されて平成17年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。
ところが、このたび本展覧会にイタリア人画家アルベルト・スギ氏の作品から盗作したと見られてもやむを得ない作品が出品されていたことが判明しました。
展覧会開催に当たって、当館では和田氏の画業ならびに出品作品について、同氏との面談や美術雑誌、展覧会図録、その他関係の文献資料等を通じて調査を行いましたが、問題を把握することはできませんでした。
本展覧会を開催したことによって、アルベルト・スギ氏、展覧会をご観覧いただいた方々並びに多くの関係各位にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びn申し上げます。
私どもは今回の事態を真摯に受け止めて、今後、展覧会の開催に当たりましてはこれまで以上に慎重な事前調査を行うとともに、皆様方に信頼をいただける美術館活動に取り組む所存でおります。
平成18年(2006年)6月5日三重県立美術館長
井 上 隆 邦
おお、三重県立美術館、素晴らしい。ちゃんとお詫びをしてるじゃないか。
では、同時期にこの展覧会を開催した他の美術館の対応はどうか。
茨城県立つくば美術館
http://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/2006index.html
今のところ、なんの音沙汰もない。
渋谷区立松濤美術館
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/index.html
独立したサイトがないんだな。今のところアナウンスは見あたらない。てか、和田氏は、
松濤美術館審査委員
だからなあ。渋谷区は身内の不祥事にどう落とし前をつけるんだろ?
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