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2006-06-07

盗作疑惑 芸術選奨受賞画家の行方 (その34) 損保ジャパン東郷青児美術館、和田義彦氏の2002年東郷青児賞を取り消し→再検討には米倉守氏も出席

受賞作「想」が、アルベルト・スーギ氏の作品「交差点のバー」の盗作と指摘されていた和田義彦氏の2002年東郷青児賞だが、先ほど、損保ジャパン東郷青児美術館は正式に
 2002年東郷青児賞の取り消し
を公式サイト上で発表した。


News Release
2006年6月7日
財団法人 損保ジャパン美術財団
第25回安田火災東郷青児美術館大賞授賞の取消しについて
財団法人 損保ジャパン美術財団では、本日開催しました第 79 回理事会に
おいて、第25 回安田火災東郷青児美術館大賞(現 損保ジャパン東郷青児
美術館大賞)受賞者和田義彦氏に対する授賞を取り消すことを決定
いたし
ました。
関係者をはじめ、多くの皆様のご信頼を損ねる事態を招いたことを遺憾に
思うとともに、弊財団では、今後、本件を教訓として、より厳選した審査を
行い、再発防止と本賞の運営の充実に努めてまいります。

賞 :第25 回安田火災東郷青児美術館大賞
作 家 :わだよしひこ
 和田義彦

作 品 :《 想 そう 》2001 年、油彩・キャンバス、162.0 ×194.0cm (130 号F)
授賞日 :2002年3月20日
取消理由:
本賞は、1977 年に創設され、画業に優れ、優秀な絵画を発表した作家1名
に授与してまいりました。
和田義彦氏の授賞作品「想(そう)」は、アルベルト・スーギ氏の作品
「交叉点のバー」と極めて類似
しており、本賞審査基準に照らし合わせて、
「感覚の新鮮さ」「技法の確かさ」「独自の世界の形成」の観点から逸脱して
いると判断いたしました。

以 上


要するに
 盗作だから、授賞取り消し
ということですね。ちなみに
 東郷青児賞の選考委員の一人は、和田義彦氏の守護天使・美術評論家米倉守氏
である。
http://www.toonippo.co.jp/bunka/bun2005/bun20050326_2.html

で、米倉守氏は、どう
 和田義彦氏を推した責任を取るのか
が見物だな。それとも、
 イタリア現代美術の勉強が足りなかった
と言って、逃げますかね。

続き。読売が報じる。


盗作問題の和田氏、東郷青児美術館大賞も取り消し

 洋画家の和田義彦氏(66)がイタリア人画家アルベルト・スギ氏(77)の作品と酷似した絵を発表していた問題で、損保ジャパン美術財団は7日、和田氏に対する2002年の第25回安田火災(現・損保ジャパン)東郷青児美術館大賞の授賞を取り消した。


 同財団は選考委員会と理事会を開き、受賞作「想」(01年)がスギ氏の作品「交差点のバー」と極めて類似しており、「感覚の新鮮さ」「独自の世界の形成」などの同賞審査基準から逸脱していると判断した。スギ氏は自作を1990年代末の制作としている。

 同美術館の宇野智久館長は、「和田氏に裏切られたというのが正直な気持ち。見抜けなかった自分たち、審査システムについても反省している」と語った。

(2006年6月7日20時11分 読売新聞)

宇野智久館長、ちゃんと自分たちの責任に言及して反省しているところはエライじゃないか。

で、この東郷青児賞を受けて「和田義彦展」を三公立美術館と主催した読売新聞の文化企画関係の担当者は、どう考えてるのか。そろそろ、聞きたいのだけれども。

更に続き。朝日によると
 再検討には米倉守氏も出席
したそうだ。


「盗作」の和田氏 東郷青児美術館大賞も取り消し
2006年06月07日21時00分

 洋画家和田義彦氏(66)の盗作疑惑で、損保ジャパン美術財団は7日、02年に和田氏に贈った「第25回安田火災(現・損保ジャパン)東郷青児美術館大賞」の取り消しを決めた。

 同財団は選考委員を集めて再検討した結果、和田氏の受賞作「想」(01年)が、イタリア人画家アルベルト・スギ氏(77)の「交差点のバー」(97年)と酷似しており、審査基準の「独自の世界の形成」などに逸脱していると判断。理事会で取り消しを決定した。

 再検討には当時の選考委員5人のうち、陰里鉄郎・女子美術大教授、米倉守・多摩美術大教授、石井敏彦・元同館長が出席。同館の宇野智久館長は「和田氏に対しては、残念さを超えて悲しさを覚える。今後このようなことが起きないよう、選考方法を考え直し、不名誉を克服していきたい」と話した。

 同賞は77年に創設、実力のある中堅画家に贈られてきた。02年には、東郷青児美術館で和田氏の受賞記念展「和田義彦展 煌(きらめ)く刻(とき)」を開催。同展図録で作風について「深い内面性と象徴性を感じ取ることが出来ます」としていた。


委任状だけ出して「芸術選奨」の審査会を欠席した瀧悌三氏よりはマシですな、米倉守氏。で、米倉氏の言い分を是非お伺いしたい。瀧氏も米倉氏も、現代美術関係の媒体に執筆の場は大量にあるみたいだから、ちゃんと自らの不明を愧じる旨を表明してくれるだろうなあ。元新聞記者なんだから、
 誤報・誤認には責任を取る
って、身にしみてるでしょう?

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