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2006-06-10

移民社会アメリカの度量

両親ともにまだ選挙権を得ていない外国人の子どもが、学校で一人しか選ばれない優秀賞、しかも大統領の直筆サイン入りの表彰状を貰う。シカゴの小学校で実際にあった話だ。
スポーツライターの梅田香子さんの上のお嬢ちゃんが、小学校を木曜日に卒業した。その時のエピソード。


2006年06月09日 アメリカ人は歩かない

  卒業式はないけど、前日に表彰式があった。毎年一人、Outstanding Academic Achievement が選ばれ、ブッシュ大統領の直筆サイン入りの表彰状をもらうのだが、なんとミッキーだった。
 うちはまだ選挙権を誰ももっていないのに。
 ちなみに隣の市はヒラリー・クリントンの出身地なので、ブッシュ大統領の人気はなし。でも、もらうものはもらっておこう。
 
 お向かいのジャレットはなんと1年ー5年生まで、欠席一日もなしで特別表彰されたそうだ。すごい!
 
 そして、ミッキーは送り迎えなしで、無事にもどってきた。ロードワークになるかと思って、走ったと言っている。手にもっているのは通知表だけ。「ドラマ」だけBで、主要教科は全部Aだった。
 ミドルスクールはもっと遠いので、有料のスクールバスか、車で送迎することになる。


優れた才能を公平に評価するシステムなくしては、移民社会は機能しない。差別はあるにせよ、日本のように
 みんな一緒
というヘンな悪平等がないだけマシだ。飛び抜けた才能を潰すのが日本の今の初等教育ではないのか。そもそも
 小泉首相の署名入り優秀賞が全国の小学校に一枚ずつ配布される
なんてことは、考えにくい。国民の代表大統領が、小学生を評価する(実際に決めるのは現場の小学校だろうけど)システムは、表彰される子どもには、夢を与えるだろう。

梅田さんのお嬢ちゃんの話を日本に置き換えれば、たとえば、
 日本に住み着いたブラジル人夫婦の子どもが、小学校の卒業式でただ一人首相の名前の入った優秀賞を受ける
ということだ。まず、日本では考えられない光景だろう。何より、文科省がそんな表彰は拒絶するに違いない。
アメリカ社会で多数を占める白人でも黒人でもなく、黄色人種の女の子、しかも新移民の子どもが、その小学校の誇りある生徒として大統領名の表彰を受ける。たとえ、形式的なものにしても、移民社会アメリカの度量が示されているエピソードだと思う。
少子高齢化で、移民受け入れを真剣に考えなくてはいけない日本に、これだけの度量があるのか。日本人同士ですら、鶏のつつき順位のような陰湿な序列確認に汲々としている日本では、飛び抜けた才能は嫉妬されることはあっても、伸ばされることはないのではないか。
優れた人材は得がたい、と移民社会アメリカは知っている。だからこそ、少しでも飛び抜けた才能があれば、それを大事にする。
これまでの多死多産型社会の発想から抜けられない日本の支配層は、才能には替えがあると思いこんでいる。若い才能を長時間労働と低賃金で食いつぶし、代わりがないのに、驚愕し、うろたえ始めているが、すでにそれは遅すぎるのだ。若い世代はどんどん減っている。一人を潰してしまうと、次が来るとは限らないのだ。
「子は宝」だ。

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コメント

プレジデント エヂケーション アワード
同じ学校でも成績がよければ何人でももらえます。
私の知り合いでも何人もいます、我家はクリントンのサインがあります。
この賞 貰えない子供はかなり勉強をさぼっていますね、
たしかに 誉めて努力をさせる良い事です。

投稿: 川名 | 2006-10-01 04:38

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