奈良新聞サイトのヘンな改悪
最近、奈良新聞がサイトをリニューアルした。それはいいのだが、
記事を読みたくなくなる形式にした
のである。
記事を途中まで載せて、残りは奈良新聞で
という形式なのだ。これって
サイト訪問者を減らすだけじゃないか
と思う。
奈良新聞が間違ってるのは
奈良新聞を購読できない地域の人達が、奈良の情報を知るためにアクセスしている
ということをまったく考慮してない点だ。奈良県内でなにか大きな考古学的発見があった場合、全国紙以外に参照するのは奈良新聞なのだが、どうやら、自社サイトに記事を提供することで講読部数が減る、と勘違いしているらしい。
たとえば、高松塚古墳壁画損傷に関する記事は、こんな具合だ。
奈良新聞のサイト。
新たに4カ所を独断補彩-高松塚古墳問題 (2006.6.9 奈良新聞)
文化庁の元主任文化財調査官が「2002年5月22日に高松塚古墳の壁画を保存処置した際に撮影した」と説明している写真(文化庁提供)http://www.nara-np.co.jp/n_arc/060609/p060609b.jpg
明日香村平田の高松塚古墳(特別史跡)の国宝壁画損傷問題で、文化庁美術学芸課の元主任文化財調査官だった林温・慶応大教授が平成14年、壁画の4カ所を補彩するなどの処置を行い、報告もしていなかったことが新たに判明した。
同庁調査委員会が7日夜に実施した同氏への事情聴取で分かった。ヒアリングは非公開で行われ、林氏は「目についたところをきれいにしようとして補彩した。通常の維持管理作業の一環だった」と説明したが、当時の上司である同庁美術学芸課長、湯山賢一氏(現奈良国立博物館長)にも報告していなかった…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜 ⇒ ⇒ 奈良新聞を購読する ⇒ ⇒
Yahoo!ニュースに配信されている同じ記事。
新たに4カ所を独断補彩−高松塚古墳問題明日香村平田の高松塚古墳(特別史跡)の国宝壁画損傷問題で、文化庁美術学芸課の元主任文化財調査官だった林温・慶応大教授が平成14年、壁画の4カ所を補彩するなどの処置を行い、報告もしていなかったことが新たに判明した。
同庁調査委員会が7日夜に実施した同氏への事情聴取で分かった。ヒアリングは非公開で行われ、林氏は「目についたところをきれいにしようとして補彩した。通常の維持管理作業の一環だった」と説明したが、当時の上司である同庁美術学芸課長、湯山賢一氏(現奈良国立博物館長)にも報告していなかった。
(奈良新聞) - 6月9日12時0分更新
三点リーダー(…)と「〜この続きは本紙をご覧下さい〜 ⇒ ⇒ 奈良新聞を購読する ⇒ ⇒」が、すごく邪魔。これだったら、奈良新聞のサイトを見ない方がマシ、ということで、
同じ内容しか書いてないからYahoo!ニュースだけ確認する
というコトになると思うな。つまり
奈良新聞サイトに貼ってある広告その他の「奈良新聞として見て欲しい情報」
には、アクセスされる可能性が減る、ってことだ。ま、ヘンな改悪というか、
奈良県外のヒトにはちっとも嬉しくない余計な商売気
を出したばっかりに、サイト訪問者にイヤな気分を味わわせてるのが現在のサイトデザインだ。
講読できない地域の人はどうでもイイ、って態度なら、公式サイトなんてやめた方がマシ。
全国から奈良新聞のサイトを覗きに来た人は、たぶん、結構むかついてると思うので、小細工するよりは、別な方法を考えたら? それとも
奈良新聞のサイトに貼ってある広告は、県外のヒトには見てもらわなくてもイイ広告
なんでしょうか? 広告主にしてみれば、
わざわざサイト訪問者を減らす努力をしている新聞のサイト
に、広告を載せる必要性はなくなるんじゃないの?だって
記事内容だけなら、Yahoo!ニュースを見ても一緒だし、むかつく「奈良新聞を購読しろメッセージ」はないし
ってことは、奈良新聞サイトには県外のヒトは来なくなる、ってことだろう。
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