商用webコンテンツの「価格破壊」 AFP BBの場合
世界三大通信社の一つAFPがなぜかソフトバンクと組んでできたのが
AFP BB
だ。
2006/02/04 20:54:44 AFP、MOVIDA ENTERTAINMENT、クリエイティヴ・リンク、共同でニュースコミュニティサイト「AFP BB News」を開始
AFP通信社(本社:フランス、CEO:Pierre Louette(ピエール・ルエット)以下、AFP)、ソフトバンクグループのMOVIDA ENTERTAINMENT(モビーダ・エンターテインメント)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:国枝 信吾)、株式会社クリエイティヴ・リンク(本社:東京都港区、代表取締役社長:古角 将夫)の3社は共同で、読者からの情報発信も可能にした双方向性の高いニュースコミュニティサイト「AFP BB News(エー・エフ・ピー・ビー・ビー・ニュース)」(http://www.afpbb.com)をこのたび開始しました。また、本年2月3日より、「AFP BB News」が提供するニュースを引用できるブログサイト「Actiblog(アクティブログ)」(http://www.actiblog.com)のサービスを開始いたしました。
ここで音楽関係の連載をもっていた烏賀陽弘道氏が
原稿料の価格破壊が過ぎる
というのを理由に連載を下りた。以下の記事に、その顛末が詳しく書かれている。
みなさん、さようなら。ブログ連載から降ります。
ま〜、確かに400字詰め一枚1000円以下って凄いけどね。学術雑誌では
論文掲載料が必要
という分野もあるけど、商用webのコンテンツでかつ一定の業績のあるプロの原稿をこの値段で買い叩いているのは、凄いとしか言いようがない。
好きで書いてる趣味のblogならともかく、物書きは、書くことで収入を得ているんだから、時給換算すると笑っちゃう額の仕事はしたくないだろう。でも、たぶん
烏賀陽氏の後釜に座って、安くても記事を書くライター
というのは、きっと出てくると思う。
雑誌の連載の原稿料っていくらだったかなあ。前にやってたのは、8000字書いて17600円とか、そんなんじゃなかったっけ? 院生の頃のアルバイトだったから、気にせずやってたけど、時給換算すると、マクドナルドでバイトした方がよほどマシ、という感じだった。ま、物書きってその程度と思っているから、朝日新聞を退社して、世の中の「マクドナルドより安い時給で働くライター」という底辺事情とは縁がなかった烏賀陽氏の言い分は
おお、いい媒体で、イイ原稿料もらってたのね、これまでは
と思うだけではある。ま
これが基準になって、他のライターが買い叩かれないようにしたい
という気概はいいけど、たぶん、その通りにはならないだろうと思う。だって世の中にあまたある
趣味で書いてるblog
の中には、
タダなのにプロよりちゃんとしてる
ってのもあるからなあ。今後も恐らく
商用webコンテンツの原稿料価格破壊
は続くだろうと思う。
物書きの特権って何だろうね?
(追記 6/10 1:43 webコンテンツ系では、他にも「記事一本 長さにかかわらず5000円」というところがあるそうだ。一本5000円というと鎌倉書房時代の『季刊 四季の味』の「素人ならではの思いつき」コーナーに創作料理が採用されたときの原稿料と一緒だな。)
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