早稲田大学松本和子教授研究費不正流用疑惑 助成対象はそもそもデータ捏造? 2001年から掲示板では話題に
理系の生命線は研究費の確保だ。
先進的・萌芽的研究には、国の研究費が当たりやすい。しかし、
先進的・萌芽的研究が「見込みがある」ことを正当に評価できるのか?
と言えば、これは難しい。そもそも
海の物とも山の物ともつかないものに巨額の研究費を約束する
わけだから、
実際に研究を続けていったら、ダメでした
という可能性は常にある。
今回の早稲田大学松本和子教授の
研究費不正流用疑惑
が、単なる「私的流用」問題に留まらないのは
助成対象となった「画期的研究」
が、
そもそも捏造データに基づくものではないか?
という疑惑がつきまとっているからだ。そのことが噂になったのは
2001年から
なので、
研究費助成を受ける前から、あの実験データは怪しい
というのが、ラボの外に漏れていたのである。
その歴史的なスレッドは、2ちゃんねるの「化学板」に2001年に立った。最初は、よくある
捏造に関する話題
を集めるスレッドに過ぎなかった。データねつ造でマターリとスレッドより。
1 :さぶ :01/10/06 19:23
データねつ造でペーパーって書けるの?
なんか計算されつくしたねつ造なら結構凄いって気がするけど。
ねつ造にかんする意見を聞かせてくれ!
ちなみに俺はちょっこFigのプロットねつ造経験アリ。
このスレッドで、今回問題になっている
松本研究室の助成対象となった研究
とは、中国人研究者との共同論文として、2001年4月15日に学会誌に発表されている。
早大・松本教授に論文データねつ造疑惑、学会が調査へ研究費の不正受給が問題になっている早稲田大学の松本和子教授の論文にデータねつ造の疑いが指摘されているとして、日本化学会は調査に乗り出すことを決めた。
松本教授の研究を巡っては、早大当局が、2001年に米化学誌に掲載された論文にデータねつ造の疑いがあるとして、調査をすでに始めている。同学会の調査はこれを受けたもので、専門家による予備調査を行った上で、疑惑の真偽を審理する委員会を近く設置する。データねつ造の疑惑が持たれている米化学誌の論文は、金属元素テルビウムを含む「テルビウム錯体」と呼ばれる化合物を合成し、高感度の試薬として生体分析などに使うというもので、研究は中国人研究者と共同で行われた。
しかし、別の研究者による追試では、試薬の感度が論文の中で示された値を大きく下回ることなどから、データねつ造の疑いが指摘されていた。
松本教授が獲得した国の大型研究費の多くは、この論文に関連する研究に対して配分されていた。
この論文や論文に関連した研究に基づいて支給された研究費は、主なものだけでも、〈1〉DNAチップを作る研究委託費として支給された科学技術振興調整費の3億6200万円(99〜03年度)〈2〉細胞内を画像化する研究に支給された2億9600万円(02〜05年度)〈3〉産学連携を支援する国の予算2億1000万円(03〜06年度)など。総額は8億円を超すとみられている。
このうち〈1〉のDNAチップ研究は、目立った成果がないため、文部科学省の委員会による評価が最低の「C」だった。しかし、その成果に基づく松本教授の産学連携提案が、98件の応募に対して10件しか採択されなかった〈3〉の支援事業の対象に選ばれたという。このため、一部研究者の間では「国の審査体制が甘いのではないか」という声も上がっていた。
日本化学会は、会員数3万3000人で、会長は「光触媒の生みの親」として知られる藤嶋昭・神奈川科学技術アカデミー理事長。
松本教授も会員で、研究不正が認定された場合、理事会が、除名や期限付きの資格停止、文書警告などの処分を下すことになる。
(2006年6月29日3時5分 読売新聞)
2001年12月、恐らく松本研のメンバーと思われるヒトが、先のスレッドに書き込んでいる。
45 :あるケミストさん :01/12/09 23:03
>>36
うちも同じようなものです。
ところがそのねつ造データがもとになってグラントがついてしまったから大変!
今更ウソでしたとは言えないし、かといってウソを突き通すと破綻するし。
そういうわけでねつ造データに関してはラボ内のタブーになってます。
そろそろ共同研究先にはバレてるんじゃないかと思うんだけど。
はやくこのラボ出ていこうっと。47 :あるケミストさん :01/12/16 22:24
>45
某私大の方ですか?94 :あるケミストさん :02/04/19 00:33
蛍光量子収率の話でしょうか?95 :あるケミストさん :02/04/19 00:48
Fluorescence quantum yield =1.0??? itteyosHi!!
で、読売の記事に出ていた
C評価となった「DNAチップを作る研究委託費として支給された科学技術振興調整費の3億6200万円(99〜03年度)」
についてだが、ラボの中は大変なことになっていたようだ。
108 :PIから質問 :02/04/21 13:58
むかしいた留学生が出した結果が結構いい感じだったので
結構有名なジャーナルに投稿したら掲載されたのよ。
でね、それをもとに大型予算が当たってね、研究室拡張、
器具連続購入、ポスドク大量採用。
留学生がまたしてもすごい結果を出したのよ。
それでまた大型予算があたってね、今度は学術賞までもらえて。でも、みんなねつ造だったのよ。
でも今さら 許して見逃して〜 なんて言えないじゃない。
それで だましだまし数年間。
ところがいつまでも嘘が隠し通せるわけもないじゃない。
で、どうしようかと思って。プレゼンでは嘘をついて、報告書では嘘を書いておいて、
前に出した論文は撤回するわけにも行かないから放置プレイ。
特許はでっちあげのデータをあわせて申請して業績ってことにしてね。で、ちょっと違うネタでお茶を濁そうと思っていたときに
研究員が揃って辞めちゃったのよ。
これまでにも本題で成果がないし、これから何とかしようにも
研究期間終了が秋だし。というようなことがあったとしたら、みなさんならどうします?
あ、あくまでも、これが事実と言ってるわけじゃないいですよ。111 :あるケミストさん :02/04/21 17:16
大型予算が簡単にはあたらないから大丈夫。
重要な成果なら他所で追試できなくてばれちゃうし。115 :108:02/04/21 22:27
>>111
それがね、じぶんの研究室のポスドクが追試できないって言い出したのよ。
そういえば前から学生は追試できないって言ってたけど、
そんなの腕が悪いからだって つっぱねてたのよね。
で、気がつくと共同研究先が 手を引き初めてるじゃない。
どうしようかなと思っていたら
2 ちゃんねるに書かれちゃって。
ホント、具合が悪いわ。125 :あるケミストさん :02/04/27 00:08
>>115これだろ。
Anal. Chem. 73, 1869-1876.図書室行って見てごらん。
こんな物質つくれるわけないじゃん。134 :捏造実例 :02/05/02 02:13
Anal. Chem. 73, 1869-1876135 :あるケミストさん :02/05/06 09:23
>>134
都内W大だろ
有名だよ
他の例出せ140 :あるケミストさん :02/05/06 18:25
>>139
蛍光量子収率が1を超えそうになったっていう話だろ
そんな馬鹿なことがあるわけがない
それゆえに査読が通ったんだろ
でもそれが根拠になって展開されてるCRESTがもうすぐ終わるのにヤバイことになっていて
研究員がみんな逃げだしちゃったんだろ
知ってるよ
早稲田大学の化学科のK.M.の研究室だろ
これ2ちゃんの常識141 :あるケミストさん :02/05/09 23:58
>>140
逃げちゃったのはCRESTの研究員だけじゃないです。
他のグラントで雇われていた研究員とか、
秘書までも。どんどん逃げて行く。
まるで沈没する船からネズミがぞろぞろ海に飛び込んで行くように。
とまあ、松本研内では、捏造データの追試が出来るはずもなく、研究を支えるスタッフが逃げていき、2ちゃんねるの化学板では
早稲田大学松本研の実験データ捏造
と囁かれていたのが、2002年4月から5月頃という訳なのである。
158 :関係者 :02/05/12 21:09
測定に使っている機械の測定レンジを超えた値と精度が出ています.
一同,「神の手」と呼んでいます.
そら〜、まずいわね〜。
このスレッドには、2002年5月から今日までの経過が時間を掛けて書き込まれているので、じっくり読むと面白い。
2002年に松本教授が講演を行った前後の書き込みはなかなか素晴らしい。
229 :あるケミストさん :02/08/01 01:03
日化年会@大阪大学
9月26日午後15:00 - 16:20
2A5-11
依頼講演
「生体分子プローブとしての希土類蛍光錯体」
(早大理工)松本和子いろいろ質問してみよう。
会場に集合!230 :A scientist:02/08/01 01:39
生体分子プローブとしての希土類蛍光錯体は不発でした。231 :座長 :02/08/02 20:22
以下のような質問はしないでください1.そのユウロピウム錯体は、水溶液中で加熱すると分解してしまうので、
PCRなどのバイオ実験アプリケーションに使えないという噂は本当ですか。2.そのテルビウム錯体は、量子収率100%だそうですが、マジですか。
3.その化合物はどうやって分子設計したのですか?
それと非常に良く似た構造の物質を、
1997年のJ. Luminescenceで見たのですが。232 :あるケミストさん :02/08/02 20:26
4.その一連の化合物は短波長励起&長波長発光が特徴だとのことですが、
そういう物質を計測するためには特殊な機械が必要なのではないですか。
実用を視野に入れたら、特殊な光学機器が必要な試薬は、役にたたないと思うのですが。
233 :probes:02/08/03 02:16
5.http://www.probes.com234 :質問者 :02/08/03 10:11
6.生化学、分析化学、生物学などの分野から集めてきた研究員一同が、
そのラベル剤では研究にならないといって、
一斉に退職してしまったという噂は本当ですか?245 :裏切り者 :02/08/07 00:12
>>229
「従来の手法より検出限界が○桁向上しました〜」と言うから聴いていてごらん。
で、質問。「従来の方法って、どの方法を指すのですか?
先生の研究室では比較データを取られているのですか?」参考:比較データを取ったことはない。
そういう実験ができる人材は揃って退職した。講演者が嘘つきかどうかを試す機会。
252 :あるケミストさん :02/08/14 13:01
>>245
共同研究先の実験系で、特にこれまで最適化されていなかったために検出されていなかった蛋白質があって、
そこにこの標識剤を使ったら、うまいこと検出できた、というのがホントのところだYO。
だから「従来法では無理でしたが」というのは嘘。
でも先生はこういうことをよく知らないから、自分でも嘘をついているという意識がない。
これからも嘘をつきつづけるでしょう。
253 :元関係者 :02/08/20 09:13
>>252
>>そこにこの標識剤を使ったら、うまいこと検出できた、というのがホントのところだYO。ちなみに、共同研究先でも特定の人物が操作を行わないと良いデータが出ないらしい。
データ操作ではないだろうが。275 :あるケミストさん :02/09/06 14:01
>>229〜234
これってマジ?!276 :あるケミストさん :02/09/06 23:42
>>275
まじです。
こんなことに研究助成金ということで
税金が注がれているのです。
年に億単位で。
ねつ造なのに。307 :26日大阪。:02/09/14 23:56
ポイント
-「希土類錯体を使えば高感度検出ができます」現実:一部のmixtureが測定対象になるときを除いて真っ赤な嘘です。
講演中に出てくるグラフを見てみましょう。
励起波長が330nmとかです。
普通、こんな波長を励起しません。
だから世の中にある実験器具は、このあたりの励起光に対しての
バックグラウンド蛍光に関して考慮されていません。
プラスチック、ガラス、それに光学用石英までもが、
このあたりの波長の光で励起されて光り出すのです。
だから、シーケンサとかマイクロアレイとかにこの大学の錯体を使うと
ガラスだのプリズムだのが光ってしまって、高感度にならないのです。ガラスなどからのバックグラウンド蛍光の色は赤付近。
グラフが出てきたら見てみましょう。
最大蛍光波長が600nm以上にあります。赤。そういうこともあってバイオサイエンスの研究者は揃ってこの大学を
やめてしまったのです。緑の蛍光を出す錯体も出てくると思うけど、それが噂の100%量子収率。
もうつきあいきれません。310 :26日大阪。:02/09/15 12:38
ポイント
「従来の検出感度を4桁改良しました」真実:「共同研究先にラベル剤を渡して、そっちで測定をやってもらったら
これまで検出できなかった血清中のタンパクが検出できたという例があった」現実:「そのタンパクの検出は必ずしも共同研究先がメインの課題として
扱っていたものではなかった。だから本腰を入れて検出系を最適化していなかった。
そこにラベル剤が到着したもんだから、いいかげんなことはできないということで
本腰を入れて実験系を組んだところ、検出に成功した。
同じ気合いを従来の方法に注いでいたら、とっくに検出できていたと思われ。」考察:「すごいラベル剤ができたから検出感度が数桁向上したというのなら、
もっといろいろなタンパクの検出をやってみれ。どのタンパクでも検出原理は
おんなじなんだから、他に例が皆無というのは、たまたま検出できたデータを
おおげさに騒いでいるものと思われ」
311 :26日大阪。:02/09/15 12:47
ポイント
「実際に世の中の役に立つ研究をしようと思ってラベル剤の開発をはじめました」真実:「それまでやってた地味なケミストリーでは研究予算がもらえなかった。
それでバイオ研究が流行ってるらしいと聞きつけて、バイオに絡めて研究をはじめることにした。
↓ここを見れ。正直にそう書いある。」
http://www.waseda.ac.jp/student/weekly/contents/2001b/947e.html
2002年秋には、松本研の実験データには、すでに不利な情報ばかりが上がっていた。しかし、この問題は、追求されないまま、今回の事態を迎えたのである。2003年度以降に採択された研究助成金だけでも二億を超える。
まあ、誰も追試さえしなかったってことですか。こんないい加減な研究が巨額の助成金を獲得できるって、はっきり言って、なんか間違ってますね。
この実験自体についての単独スレッドもある。
蛍光量子収率の求めかた
http://science4.2ch.net/test/read.cgi/bake/1121671299/
このスレッドによると
松本研の論文自体に、すごい意味があるわけでもない
らしいのだ。
8 :あるケミストさん :2005/07/20(水) 09:30:50
>>7
蛍光量子収率が1.0というすごいラベル剤を開発すれば
研究予算がたくさん獲得できますか。
学術賞をもらえますか。9 :あるケミストさん :2005/07/20(水) 18:43:02
>>8
「蛍光量子収率が1.0というすごいラベル剤」なんてのはすでに売られてるし、あんたが開発したところで
何の凄味もない。まぁ、一生懸命色々開発してますよ、ってのをアピれば、それなりに研究予算がもらえる
だろうけど。学術賞なんかとれるわけがない。まあ、そういうテクがあるんなら、Molecular Probe社にでも就職しなさいってこった。そのほうが幸せだ。
http://probes.invitrogen.com/handbook/sections/1403.html
のSulforhodamine 101 の項、http://probes.invitrogen.com/media/pis/mp14782.pdf
のQY(蛍光量子収率)の値をみれ。論文はこちらJ Phys Chem 84, 1871 (1980)
ところで調べたのだが、松本研ってのはいったいなんなんだ?
テルビウム錯体?それがなんかすごいのか?
probe社の2番煎じでもやろうとしたんか?
もっとも、「研究予算を獲得したい」「学術賞がほしい」ってことなら、それなりに研究テーマはあるぞ。それは、いかに消光・退色しにくい蛍光分子をつくるかってこと。実際蛍光ラベルを使ってあれこれ調べてる人が
困るのがまさにそこなんだよ。特に時間分解分光とかしてる人たちな。ある時間あたりに検出器に入るフォトンの
数を数えたりするわけだが、時間分解能をあげればあげるほど、その数が減るんだよ。するとS/Nがすんげー
悪くなる。だから励起光をできるだけたくさん当てたい。しかし励起光をたくさんあてると、消光してしまうという
のがあって困る。ここらへんをなんとかしてくれるとすごく助かる。消光しにくい蛍光分子ができれば、時間分解
分光をしてる人からはすごく感謝されると思うよ。10 :あるケミストさん :2005/07/21(木) 00:11:04
>>9
>>テルビウム錯体?それがなんかすごいのか?量子収率1.0という錯体を合成してAnalyticalChemistryに乗せて大型予算をもらったそうです。
でも、そこで研究していた人の話では、本当は量子収率0.4くらいだそうです。
蛍光のシロウトが出したデータが論文になったとか。
11 :あるケミストさん :2005/07/21(木) 02:09:57
>>10
ほほう・・・・。ってか、既に1980年の時点で量子収率1.0の蛍光分子が売られているにも関わらず、
「量子収率1.0の錯体をつくりました!」ってだけで大型予算がもらえるのか(笑)その松本研とかいうとこよりもむしろ、金の出所の団体がハゲワロじゃのう。
よっぽどな素人が審査したか、あるいは身内が審査したか。(もっとも、SulfoRhodamineは赤色だから、青色系のほうで量子収率1.0ってのができればそれなりに
用途はあるのかもしれんが。)いずれにしても0.4程度のものを1.0として論文にのせるのはあかんね。
捏造じゃないの?(捏造としての事件になってないのか?)12 :あるケミストさん :2005/07/22(金) 00:18:18
>>11
「データねつ造でマターリと」スレを見れ13 :あるケミストさん :2005/07/25(月) 09:32:59
Anal. Chem. , 73, 1869-1876.
まずこれを読め。
話はそれからだ。
化学は高校でIIまでやった程度で、教養の有機化学は落としたからさっぱりだけど、
なぜ、こんな研究に八億を超える国費が注ぎ込まれたのか
謎だ。
32 :あるケミストさん :2006/06/25(日) 21:12:10
発光の量子収率を正確に出すのって、結構難しいですよね。装置関数の補正だってどれほどうまくいってるか分からない。
0.97プラスマイナス0.05くらいの値が出たときに、一桁ってことで量子収率=1と論文にだしたことがあります。もちろん、1.0ではなくて、1ですよ。
錯体や有機化合物の蛍光の場合(特にプローブとして使う場合)、98%でも100%でも本質的には大差ないとおもいますが、どうでしょう。
もちろん、その2%の緩和機構なんてことを研究してるなら別ですが。ところで、松本和子は量子収率100%ってことが新規性として取り上げられて振興調整費を取ったんですか
さすがにそれはないと思いますが・・・ 分析化学会って、そんなにひどいの???33 :あるケミストさん :2006/06/25(日) 23:10:52
>>32
> ところで、松本和子は量子収率100%ってことが新規性として取り上げられて振興調整費を取ったんですかよく知らんけど、錯体自体じゃなくて、それを応用して次世代DNAマイクロアレイシステムを
開発するってぶち上げたから予算が付いたんじゃないの?http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/12/04121501/025.htm
> さすがにそれはないと思いますが・・・ 分析化学会って、そんなにひどいの???
分析化学会も検出法の開発を評価してるしね。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsac/commendation/commendation.html
| [2005年度学会賞受賞者]
| 松本和子君(早稲田大学理工学術院教授・理学博士)
| 研究業績 「希土類錯体ラベル剤を用いる超高感度時間分解蛍光検出法の開発」俺が誤解してるんでなければ、件のラベル剤はUV励起だから専用の装置が必要で、
光学素子なんかも蛍光発しまくりらしいから、装置の開発には苦労したことでしょう。
ところで、これらのスレッドを読んで暗澹とした気持になるのは
実験データの捏造なんて、どこの研究室でもやっている
という書き込みが散見されることだ。
競争的な研究費の獲得
の為には
ウソでもイイから大風呂敷を広げる
必要があって、そのためには
ボスに都合のいいデータをでっち上げるのがスタッフの仕事
ということらしい。やれやれ。松本研の不祥事は
氷山の一角
なのだろうね。
翻って、文系(非実験・行動科学)なんて、年に100万単位の予算をもらえれば、成果は出るけど、それが世の役に立つか、というとこれまた謎だ。
しかし、文科省は、予算面でもの凄く冷たくしている基礎や文系の研究に、少し研究費を回しておかないと、その内、日本の学問は崩壊するだろうな。基礎も文系も、
文化水準の足腰
だからね。文化水準の足腰が弱った国は、早晩、ダメになる。
予算額が大きい、派手な研究テーマにばかり目を向けるから、今回みたいな
日本の科学水準を国際的に疑われるような大スキャンダル
が起きるのだ。植物には、
一度に水をやってもダメ、こまめに水の管理をする
必要があるわけなのに、最近の
でかいプロジェクトにじゃぶじゃぶ助成金体制
は、
育てるのではなく、むしろ成長を阻害する
場合もあるんだけどね。
小さい予算を広く継続的に配分する助成
を、文系には配慮して欲しいものだ。
巨額な助成金で、データベース作ったり、国際会議を開いておしまい
じゃ、学問的な成長よりも、
準備に手を取られて、肝心の研究がおろそかになる
のではないか。
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