惑星は8個? 12個? 占星術師とセーラームーンファン危うし
たぶん、一番影響が大きいのは
占星術業界
だと思われる。
朝日より。
太陽系の惑星、一気に3個増か 国際天文学連合が新定義
2006年08月16日エッジワース・カイパーベルト
http://www.asahi.com/science/news/image/TKY200608160401.jpg新定義案による太陽系の惑星
http://www.asahi.com/science/news/image/TKY200608160456.jpg太陽系の惑星がこれまでの9個から一気に3個増え、12個になる可能性がでてきた。チェコ・プラハで開催中の国際天文学連合(IAU)総会で16日、惑星の新定義が提案されたためだ。太陽系で惑星と認定されたのは1930年発見の冥王星までの9個だが、近年、新天体の発見が相次ぐなどしたため、定義の見直しを迫られていた。新定義の採決は現地時間24日午後の予定で、承認されれば、世界中の教科書が書き換えられることになる。
これまで太陽系の惑星は、歴史的経緯から地球や金星、土星、冥王星などの9個とされてきた。
IAU総会に提案された惑星の新定義は(1)天体が自ら球状の形を維持できる重力をもつ(2)太陽のような恒星を周回している天体で、恒星や、惑星の衛星ではない——の2条件を満たす天体。これには、質量が月の約150分の1、直径では月の約4分の1にあたる800キロの天体まで含まれる可能性がある。
新定義が承認された場合、米観測チームが昨夏に冥王星よりも大きく、「第10惑星」として発表した「2003UB313」のほか、火星と木星の間にある小惑星の中では最大の「セレス(ケレス)」、冥王星の衛星とされていた「カロン」の三つが加わる。冥王星とカロンは、惑星と衛星の関係ではなく、二つの惑星が互いを周回しあう<「二重惑星」とみなすことになる。
また、今後も研究の進展に伴って、惑星の新定義に該当する天体が見つかる可能性は高いと考えられている。
IAUは2年前から、天文学者、作家、科学史家ら7人で構成する「惑星定義委員会」を設け、新定義を検討していた。天文学は古来、神話や思想、文学、占星術など人類の文化と密接にかかわり、新定義は科学にとどまらず、歴史や文化にも影響を与えるからだ。
セレスは直径約950キロ、カロンは直径約1200キロで、「第10惑星」は直径約2400キロと推計されている。一方、02年に発見されたクワーオワーや03年発見のセドナは、セレスより大きいとみられるが、球形が維持できているかどうかが未確認などの理由で、今回は惑星とされなかった。IAUによると、こうした惑星候補は少なくともあと12天体あるという。
え〜
冥王星より大きな太陽系の天体の定義をどうするか?
という話から
太陽系の惑星から冥王星を抜くか、冥王星より大きな天体も「太陽系の惑星」に含めるよう定義を変えるか
の二者択一と思ったら
最低3個、ひょっとしたら更に12個も「太陽系の惑星」が増える
事態になるというのだから、こりゃ教科書会社も大変。
上記記事の元になったIAUのニュースリリース(英語) 図版多数
http://www.iau2006.org/mirror/www.iau.org/iau0601/iau0601_release.html
で、一番困ってるのは
太陽系の惑星を「運命の導き手」の変数
として扱っている
占星術師
だろう。
1930年の冥王星発見で、
西洋占星術は体系の見直しを迫られた
のだけれども、今度は
もう一度冥王星を抜くか、次々発表される「新惑星」を体系に取り込んで「より精緻な占いの体系樹立」を計るか
ってことになるな。
冥王星が西洋占星術の体系に入ってることに2001年に異議を唱えている占星術師Tさんの主張。
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/takanishi/blood_12star1.htm
後は
セーラープルートーの冥王せつなちゃんがいなくなるなんて許せない! あの世界観はこれ以上増えても減ってもダメ
という一部セラムンマニアが文句を言う? それとも
わらわらとあと三人、最大で十五人増えるセーラー戦士を加えた新体系セーラームーンを妄想
する? なんか
モーニング娘。とBerryz工房
みたいな展開になりますな。やれやれ。
おまけ。
冥王星とカロンは二重惑星
という話で
二重惑星ってガミラスとイスカンダルか?
と突っ込んだら。畏友takechiさんに
だからガミラスの前線基地は二重惑星の冥王星に置かれた
と返された。そ、そうか? そうなのか?
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