F1ハンガリーGP決勝(速報) ハンガリーの空の下君が代は流れる
地上波での放送はこれからなので、ネタバレになるのは申し訳ないのだが、どうしても書いておく。
ハンガリーの空の下で君が代が流れた
からだ。
おめでとう!バトン。
おめでとう!ホンダチーム。
バトンは113戦目の初勝利。
ホンダは、オールホンダとしては1967年のジョン・サーティース以来39年ぶりの勝利。バトンの母国イギリスの国歌"God Saves the Queen"のあと、「君が代」が流れ、ホンダ福井社長がコンストラクターズの楯を受けた。
P. No ドライバー チーム - エンジン タイヤ Gaps/Laps 平均速度 ピット
1. 12 J.バトン Honda M 1h52'20"941 163.773 Km/h
2. 4 P.デ・ラ・ロサ マクラーレンメルセデス M + 0'30"837 163.028 Km/h
3. 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M + 0'43"822 162.716 Km/h
4. 11 R.バリチェロ Honda M + 0'45"205 162.682 Km/h
5. 14 D.クルサード レッドブルフェラーリ M 1 lap(s)
6. 7 R.シューマッハ トヨタ B 1 lap(s)
7. 17 R.クビカ BMWザウバー M 1 lap(s)
8. 6 F.マッサ フェラーリ B 1 lap(s)
9. 5 M.シューマッハ フェラーリ B 3 lap(s)
10. 18 T.モンテイロ ミッドランドトヨタ B 3 lap(s)
11. 19 C.アルバース ミッドランドトヨタ B 3 lap(s)
12. 21 S.スピード トロ・ロッソコスワース M 4 lap(s)
13. 8 J.トゥルーリ トヨタ B 5 lap(s)
14. 22 佐藤琢磨 SAF1 Honda B 5 lap(s)
15. 1 F.アロンソ ルノー M 19 lap(s)
16. 3 K.ライコネン マクラーレンメルセデス M 45 lap(s)
17. 20 V.リウッツィ トロ・ロッソコスワース M 45 lap(s)
18. 10 N.ロズベルグ ウィリアムズコスワース B 51 lap(s)
19. 2 G.フィジケラ ルノー M 52 lap(s)
20. 15 C.クリエン レッドブルフェラーリ M 64 lap(s)
21. 9 M.ウェバー ウィリアムズコスワース B 69 lap(s)
22. 23 山本左近 SAF1 Honda B 70 lap(s)
詳細は、またレース後に。
続き。
今季のホンダとバトンについて、今年の5/22、シューマッハはこんなコメントをしていた。
シューマッハ、「ホンダもバトンも今季優勝ない」7回もの世界チャンピオンで、今シーズンもまたタイトル争いに加わっているフェラーリのミハエル・シューマッハは、しかしホンダとジェンソン・バトンの初優勝に優勝について残念ながら「今季はないだろう」と悲観的な見通しを示している。
「ホンダ&バトンは、冬のテストで素晴らしいスピードをみせたから僕は驚いていたんだけど、実際にはいま優勝できるだけのパッケージではないと思わざるを得ないね。
もちろんシーズンはまだ多くのレースを残しているから先のことはわからないけれど、僕は難しいことと思うよ」名前こそ挙げなかったものの、ホンダの優勝もないということはすなわち、昨季までの僚友ルーベンス・バリチェッロも優勝できないと語っていることになる。
シューにここまで言われるホンダもアレだな、とは思っていたが、サーキットには神がいる。
21回目の開催にして、初めての雨のハンガロリンクでのレース。コースには水溜まりもあり、各チームはタイヤの選択に頭を悩ませた。
レース前半の雨を有利に進めたのは、ミシュランタイヤだった。ブリジストンは、ウェットコンディションに定評があったはずなのだが、パフォーマンスが上がらない。コントロールが効かず、シューマッハは易々とアロンソに抜かれ、フィジケラに交わされた。フィジケラとのバトルでフロントウィングの半分を飛ばされたシューマッハは、やむなくピットイン。その後も波乱が続くことを予想させた。
失速したシューマッハを横目に、アロンソは快調に飛ばしていく。シューマッハを周回遅れにして、これで安泰かと思われたのもつかの間、26周目にライコネンがリウィッツと接触してクラッシュ。セーフティカーが導入される。これでアロンソのリードは、完全にリセットされてしまった。
レース再開後、今度はアロンソに痛恨のピットミス。ドライタイヤに交換したのだが、ボルトが緩み、コース上で抜け飛んだ。コントロールを失い、アロンソは姿を消す。
一方、シューマッハは、乾いていくコースでウェットタイヤを履き続ける。タイヤの溝はなくなり、つるつるになった状態。そのままレースを続けスローダウン、残り3周でピットに戻ってレースを終える。
かくして漁夫の利を得たのは、ホンダのバトンだった。
ハンガロリンクに響き渡るホンダミュージック。第三期ホンダの初勝利を、これまたF1キャリア113戦目にして初めて、バトンがつかみ取った。今季、フェラーリから移籍したバリチェロも四位と健闘する。
折しも、福井社長が観戦したハンガリーGPでの勝利、福井社長もバトンと共にポディウムに上る栄誉を受けた。
ジョン・サーティース以来か。
一昨年、台風の鈴鹿GPで、オールドホンダを駆って、疾走するジョン・サーティースの雄姿を見た。
雨に汚れた今日のホンダのマシンに、オールドホンダの面影を見つけた人もいた。実に感慨深い。
今年の鈴鹿は盛り上がりそうだ。
日本GPは来年から富士スピードウェイ開催だそうだが、是非、鈴鹿でもやってくれないかな。アジアGPとか、そんな名目でイイから。
行けるヒトは、是非、明日は青山のホンダ本社へ行って、
ホンダ優勝
の垂れ幕を見てきて欲しい。何年ぶりだろう!
ホンダ ウェルカムプラザ青山(今日の優勝はまだサイトに反映されていない)
http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/
第二期ホンダのF1撤退時の悲しさを思い出すと、感動も一入だ。
おまけ。
ホンダF1チームの公式サイトより。
Honda Racing F1 Teamの J.バトンが初優勝、R.バリチェロは4位 Hondaにとって通算72勝目、1992年第16 戦オーストラリアGP以来、14年ぶりの優勝を飾る 2006年8月6日(日)2006FIA F1世界選手権シリーズ第13戦ハンガリー
■開催地 : ハンガリー
■サーキット : ハンガロリンク(4,381m)
■予選 : 8月6日(日)
■天気 : 雨のち曇りのち晴れ
■気温 : 19℃2006FIA F1世界選手権シリーズ第13戦ハンガリーGPが、ハンガロリンクにおいて8月4日(金)に開幕し、6日(日)に決勝が行われた。
前夜からの雨によりウエットからドライに変化する難しいコンディションでの決勝で、14番手からスタートしたHonda Racing F1 Teamのジェンソン・バトン選手(英国)は、見事な走りで52周目にトップに立つと、2位に30秒以上の差をつける独走態勢を築き、念願の初優勝を飾った。
この勝利はHonda Racing F1 Teamにとって記念すべきF1初優勝となった。Hondaにとって通算72勝目(301戦目)、マクラーレンMP4/7 Hondaを駆り、ゲルハルト・ベルガーが獲得した1992年第16戦オーストラリアGP以来、14年ぶりの快挙達成となる。
また、Hondaワークスチームとしての優勝は、1967年第9戦イタリアグランプリ(モンツァ)でジョン・サーティース(英国)が獲得して以来39年ぶりとなる。
3番手からスタートしたチームメイトのルーベンス・バリチェロ(ブラジル)も混乱のレースを果敢に走り、4位フィニッシュ。Honda Racing F1 Teamは今シーズン2度目のダブル入賞を果たした。
SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨選手(日本)は14位完走。山本左近選手(日本)はリタイアとなった。
第14戦トルコGPは8月27日(日)にイスタンブールパーク・サーキットにて決勝が開催される。
■福井威夫 本田技研工業株式会社 代表取締役社長のコメント
「今日の勝利は、何事にも代えがたい喜びです。今シーズンは初戦から優勝を目標にやってきましたが、 ようやく13戦目のハンガリーGPで、正々堂々と戦った結果勝利をつかめて、大変嬉しく思います。ドライバー、チームのメンバーも本当に良くがんばってくれました。今日はこの勝利を皆で喜び、そして明日からは、F1の世界で勝利を重ねていくために、再びチャレンジして参ります。これまで応援してくださった皆様、ありがとうございました。引き続きご声援をよろしくお願い致します」
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コメント
これに影響するかな?
マーケティング的に、一縷の望みを。。。
鈴鹿、07年F1開催は絶望的に=来季開幕3戦の日程明らかに
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/motor/f1/headlines/20060802-00000152-jij-spo.html
投稿: biaslook | 2006-08-06 23:58