河合隼雄文化庁長官倒れる→8/18朝九時の病院側会見について追記あり
河合隼雄文化庁長官が、ご自宅で倒れられたという。
朝日より。
河合隼雄文化庁長官、倒れる2006年08月17日20時43分
文化庁は17日、河合隼雄長官(78)が同日、奈良県内の自宅から病院に運ばれ、手術を受けたと発表した。脳梗塞(こうそく)で意識はなく、容体は重いという。
河合隼雄・文化庁長官
http://www.asahi.com/politics/update/0817/image/TKY200608170402.jpg河合長官は02年1月から現職。ユング研究で知られる臨床心理学者で、京都大教授や国際日本文化研究センターの所長をつとめた。
河合先生は、いくらお元気と言っても
78歳のご老体
である。
今月の8日9日の両日、酷暑の奈良で
奈良市で開かれたシンポ
明日香村での懇談会
に臨んだときの映像をNHKで見たけれども、
座っているのがやっと
という感じに見えた。すでにこの頃から、体調に問題があったのではないかと懸念している。
河合長官が明日香村訪問「村の声聞けた」 2006年08月10日
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000608100002
平成14年1月以降、ずっと文化庁長官を勤められているのだが
歴代長官の中で最も任期が長い長官
なのだ。()内に在任期間を計算してみた。
歴代文化庁長官(文化庁設置(昭和43年 6月15日))
1 今 日出海 昭和43年 6月15日〜昭和47年 7月 1日(三年半)
2 安達 健二 昭和47年 7月 1日〜昭和50年 9月12日(三年二ヶ月)
3 安嶋 彌 昭和50年 9月12日〜昭和52年 9月20日(二年)
4 犬丸 直 昭和52年 9月20日〜昭和55年 6月 6日(二年九ヶ月)
5 佐野文一郎 昭和55年 6月 6日〜昭和58年 7月 5日(三年)
6 鈴木 勲 昭和58年 7月 5日〜昭和60年 3月31日(二年九ヶ月)
7 三浦 朱門 昭和60年 4月 1日〜昭和61年 9月 1日(一年半)
8 大崎 仁 昭和61年 9月 1日〜昭和63年 6月10日(一年九ヶ月)
9 植木 浩 昭和63年 6月10日〜平成 2年 7月 1日(一年)
10 川村 恒明 平成 2年 7月 1日〜平成 4年 7月 1日(二年)
11 内田 弘保 平成 4年 7月 1日〜平成 6年 7月25日(二年)
12 遠山 敦子 平成 6年 7月25日〜平成 8年 1月 9日(一年半)
13 吉田 茂 平成 8年 1月 9日〜平成 9年 7月 1日(一年半)
14 林田 英樹 平成 9年 7月 1日〜平成12年 6月15日(三年)
15 佐々木正峰 平成12年 6月15日〜平成14年 1月18日(一年半)
16 河合 隼雄 平成14年 1月18日〜(四年七ヶ月)
殆どの文化庁長官の任期が
二年前後
なのに対し、河合先生の場合は
すでに
四年七ヶ月
に及ぶ。着任されたときに
73歳
だったはずで、
文化庁は老齢の長官に長きにわたっておんぶしてきた
ことになる。健康面を留意すれば、こんなに長期の在任は良いはずがないのだ。
今回のご病気は、いうなれば
小泉構造改革が河合先生から健康を奪った
ことになる。
一日も早いご回復をお祈りします。
(追記 8/18 13:30)関西テレビが昼のニュースで今朝の主治医の会見を流した。
河合文化庁長官 意識不明の重体続く
18日午前9時、病院が会見
http://www.ktv.co.jp/news/date/20060818/20060818d.jpg17日に奈良市内の自宅で倒れ病院に運ばれた河合隼雄文化庁長官は、一夜明けた18日朝も意識が戻らないままで、危険な状況が続いています。病院によりますと、18日朝の河合長官は体温が下がり血圧も安定しているものの、依然として意識は戻らず危険な状態が続いているということです。河合長官は17日、奈良市の自宅で脳梗塞と肺炎を併発して倒れ、天理市内の病院で手術を受けました。河合長官は高松塚古墳の保存を巡る文化庁の不手際を陳謝するため、今月上旬に奈良県明日香村を訪れたばかりでした。現在は集中治療室で抗生物質の投与を受けていて、病院では今後、肺炎の悪化に注意を払いながら治療を行う方針です。
動画リンク
http://www.ktv.co.jp/news/date/20060818m/200608018b_kawai.asx
(追記 おわり)
(追記 14:47)
京都新聞より。
河合文化庁長官が重篤
奈良の自宅で倒れる文化庁は17日、河合隼雄長官(78)=京都大名誉教授=が同日、脳梗塞(こうそく)のため奈良県天理市内の病院に運ばれた、と発表した。同庁によると、河合氏は意識がなく、肺炎を併発して重篤な状況という。
同庁の話では、河合氏は今月10日から21日まで夏期休暇中。17日朝、奈良市内の自宅で就寝中だったのを家族が起こしにいったが、すでに意識がなくなっていたという。奈良市消防局によると、午前11時前に119番通報があり、救急車で搬送した。
同日深夜、記者会見した同病院の脳神経外科部長によると、脳梗塞による急性脳浮腫(ふしゅ)になったため、頭の骨の一部を取り、脳圧を下げる緊急手術をした。手術は成功したが、意識は戻らず、肺炎を併発しており、予断をゆるさない状況という。
(以下略)
脳浮腫で減圧開頭、肺炎。
どうか、意識が戻りますように。
(追記 おわり)
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