札幌・円山で滑落死?
わたしの育った家は、札幌の円山から自転車で15分くらいのところにある。歩くと30分くらいかな?
龍興寺の傍に以前は市営円山墓地があったのだが、道路拡張に従って、家のお墓は里塚に移した。今はその時よりさらに道路が拡張されて、円山の森がばっさりと削られているはずだ。
龍興寺の横を通り過ぎると、円山原始林だ。その近くには北海道には珍しく杉が植えられている。北海道神宮の御料林だという話だ。
円山原始林の中では、春になると(春は四月半ばから五月にかけて)エゾエンゴサクやニリンソウ、イチリンソウ、ヒトリシズカ、フタリシズカなどの山草が花をつける。エゾエンゴサクの花の色は青や紫やピンクなど多岐にわたり、春の山の楽しみだ。コマクサの次に好きだ。
小学校の頃は、散歩がてら円山の登山口まで行って、軽く山登りをして帰ってくる、というのをよくやった。登るといっても、標高わずか226メートルで、
山というよりは丘
という低い山なのだが、一登りすると、下界のうるささとは別世界が拡がり、気分がいい。何度も登って、最短はかなり時間まで縮めたように思うけど、タイムを忘れてしまった。犬が家にいた頃には、何度か連れて登ったこともある。
円山には八十八箇所が設けられていて、小学校二年生くらいから学校の遠足で登ったように思う。子どもだと、「三十三、三十四」と数えながら、なんとはなしに騙されて登っていくと頂上に着く、という仕組みだ。熱心なヒトは、各所でお参りしつつ登ってたりするけど、札幌のヒトはあまり細かいことにこだわらないので、散歩から信仰まで、いろんなタイプのヒトが気軽に登っている。
そのくらい
札幌の西線地域に住む人達には親しまれている円山
で
滑落死したらしい男性の遺体が発見
されたというので、驚いている。
毎日より。
滑落死:男性遺体を発見 死後数日か 札幌・円山15日午後5時20分ごろ、札幌市中央区円山の円山(226メートル)頂上付近で「人がうずくまっている」と登山者から110番通報があった。札幌西署や市消防局がヘリコプターなどで捜索し、山頂南側の山林で50〜60歳代の男性を発見したが、既に死亡していた。
同署の調べでは、男性が倒れていたのはがけ下で、ロッククライミングの練習中に誤って滑落した可能性もあるとみて詳しい死因や身元を調べている。遺体は死後数日経過しているとみられる。【遠藤拓】
毎日新聞 2006年8月15日 23時18分
ありゃりゃ〜、崖側から登ったのか〜。円山山頂はこんなところだ。札幌在住Hiroさんの「えぞりす通信」より。
円山山頂
http://homepage2.nifty.com/ezorisu2/tizu/maruyama.html
一番上の写真に岩が見えてるが、その下からアタックして落ちちゃったのかな〜。崖のある方角には登山道はないはず。
ご冥福をお祈りします。
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