中国毒茶 日本に輸出される

7/24に
　危ない中国産食品　広州からの輸出、残留農薬制限で茶葉・砂糖・キノコの缶詰は50%減
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/07/50_c0ad.html
で、
4月以前に日本に輸入された中国産茶葉は残留農薬の量に問題ありか？
という疑問を呈したのだが、さすがだな中国、
　5月以降に日本に輸出した分についても、素知らぬ顔で残留農薬たっぷりの中国産茶葉がある
ことが判明した。

まずは読売より。

中国産ウーロン茶、基準値超える殺虫剤を検出

　中国産ウーロン茶の葉から、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「トリアゾホス」が相次いで検出され、厚生労働省は９日、中国産ウーロン茶の葉や加工品を輸入する業者に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出した。

　中国産ウーロン茶の葉は年間２万トン近くが輸入されているが、同法に違反したケースが見つかったのは初めて。

　同省によると、７月中旬〜８月初旬、大阪検疫所で０・０８ｐｐｍ、広島検疫所で０・１４ｐｐｍ、神戸検疫所で０・１６ｐｐｍのトリアゾホス（残留基準値０・０５ｐｐｍ）をそれぞれ検出した。

　輸入業者は今後、同省の登録検査機関に茶葉や加工品を持ち込み、基準をクリアしないと輸入できない。

（2006年8月9日20時52分 読売新聞）

来たな、ウーロン茶。

サントリーの「黒烏龍茶」が売れているところだ。

　健康によいウーロン茶

キャンペーンをCMで流しているのはサントリーだが、それにつられて

　今年の夏は、麦茶の代わりに、家でウーロン茶を淹れて飲もう

と思っている皆さん、気をつけてくださいね。

で、厚生労働省の発表。

平成１８年８月９日
食品安全部監視安全課
　道野　輸入食品安全対策室長
　担当：鶴身、田中（内線2474）

輸入食品に対する検査命令の実施について（中国産ウーロン茶）

　以下のとおり輸入者に対して、本日から食品衛生法第２６条第３項に基づく検査命令を実施することとしましたので、お知らせします。

対象食品等 検査の項目 経緯
中国産ウーロン茶及びその加工品 トリアゾホス* 　検疫所におけるモニタリング検査の結果、中国産ウーロン茶から残留基準値を超えてトリアゾホスを検出したため検査命令を実施するもの。
　*有機リン系殺虫剤

＜参考１＞中国産ウーロン茶違反事例
１． 品名：ウーロン茶
輸入者：トラベラー株式会社
届出数量及び重量：１００カートン、２２５ｋｇ
製造者：THE NO.1 TEA FACTORY OF GUANDONG(広東) TEA IMPORT & EXPORT CO., LTD.
検査結果：トリアゾホス 0.08ppm （基準：0.05ppm）
届出先：大阪検疫所
違反確定日：平成１８年７月１４日
措置状況：全量保管中。

２． 品名：ウーロン茶
輸入者：株式会社小谷穀粉
届出数量及び重量：１，８４０カートン、１１，０４０ｋｇ
製造者：OSK FOODS (SHANGHAI=上海) CO., LTD.
検査結果：トリアゾホス 0.14ppm （基準値：0.05ppm）
届出先：広島検疫所
違反確定日：平成１８年７月３１日
措置状況：全量保管中。

３． 品名：ウーロン茶
輸入者：株式会社神乾
届出数量及び重量：８２カートン、４３４．６ｋｇ
製造者：FUJI ISLAND (XIAMEN=廈門) FOOD PROCESSING CO., LTD.
検査結果：トリアゾホス 0.16ppm （基準値：0.05ppm）
届出先：神戸検疫所
違反確定日：平成１８年８月４日
措置状況：全量保管中。

＜参考２＞
　　 中国産ウーロン茶輸入実績
平成１８年１月１日〜８月６日：速報値
品目 届出件数 届出重量
(kg） 検査件数 違反件数
ウーロン茶 １，３３２ ９，４０２，１３７ ９２ ３
違反件数はトリアゾホスに係る件数

で、上に示されているように

　トリアゾホスは残留量の基準値0.05ppmを越えてはいけない

のである。

下のリンク先の表を見ると

　茶葉には結構残留農薬あり

ですね。

　日本食品科学研究振興財団　食品中の基準値　茶

http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/fooddtl.php?f_inq=13200

ま、お茶の葉って、農薬がかかっても、出荷するまでに

　洗浄される過程がない

からね。

ちなみに、こうした検疫は
　全量検疫ではない
はず、今回たまたま抜き出して検査したら
　毒茶が出てきた
ってことだから、話はイヤな方向に行く。

「中国特集」で中国茶に関する連載
　鳴小小一碗茶
http://www.asahi.com/world/china/cha/
を掲載しているアサヒコムはこのニュースはスルーしているようだ。
ヘンだよね。
自分とこのサイトで中国茶の連載をやってるから、
　中国毒茶のニュースはサイトに載せない
んでしょうか？　いつもだったら
　食品の安全を守れ
キャンペーンを張る朝日は、
　中国産食品の残留農薬問題
に関しては、腰が引けているとしか思えない。特に
　毒茶は完全スルー
だ。そんなに
　ネガティブな情報を流したくない
のか？てか
　中国茶で朝日新聞社はそんなに儲けてるのか？
と疑り深くなりますね。
　ジャーナリスト宣言
とかいうなら、少なくとも
　注意を喚起する情報は載せておく
のが、基本的な態度だろう。このままだと
　ジャーナリスト宣言は羊頭狗肉だ
ということになりますね。
あとは
　中国茶番組をバンバン流しているNHK
も、今のところスルーしてるみたい。
　中国茶ビジネスってそんなに儲かるのか？
と思っちゃいますがね。
　
で、気になるのは
　ガソリン価格高騰のあおりを受けて、エタノールに原料がまわって砂糖の生産量が減り、砂糖の値段が値上がりしている
件だ。7/24付けの記事でも書いたけど
　中国産砂糖の残留農薬
もシャレにならない。
　安価な中国産砂糖の輸入量と検疫体制
には洩れはないか？　茶葉だけではなく、砂糖に対しても、しっかりチェックをして貰いたい。なんせ、
　お菓子は子どもの好きな食品
だからだ。残留農薬は、徐々に蓄積するから、
　大人よりは子どもに害がある
だろう。
　
続き。こんな話も。【中国産】ウーロン茶、基準値超える殺虫剤を検出　３倍超も[8/9]スレッドより。

265 ：P ◆sV6.wAMEIw ：2006/08/10(木) 03:34:26 ID:UzsSeUBw
20年以上前に勤めていた会社が、福建省の烏龍茶を健康食品として販売していて、漏れも社販でたくさん買っていたが、輸入業者に
「こういったお茶は洗わないから農薬だらけですよ」
と言われて、買うのを止めた。
たしか腎臓か肝臓を悪くする、と言っていた。
健康食品が健康に悪いなんて、とショックを受けたのを覚えている。

で、残留農薬の検査方法については、こういうことらしい。【社会】 中国産ウーロン茶から、基準値超える殺虫剤を検出…複数の検疫所でスレッドより。

475 ：名無しさん＠６周年：2006/08/10(木) 04:08:09 ID:xVKh8VbK0
>458
検疫所向けの残留農薬試験法
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/hassyutu/dl/112.pdf
１７ページ目、3抹茶以外の茶が該当する。

読んでも意味わからんかもしれんが、湯で抽出して、その湯を分析してる。
飲むときと同じようにしてるので、数値＝口に入れる濃度。

ただ、ペットボトルはメーカーで茶葉洗ってたり、自分で入れるのより薄かったりするので、
薄まってるかもね。

中国茶に限らず、緑茶でもペットボトル飲料で
　国産茶葉使用
を謳っているところは、サントリーの「伊右衛門」伊藤園の「おーいお茶」アサヒ「若武者」くらいか？あとは中国で生産してたりする。スーパーなどで売っている緑茶や麦茶のティーバッグも原産地表示は中国が多い。ま、気になる人は
　お茶は、ペットボトルにしても、茶葉にしても、ティーバッグにしても、原産地表示を確認
しましょうね。
475さんの指摘する箇所には、こんな事が書いてある。

3　抹茶以外の茶(EPN、ダイアジノン、パラチオン及びフェニトロチオンについては、不発酵茶に限る。)の場合
検体9.00ｇを100℃の水540 mL に浸し、室温で５分間放置した後、ろ過し、冷後ろ液360mL を500 mL の三角フラスコに移す。これに飽和酢酸鉛溶液５mL を加え、室温で１時間静置した後、ケイソウ土を１cm の厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過し、ろ液を1,000 mLの分液漏斗に移す。次いでアセトン50 mL を用いて上記の三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う。洗液を上記の分液漏斗に合わせる。これに塩化ナトリウム100ｇ及び酢酸エチル及びn－ヘキサン（１：４）混液100mL を加え、振とう機を用いて５分間激しく振り混ぜた後、静置し、酢酸エチル及びn－ヘキサンの層を300 mL の三角フラスコに移す。水層に酢酸エチル及びn－ヘキサン（１：４）混液100 mL を加え、上記と同様に操作して、酢酸エチル及びn－ヘキサンの層を上記の三角フラスコに合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15 分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過する。次いでn－ヘキサン20 mL を用いて三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う操作を２回繰り返す。両洗液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下で酢酸エチル及びn－ヘキサンを除去する。この残留物にアセトン及びn－ヘキサン（１：１）混液５mL を加えて溶かす。

要するに
　沸騰したお湯540ccにお茶の葉9gを入れて、五分間放置した検体で残留農薬をチェックする
ってことね。確かにこれは
　普通に飲むお茶の状態と濃度
に近い。
さらに475=522さんが指摘する。

496 ：名無しさん＠６周年：2006/08/10(木) 04:26:48 ID:RqRID9+50
ちゃんと検査されてるってことは実際に入ってきてるのは検査済みでしょう？
そんな過敏になんなくてもいいと思うけど

522 ：名無しさん＠６周年：2006/08/10(木) 05:40:48 ID:xVKh8VbK0
>496
検疫は一部抜き取り検査だから、漏れもある。

中国産なんかできるだけ喰わないにこしたことはないし、
残留農薬は少ないほうが良いに決まっとるけど、
基準値の0.05ppmって明確な根拠ないんだ。
とりあえず0.05ppmにしとけば安全には問題ないだろうって感じで。
毒性強いのは個別に基準がある。

ウーロン茶大量に飲みまくってたやつは、早まって自暴自棄になるなよｗ

このケースで想定すると、
厚生労働省発表のヒトに対するトリアゾホスの一日許容摂取量が0.0012mg/kg/day
（ラットでの試験で無毒と認められた濃度は0.12mg/kg/day）
体重６０ｋｇの人と仮定すれば一日に0.072mgまで安全でしょうと考えられている。

神戸で見つかった一番数値が高いので0.16ppm=毒0.16mg/葉１kg
これを使って約５ｇの葉と100ｍＬの湯でいれた茶を一煎とし、一日１０杯飲むと0.008mgのトリアゾホスを摂取することになる。

安全許容量（0.072mg）＞約１Ｌのウーロン茶（0.008mg)ということで、
とりあえず、そうびびるものでもないと思うのですが。

直接食べるものはこういうわけにはいかないから要注意。

というわけで、
　毎日飲み続ける
としても、今回の量ならそれほど心配しなくてもイイ、というのが475さんの考えだが、
　基準値の根拠が不明確
なので、毒になりそうなものは、分かってるなら極力避けるのが吉でしょう。
それと、上記の検査方法では
　抽出したお茶に残っている農薬の濃度
が分かるだけだから、
　最近流行の「中国茶葉をつかった料理」では、もっと摂取する農薬が増える
ということになる。そのままお茶の葉を食べてる訳だから、含まれている農薬はもっと多くなるだろう。
先ほどの残留農薬の検査法を見ると

2　果実、野菜、ハーブ、抹茶及びホップの場合
抹茶の場合は、検体5.00ｇを量り採り、水20 mL を加えて２時間放置する。(略)これにアセトン100 mL を加え、３分間細砕した後、ケイソウ土を１cm の厚さに敷いたろ紙を用いてすり合わせ減圧濃縮器中に吸引ろ過する。ろ紙上の残留物を採り、アセトン50mL を加え、３分間細砕した後、上記と同様に操作して、ろ液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下でアセトンを除去する。
これをあらかじめ飽和塩化ナトリウム溶液100 mL を入れた300 mL の分液漏斗に移す。酢酸エチル及びn－ヘキサン（１：４）混液100 mL を用いて上記の減圧濃縮器のナス型フラスコを洗い、洗液を上記の分液漏斗に合わせる。振とう機を用いて５分間激しく振り混ぜた後、静置し、酢酸エチル及びn－ヘキサンの層を300 mL の三角フラスコに移す。水層に酢酸エチル及びn－ヘキサン（１：４）混液50 mL を加え、上記と同様に操作して、酢酸エチル及びn－ヘキサンの層を上記の三角フラスコに合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15 分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過する。次いでn－ヘキサン20 mL を用いて三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う操作を２回繰り返す。両洗液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下で酢酸エチル及びn－ヘキサンを除去する。この残留物にアセトン及びn－ヘキサン（１：１）混液５mL を加えて溶かす。

ということだ。直接茶葉を食べる場合は、5gを粉砕して、20ccの水に入れて2時間放置した検体で調べた残留量が適用される、というわけですね。

少なくともアレルギー持ちの人、肝臓や腎臓に問題のある人は、中国産の農産物は避けた方が無難かも知れませんね。

さらに続き。茶葉を輸入していた会社でバイトしていた人が見たという「中国茶葉」の光景。【社会】 中国産ウーロン茶から、基準値超える殺虫剤を検出…複数の検疫所でスレッドより。

710 ：名無しさん＠６周年：2006/08/10(木) 09:30:21 ID:qH+VuTse0
輸入会社でバイトしてた漏れから言わせると

中国産のウーロン茶とかどんな状態で船便で来るか
分かれば飲まなくなる。
あれ以来、日本茶かムギ茶になった。

変な機械部品が混じってたり動物の死骸なんて当たり前。
それが茶葉と一緒に来るんだよ＾＾；

理由はずさんな環境とキロいくらだから、重さをまして金を
取る手段。これは今でもやっている。

つーか、漏れのバイト時代って１５年前なんですけど＞＜
それから何も進歩してねー中国wwwww