掲示板の「火消し」します 亀田選手関連スレッドとTBS「工作員」の噂→追記あり
相変わらず
疑惑の判定
をめぐって、掲示板やメルマガ、blog上では、さまざまな噂が飛び交っている。そもそも
マスメディアは、亀田選手のスポンサーを批判できるわけがない
というのが、こうしたネット上の論者たちの立脚点だから、試合直後に判定に疑問を呈していたマスコミ有名人やボクシング関係者が、立場を変えて亀田選手擁護側につくと
なんらかの圧力がかかった
と勘ぐられる。その手の
旗幟鮮明判定表
はすでに作られていて、誰がいつ「転んだ」とか、「こいつは義理があるから絶対に批判しない」とかが、定期的にスレッド内にコピー&ペーストされている。
こんな状況なので
ボクシングに関しては、終始態度を変えないガッツ石松
の評価は鰻登りだ。普段は演技なのか素なのか、どちらかというと
強烈な天然ボケ
のキャラクターで売っているガッツ石松が、今回の判定に関しては
俺の採点では、亀田選手の負け
と言い続けているのだ。同じく元チャンピオンで協栄ジム所属だった渡嘉敷と、対決したシーンを見たけど、渡嘉敷の方が挙動不審で
ああ、やっぱり協栄ジムは
という感を強くしてしまっている。具志堅と渡嘉敷の現役時代の世界戦は全部見ているので、渡嘉敷もここまで落ちぶれたかと思うと悲しいが、いかんせん、実力を考えてみると、そんなもんだろう。
で、まだ大量に作られる
亀田選手批判スレッド
に対して、擁護発言を繰り返す人物が出てきている。で、これが
ピットクルー工作員
と呼ばれて、揶揄されている。どこまで本当か知らないが、2ちゃんねるの一部では
TBSはピットクルーと契約して、2ちゃんねるに書き込まれる亀田選手批判を潰しに掛かっている
と思われているからだ。あちこちで
ピットクルーの工作員乙(乙は「おつかれ」の意味)
などと一定の数擁護発言を繰り返すIDの書き込みには、レスがつけられている。
ピットクルーが果たして今回そんなことをしてるかどうかは知らないし、そのことの真偽を問うつもりはないが、確かに会社のサイトを覗くと、業務内容には、次のように書いてある。
掲示板・ブログ監視モラルに反する書き込みを水際で食い止めます
●「荒らし」や違法な書込を防ぎたい ●システムだけでは万全な監視は不可能だ
●休日・夜間の監視体制が不安 ●情報漏洩に不安がある
●書込の基準(ルール)作りのノウハウがない ●コミュニティを健全化・活性化したいいまやサイトの活性化には欠かせない「掲示板」や「ブログ」などのコミュニティ機能。しかし一方で、多くの人々が参加するこれらコミュニティには、時として悪意ある発言や反社会的な商行為への勧誘、個人情報保護法に抵触する出会い系行為の誘発といった公序良俗に反する書込が頻出します。こうした「荒らし」や違法な書込は、利用者離れを引き起こすだけでなく、運営元企業の信用失墜といった甚大な被害さえもたらします。
こうした被害を未然に防ぐ方法として、自動チェックやフィルターなどがありますが、問題のある書込をする人間のやり方も日々進化しており、とてもシステムだけで対応しきれるものではありません。最善の防止策は、やはり人の目しかありません。
ピットクルーでは、24時間365日、完全有人監視により、これら悪質な行為を厳重にチェックし、被害を未然に食い止めます。事前に規制基準や対応ルールなどを個別に取り決め、問題投稿のブロック、削除、修正を実施。さらには単に削除するだけでなく、投稿者への注意喚起、勧告、警告などを継続的に実施することで、参加者のネチケット醸成、健全化にも努めます。多くの掲示板を預かってきた経験豊かなエキスパートを効果的に配置することにより、低価格で効率的な監視業務およびコミュニティサイトの活性化が実現します。
■ 24時間365日対応
■ 完全有人監視
■ 機密情報の徹底管理
■ 監視基準の作成
■ ISMS認証取得【体制】常時3名(24時間)
【期間】継続中
会員数7万人、月の投稿数6万5000件を誇る大規模コミュニティサイトの掲示板を監視。ネチケットが未整備で「荒らし」が横行していたため、削除や問題投稿者への勧告を実施することで次第に鎮静化に向かい、現在では健全なコミュニティサイトとして運営されています。【体制】常時2名(24時間)
【期間】継続中
モバイルとアミューズメントが連動したコミュニティの監視業務に、企画段階から参画。依頼先企業に監視ノウハウがなく、投稿も予想の数倍規模あったため、誹謗中傷や公序良俗に反する投稿も予想以上となりました。このため緊急かつ迅速に監視体制を強化することで、不適切な投稿を検閲。1年以上経過した現在では、健全なコミュニティサイトとして運営が続けられています。【体制】常時2名(24時間)
【期間】終了
マイページ掲示版とプログが連動する、某アニメをテーマとしたコミュニティサイトの監視業務を代行。当初は依頼元企業によりチェックが行われていましたが、投稿が急速に増加し対応不可能となったため、弊社にて監視業務を継続代行。悪質発言だけでなく、放映中の番組のネタばれや著作権上問題のある2次創作物の監視も行うことで、依頼先も満足する健全なコミュニティサイトに生まれ変わりました。「【監視体制】常時30名(24時間)
【期間】継続中
日本有数の大手ポータルサイトに対し、イメージアップを最大の目的とした有人監視を実施。750万件/月に及ぶ投稿のなかから、違法な投稿やユーザを不快にする投稿を検閲しています。監視作業は現在も継続中で、月平均約20万件の問題投稿を検閲・削除することにより、コミュニティの健全化を下支えしています。お客様が発行するニュースリリースなどにも監視情報が随時掲載され、利用者の安心を促すことでサイト規模拡大にも貢献しています。【実績数】ブログ・掲示板監視約100社
(追記 10:45)
この最後の
30名貼り付けて監視管理検閲してるポータルサイト
ってどこなんでしょうね? 「健全」というのはこの場合
スポンサーの意図を汲んだ方向の検閲
ってことなのかしらね。ま、広報部だか広告代理店だかが、この手の
削除指針
を作ってるのか知りませんが、気味の悪い話ではありますね。(追記ここまで)
ちなみに本当に2ちゃんねるに監視要員を貼り付けるには、30人程度じゃ済まないと思われる。ま、ピットクルー以外にも、こうした監視業務を行っている会社はあるようなので、どこがやっても不思議はないけどね。
「工作員」といえば「冬山の一角」氏はどうしているのやら。
ただし、こうした
掲示板やblog監視の常態化
がばれると、逆に評判を落としかねないからな。
とりわけ、もし万が一、テレビ局であるTBSが
掲示板の書き込みをコントロールするための工作員を雇った
なんてことがあれば、その時は
TBSは報道機関としては完全に死んだ
ということになるだろうね。ニュースに関しては、TBSのものはどうでもいいけど、例えば
皇室アルバムの放映はできなくなる
と思う。
ま、リスクを考えると、そこまでバカなことはしないだろうけど、亀田選手擁護のためにTBSが行っている、血迷ったとしか思えない数々の番組制作態度を見ていると、こうした
ネットの噂
を信じるヒトが出てくるのは致し方ない。
(追記 10:45)噂というのは、時間が経つとなぜか
嘘かホントかわからない都市伝説
に落ち着いたりするのが厄介だ。しかし、それは
マスコミの常套手段
でもある。小学生の時、とある選挙の実際の動向とマスコミの論調は全く違っていたのにもかかわらず、なぜか
マスコミの論調
ですべてが総括されて以来、「マスコミ報道の真偽」とりわけ価値観を含む報道に関しては信用していない。
価値観を決めるのは、個々の報道関係者の倫理観じゃなくて、バックにいるスポンサーだ、という不信感が、今回の
「工作員」がいる
という噂に結びついてるだろう。それは、TBSがこれまで報道で行ってきた数々の行為の集積の結果、中でも
悪いことはなかなか忘れてもらえない(たとえば朝日の珊瑚事件が定期的にスレッドを立てられるように)
という原理に従って
TBS許すまじ
と思っているヒトがある一定数以上出てきたところへ、今回の亀田選手の疑惑の判定があったものだから、騒ぎがなかなか下火にならないのである。それに夏休みだしね。
デジタルデータは自由に複製でき、拡散すると消すことが出来なくなる。TBSがこれまで為した
報道上での不始末
は、その事実が拡散することはあっても、消えることがない。そして
筑紫哲也
という近年老耄著しいイコンがいまだにいるから、余計にネットでは叩かれやすくなっている。(ちなみに、わたしは阪神淡路大震災の際、十分な道具もなく、焼け跡から家族の遺骸を、たしか食器のようなもので掘り出そうとしている遺族をしつこくカメラで追い、嫌がっているのにインタビューを強要し、そのまま放映したTBSを、そして煙が立つ現場から無神経な発言をした筑紫哲也を、今なお許したくはないし、信用してもいない。他者の死に想像力の働かないジャーナリストなど、死んでいるのと同じである)
さて、TBSの「工作員」の件は本当でしょうか、どうでしょうか。
まあ、どうやったって、そんな暇はないと思うし、
ネットの噂は一蹴したい
のが、TBSの立場だろう。
ネットとテレビが共存できるかというと、恐らく
ネットコンテンツに取り込まれる度合いが大きい
ように思っている。テレビの電波に乗せて個々の受像機に配信するよりも、インターネットでばらまいた方が、設備にお金がかからないのは自明だ。アニメでは個人発信のコンテンツが話題を呼んでいるが、そのうち少人数の制作グループがつくった「人気番組」も出てくるだろうな。そのとき、電波利権と護送船団方式で守られてきた日本のテレビ局がどう動くのかはわからないけど、既得権がそのまますんなり続いていくとは思えない。
ネット絡みの騒動の時、それをblogのネタにすると、当事者の企業から、アクセスが集中したことがこれまでに何回かある。掲示板やblogの監視をしてるのか、単にググって、自分の勤める企業の名前が出てきているから覗きに来てるのかは謎だが、業務時間中に、個人blogを見に来るのか〜、というのが正直な感想だった。イントラ掲示板で、その手のurlを張ったりするのかしら。
(追記 ここまで)
ところで、まさかと思うけどpit-crew.co.jpから、繋いで監視してるんじゃないだろうな。
今時は、どんな個人blogでも、アクセス解析機能は付いてることの方が多いから、「監視サービス」業務を行っている会社は、不審なアクセスが急増したら、逆にチェックされていること、そして、2ちゃんねるなどの掲示板にその情報が齎らされる可能性があることも分かってるんだろうか。クライアントには、きっとそんなこと言わないで、業務を行ってるんだろうな。
ま、上記「業務内容」にあるような「監視」でアニメファンが落ち着くんなら、企業としては、ありがたい、ということだろう。
TBSにとって更に
不運
なのは、"Youtube"が広く知られるようになって、HDD録画した
亀田選手関係ビデオ
が、大量にアップされ、インターネットにそこそこの速度でつなげるヒトならば、簡単に
問題のラウンドの戦い方
とか
会場での判定前後の亀田サイドの動き
とか、
世界戦後に、各局で流れた「亀田判定問題」番組
を見ることができる点だ。しかも
東京よりは、批判のきつい関西制作の番組クリップ
も流れているから、東京では言いたいことが言いにくかったコメンテイターが、関西でははっきり発言していたりする当たりもチェックできてしまうのだ。結局
ソースをテレビ局が独占できていた時代には出来た世論コントロール手法
が、"Youtube"の普及で
みんながいろんなソースを簡単に入手できて、比較検討できる時代には通用しない
わけで、その当たりの動向をTBSは見誤っているように感じる。
TBSは
社を挙げて、亀田選手の世界挑戦へのドラマを「ドキュメンタリー」の形で盛り上げてきた
わけだが、亀田選手の動向を折に触れて放映したことで
大量の亀田選手関連ビデオ
が、視聴者の手元に残った。現在、"Youtube"にアップされているビデオには、以前の番組から編集されたものも見受けられるので、
テレビで盛り上げるTBSの戦略
が、逆に
TBSには不利な動かぬ証拠としての映像
として、世界中にばらまかれているのだ。そう、"Youtube"に上がった、ということは
世界中のどこからでも、みんなが見ることができる
という事態になったことを意味する。日本語を翻訳した字幕がないとわかりにくいドキュメンタリーはともかくとして
WBA世界戦 ランダエタ対亀田
は、アナウンスなしでも理解できるから、海外のボクシングファンは、自分の採点や、レフェリング批判を楽しんでいることだろう。
コトは国内だけの話ではない
のだ。
もちろん、同様のことはどのテレビ局にも言える。今までは
生放送で一回流せばおしまい
で済んでいたワイドショーやニュースは、録画されて、
繰り返し検証できる時代
なのである。
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