パソコンとデジカメが不調＠中国調査旅行

いつも調査にはデジカメとパソコンを持っていく。デジカメは"Nikon Coolpix 990"でフラッシュメモリは128+64+64MBの三枚。一日が終わると撮った写真をパソコンに入れてメモリをクリア、また翌日使う。人間の記憶なんてアテにならない。いくら写真に日付などのデータが書き入れられていると言っても、撮った写真はさっさと処理する方がいい、というのがこのやり方の根本にある。
写真の処理には、たいていは、PowerBookを持っていくのだが、今回は山登りがあるからできるだけ荷物を少なくするという方針でLet's noteを持っていった。
そしたら、三日目にAC電源がおかしくなった。たぶん断線してるのだろうと思うのだが、電源が取れなくなってしまった。日程はあと八日あるわけで、これを128+64+64MBのフラッシュメモリで切り抜けなければならない。
　全然写真撮れないじゃん。
泣きながら、せっせとメモリ換装をして、いらない写真をまめに消去してると、
　なんでそんな少ないメモリなんですか！　ぼくは2GBにしてますけど
と優秀なT助手に罵倒された。ああ、帰国したらGB単位のメモリ買おうっと。情けないったらありゃしない。そうね、バックアップっていうか、フェールセーフっていうか、今回みたいにマシンが使えなくなったときの用心に、一回の調査分の写真が全部はいるくらいの容量のフラッシュメモリは必要かもね。

トラブルはパソコンだけではなかった。
ある日気がついた。デジカメのデート表示が死んでいる。つまり
　写真に撮影日時情報が反映されてない
のだ。もともと、このカメラは家人から借りているので、初期設定を自分でしていない。マニュアルは当然、ここにはない。

ええい、記憶力との勝負だ。せいぜい300枚程度の写真なんだから、11日間の記憶をたどればなんとかなる。
昨日、Powerbookを立ち上げ、三枚のメモリを差し込んで写真の整理をした。消しては撮ってたから、写真はあちこちで時系列通りにはなってないが、それでも画像的記憶の力というのは、素晴らしいモノである。なんとか整理をし終えた。

パソコンは大和郡山の松下電器へ、デジカメは梅田のニコンへ持っていって、様子を見てもらうことにする。旅行保険でなんとかなってくれることを祈る。
機械のメンテも必要だけど、自分のメンテもいるから、今日はこれから裏の整形外科に行ってこよっと。

続き。(14:40)整形外科に行ったら、院長にまた笑われた。わたしの足はすべての靱帯が人より緩い、というのが院長の見立てで、海外調査に行くたびに嫌がられるのだが、仕返しなのか、両方の足の裏を押して、足の裏と足首の状態を確かめると、いつものように
　ひどい足だ
と言って笑った。毎回、院長にギャグを提供しに行っているような気がしないでもない。靱帯が緩いので、捻挫はしないのだが、今回は山登りのあと、膝が反転するかと思うくらい、膝裏の靱帯が伸びてしまい、まっすぐ立つことが出来ない日々が四日ほど続いた。立つと、膝が抜けてしまうのだ。それでも、ちゃんと今は回復しているところが、我ながら恐ろしい。
腰のサポーターは保険で大丈夫だったけど、両膝は装具になった。片膝分で1万5000円弱。両側に金属が入っていて、歩くのは大変楽になった。薬も出たので、総額3万3000円ほど払ってきた。
人間のメンテ代は、安いのか高いのか。