中国東北部のホテル
中国に調査に行くと
どんなホテルに当たるか
でドキドキする。もちろん、中国の空港で配っている
お得なホテル予約カード
を使ってネット予約するとそれなりに安いのだが、今回は旅行社手配にした。
全10泊のうち、2泊したのは集安の集安賓館(三つ星)だけで、あとは一泊で移動というあわただしい旅である。
牡丹江市で唯一の四つ星ホテルとあって、スタッフの気合いが違った。
部屋は、クローゼット内にちゃんとしたセーフティボックスがあり、バスローブが用意されている。ミニバーの後ろのガラスは、実はシャワーブースのガラスで、シャワーブース側でロールスクリーンをおろせるんだけど、これって一体何?なしつらえ。ハワイのリゾートホテルなんかで、たまにこんな造りの所があるけれども、牡丹江でリゾートするのか? ま、ロシア人観光客は喜ぶかも知れない。
シャワーブースとバスタブは別々になっていたし、アメニティもまあまあ。ベッドの寝心地は、今回で最高だった。
全体的なデザインは、ハワイあたりのリゾートホテルの設計をそのまま、色調からなにからそっくり借りてきた感じ。清潔感があるのが、よい。
欲を言えば、寒いところなんだから、南方のリゾートホテルとは違った色彩設計が望ましいのだが、場所が黒龍江省牡丹江市であることを考えれば、「大変よくできました」という評価だろう。
ああ、もう一泊したい、と思ったただ一つのホテルである。
歴史的なホテルとしては、
瀋陽の遼寧賓館(旧・奉天ヤマトホテル)
に、最初の日に泊まった。
写真はロビー。旧ヤマトホテルの外観を生かしながら、適度に手を入れ、今も営業している。昼間の写真なので、ちょっと暗く写ってしまった。本当は夜撮影すればよかったのだが、ちょっとくたびれていて、根性が足りなかった。中国のホテルとしては、センスのある方だと思う。
室内はこんな感じで、かなり改装されている。
個人手配で、高い部屋を取れば、あるいはオールドホテルの魅力を楽しめるのかも知れない。
今回のベストロケーションホテルは
鏡泊湖の鏡泊湖賓館(三つ星)
電力会社の福利厚生施設で、サナトリウムを兼ねている。
わたしの部屋は湖を見下ろすテラスの真上にあって、夕暮れの湖も夜明けの湖もともに部屋から楽しむことが出来た。
問題は、ここは山で、いわゆる
吉野建て
のような展開になっていて、レストランへは、たくさん階段を下りる必要がある点だ。つまり、帰りの上りが結構大変。日本だったらエスカレータをつけるところなんだけれども、そのあたり、中国はいまだに
自力更生
である。市ヶ谷の駿台予備校なみに高度差があるんだけど、ひたすら階段を上り下り。
おまけ。旅のマスコット。象のShakti。
たしか、京都の宝ヶ池アクタスで「幸せを運ぶ象 Evelyn」として売られているのを94年の節分の日に見つけて、そのまま、吉田神社の節分に行って以来、伊勢神宮をはじめ、沖縄の波之上宮や普天間宮やウタキなど国内の宗教関連施設調査などにはもちろんのこと、海外調査にもお守りとして連れて行っている。首からぶら下げているのは、京都・石黒香舖の匂い袋(麝香入り)。さすがにアジア象にイブリンという名前は無理無理すぎるので、Apteの梵英辞典を引いて、Shaktiという名前にした。名前通り、強力なパートナーだ。
| 固定リンク
コメント
★私が95年にお茶したのは,まさにこのヤマトホテルです。ところで,Shaktiの持ち主のiori3はKaliですか。
(iori3より)宇三九斎先生、おお、やはり旧奉天ヤマトホテルでしたか。
お尋ねの件ですが、Prakritiかも(大嘘)。
投稿: 宇三九斎 | 2006-09-22 12:34